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秘蔵音源は40曲を超えた。デフ・レパードの直近10年が6CDボックスに

  • 2026.9.16

デフ・レパードの軌跡を辿るボックス・セット・シリーズの第4弾が、11月13日に発売される。2015年以降に発表した3枚のアルバムを全曲収めたうえで、さらにCD3枚分の秘蔵音源を抱き合わせた、6CDボックス・セットだ。(フロントロウ編集部)

シリーズが今回すくうのは、バンドがもっとも自由に動いていた時期にあたる。3枚のアルバムはどれも、彼らが「ヒステリア」の頃に完成させた型から少しずつはみ出したところにある。

デフ・レパード CDコレクション第4弾のジャケット
画像提供:ユニバーサル ミュージック

ばらばらに見える3枚が、ひとつの箱に収まる

ディスク1の『デフ・レパード』(2015年/英11位)は、前作から7年ぶりの新作となった渾身のセルフ・タイトル作。ディスク2の『ダイアモンド・スター・ヘイローズ』(2022年/英5位)は、コロナ禍のさなかにリモートで制作され、グループの歴史に新たな1ページを刻んだアルバムだ。

そしてディスク3の『ドラスティック・シンフォニーズ』(2023年/英4位)は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を迎え、グループが誇る名曲の数々をオーケストラ・アレンジで新たに蘇らせた異色作。「アニマル」も「ヒステリア」も「ラヴ・バイツ」も、弦の上で鳴り直している。全英4位という数字は、その賭けが受け入れられたことを示している。

本題はむしろ、後半の3枚にある

ディスク4から6は”ザ・レアリティーズ”と題され、主に10年代以降にバンドが手元に溜め込んでいた音源が並ぶ。アルバムに入らなかったシングル曲、スタジオで録音されたレアなライヴ音源、ライヴ・アルバム『ミラー・ボール』に収められていた3曲のスタジオ・トラック、各楽曲の起源を窺い知れるデモ音源、さまざまな企画をきっかけに制作された名曲のカヴァー群。その数は40トラック以上に及ぶ。

なかでも目を引くのが、近年になって発見されたという未発表トラック「ミス・ユー・イン・ア・ハートビート」だ。モット・ザ・フープルのイアン・ハンターがピアノを弾いている。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロを迎えた「ジャスト・ライク・73」も、ここに入る。

ザ・ビートルズのカヴァー「レボリューション」は、先行して試聴が公開されている。もともとはお蔵入りしたTVコマーシャル用に録音されたものだ。ちなみにザ・ビートルズ側も、近年は同じように眠っていた音源を掘り起こしている。全アルバムのマスタリングは、バンドの近作を長く手がけてきたローナン・マクヒューが担当した。

6CDボックス・セットの全ディスクを並べた展開図
画像提供:ユニバーサル ミュージック

ジョー・エリオットたちが、自分で解説している

封入される英文ブックレットは全40ページ。ジョー・エリオットをはじめとするメンバーが、アルバムや秘蔵音源の制作秘話について自ら語ったインタビューが載る。写真はロス・ハルフィンの秘蔵カット。日本盤にはこの英文ライナーの完訳と、歌詞・対訳が付く。

価格は14,300円(税込)、品番はUICY-80784/9。輸入国内盤仕様の完全生産限定盤で、SHM-CD仕様となる。旧譜の大型ボックスは各社が力を入れている領域で、今月はボブ・ディランのアーカイヴ・シリーズも新作を発表したばかりだ。40年以上鳴り続けているバンドの、いちばん新しい10年分のアーカイヴが、そこに並ぶ。

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