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「ナイトには似ないでほしい…」 高尾山さる園、ナッツくんをめぐる飼育員の願い

  • 2026.9.15
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今年のサル山で、2頭目の赤ちゃんとなった「ナッツ」くん。お母さんは超高齢出産を乗り切ったイワナさん=高尾山さる園・野草園公式Xより

東京都八王子市「高尾山さる園・野草園」で、今年8月に誕生したニホンザルの赤ちゃん「ナッツ」くん。まだ生まれて間もない小さな体ですが、実はこのナッツくん、これから育っていく性格をめぐって、飼育員の切実な願いがあるといいます。そのカギを握るのは、ナッツくんの「お兄ちゃん」の存在でした。

穏やかな母、大人しい長男

「ナッツくんのお母さんであるイワナさんや、その長男は、どちらかというとおとなしい性格なんです」

高尾山さる園の副園長・堅木杏美さんは、ナッツくんの家族についてそう教えてくれました。母のイワナは慎重で落ち着いた性格、そして長男も母に似て穏やかなタイプ。ナッツくんは、そんな家系に生まれてきました。

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生まれたばかりの赤ちゃん「ナッツ」くん。お母さんは超高齢出産を乗り切ったイワナさん=高尾山さる園・野草園公式Xより

問題は「次男」にあるようで…

しかし、この家族には、もう一人の重要な人物がいます。ナッツくんにとっての次男のお兄ちゃん、「ナイト」くんです。

堅木さん:「次男のナイトというお兄ちゃんが、非常に怒りっぽくてやんちゃな子なんです」

堅木さんは、少し困ったように、しかしどこか愛おしそうにナイトくんのエピソードを話してくれました。

堅木さん:「ナイトくんは、私たちがほかのサルにおやつをあげたりしていると、『なんで僕にはくれないんだ!』と怒って、私たちの服を引っ張ってきたり、ときには飛び蹴りを食らわせてきたりするような子です」

飼育員の服を引っ張り、ときには飛び蹴りまで繰り出す、やんちゃを通り越した「問題児」ぶり。おとなしい母や兄とはまったく違う性格が、なぜナイトくんには備わっているのか。

堅木さん:「『問題児』である理由として、ナイトくんは6歳で、人間だと18歳です。思春期という難しい年ごろということもあり、かっこつけたいのかもしれません」

ニホンザルは、親子や兄弟でもさまざまな個性があるのですね。

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飼育員たちの、切実な願い

そんなナイトくんの「武勇伝」を知っているからこそ、生まれたばかりの弟のナッツくんに対しては、みんなの願いは一つに集約されているといいます。

堅木さん:「なので、飼育員みんなで『お兄ちゃんのナイトには似ないでくれ、優しい子に育ってくれ』と願っています」

同じ母から生まれても、性格はさまざま。長男のように穏やかに育つのか、それともナイトくんのようにやんちゃに育つのか。生まれたばかりのナッツくんの将来は、まだ誰にもわかりません。

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ライターコメント

どんな家庭にも、一人くらいはこういう「やんちゃ担当」がいるものかもしれません。ナイトくんの話を聞いて、思わず笑ってしまいました。ナッツくんがこれからどちらに似ていくのか、気になって仕方ありません。飼育員さんたちの願いが届くよう、私もこっそり応援したいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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