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「この子、けっこう自己中なのね」1歳の息子への一言。だが、ママ友が静かに返した言葉

  • 2026.9.24

プレイルームで遊んでいた2人

息子が1歳になったばかりのころ、同じ月齢の子がいるママ友と、子育て支援センターへ出かけた。

平日の午前中で、プレイルームには何組かの親子がいた。

息子はじっとしているのが苦手な時期だった。ブロックを触ったと思えば、今度は転がったボールを追いかけていく。

「ほんと元気だね」

ママ友が笑った。

「そうなの。家でもずっとこんな感じ」

私は息子を目で追いながら答えた。

一方、ママ友の子は床に座り、木の車をゆっくり走らせていた。

近くでは、別の母親が自分の子どもを遊ばせていた。何度か目が合えば軽く会釈する程度で、私たちとは面識のない人だった。

しばらくすると、ママ友の子が赤い車を手に取った。

すると息子がすぐにそちらへ手を伸ばし、赤い車を取ってしまった。

「あっ、ごめんね。今使ってたよね」

私は息子の手から車を取り、ママ友の子へ返した。

「大丈夫だよ。うちもよくやるから」

ママ友は笑ってくれた。

「ほら、今お友達が使ってたよ」

そう言いながら息子を抱き寄せた、そのときだった。

近くにいた母親が、こちらを見ながら何気ない調子で言った。

「この子、けっこう自己中なのね。欲しいものがあると、すぐ取っちゃうんだ」

一瞬、何を言われたのか分からなかった。

まだ1歳になったばかりの息子に向けられた言葉だと気づいても、私はすぐには返せなかった。

確かに車を取ったのは息子だ。でも、その一度の行動だけで「自己中」と言われたことが、胸に引っかかった。

「まだ1歳ですしね」と返したママ友

すると、隣にいたママ友が口を開いた。

「でも、まだ1歳ですしね」

相手の母親が少し驚いたようにこちらを見る。

ママ友は穏やかな声のまま続けた。

「うちの子だって、人が持ってるもの取りますよ。今日はたまたま、こっちが取られた側だっただけで」

「ああ…まあ、そうね」

母親は少し気まずそうに笑った。

ママ友は責めるような口調にはせず、息子を見ながら言った。

「このくらいの子って、まだお互いさまですよね」

「そうね。ちょっと言い方が悪かったわ」

母親はそう言うと、再び自分の子どものほうへ戻っていった。

私はようやく息を吐いた。

しばらくすると、息子はまた床へ降り、今度は青い車を走らせ始めた。

ママ友の子も隣で赤い車を動かしている。

さっきの出来事など知らないように、2人はそれぞれ好きなように遊んでいた。

その姿を見ていると、ほんの少し前まで引っかかっていた気持ちも、少しずつ落ち着いていった。

帰り道、私はママ友に声をかけた。

「さっき、ありがとう。私、びっくりして何も言えなかった」

ママ友はベビーカーを押しながら、少し笑った。

「私も言おうか迷ったよ。でも、1歳の子に自己中っていうのは、ちょっと違うかなって」

「ほんと助かった」

「うちだって、次は取る側かもしれないしね」

その言葉に、私もようやく笑った。

ベビーカーを見ると、遊び疲れた息子はいつの間にか眠っていた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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