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飛ばし屋はカカトが動く⁉ 女子プロの飛距離の秘けつを解説

  • 2026.9.13

注目ルーキー3選手をピックアップ。それぞれが異なる体の使い方で自分の武器をフル活用した魅力的なスイングをもつ。

若手らしい躍動感とすでにトップツアーで通用する強さ、その両面を掘り下げる。

洗練された力強さビューティー&パワースイング

アドレス~テークバック

長身のため、大きく足を広げなくてもワイドスタンスに見えます。テークバック中に骨盤がその場からいっさい動かないのも、特徴のひとつですね。

もちろん、右足に体重はかかっていますが、体を揺らしてクラブを動かすというより、体幹部分の回転のみで始動していくタイプ。トップにいくまでに体重移動をすると、ダウンスイング以降もそのまま右足に体重が残ってしまう人の参考になります。

バックスイング~トップ

飛ばし屋はカカトが動く⁉ 女子プロの飛距離の秘けつを解説
Point:右サイドがいっさいスエーしない(左)

地面と左腕が平行になったポジションでも、両腕はほぼ真っすぐな状態です。これは体の正面に両腕が収まっていることを意味します。つまり、上体をしっかり右に回していることになりますが、かなりの柔軟性が必要な動作です。

トップではさらに肩が深く入りますが、これだけ深く回転しても右太モモがバックスイング方向に流れません。股関節の柔軟性と強さの両方がなければ、このしっかりとしたトップは作れないでしょう。

切り返し~ダウンスイング

飛ばし屋はカカトが動く⁉ 女子プロの飛距離の秘けつを解説
Point:抜重による一瞬の踏み替え(左)

切り返しでは左ヒザが一瞬で外を向きます。これは切り返す瞬間、わずかに下半身全体が落下するような「抜重」があるからできる動きです。これにより、踏み込む足が左足へ切り替わる。

左足が内側へ傾くきれいな形を作れているので、ここからは地面を踏み込んで地面反力を存分に発揮できるフェーズに入ります。左足を蹴る力が肩に伝わり(矢印①)、その反作用として左腕が振り下ろされています(矢印②)。

フォロースルー

飛ばし屋はカカトが動く⁉ 女子プロの飛距離の秘けつを解説
Point:左カカトが内側へ入り込む(左)

インパクト直後、右ヒジと右手首にはまだ角度がついていて、フェースがスクエアのまま動くゆとりが残されています。

また、打ったあとのツマ先がターゲット方向を向いていますが、じつは動いたのはツマ先ではなくカカトです。インパクト直前から直後にかけて強く地面を蹴り込んでいますが、ツマ先側に加重しているため、カカトが内側へ回り込んでいる。これは、飛ばし屋に見られる足の使いの特徴のひとつです。

神ワザ Point

彼女の素晴らしいところは、骨盤の左右方向へのズレがかぎりなく少ないこと。「動きが小さい」は安定性の要素と思 われがちですが、じつはその逆。動かないほど体に負荷がかかり、大きな力を受け止めているということになる。彼女の飛び抜けた飛距離は、この体の強さから生み出されています。

いかがでしたか? 彼女の力強いスイングをぜひ参考にしてください。

ジ・ユアイ
●2004年生まれ、中国出身。172cm。2025年JLPGAプロテストをトップタイで突破。JLPGAのデビューシーズンとなる今季はドライビングディスタンスで上位につけるなど、長身を生かしたダイナミックなショットで注目を集める。

解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。理論的なレッスンで支持を集め、千葉県を拠点にジュニア育成や競技者指導を行なう。日本体育大学女子ゴルフ部では、テクニカルコーチとして選手強化に携わる。Canvath Golf代表。

写真=圓岡紀夫、渡辺義孝、小林 司
撮影トーナメント=Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント
※選手の成績やデータは2026年6月13日現在

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