1. トップ
  2. エピソード
  3. 残業のあとの40分だけは1人でいたかった俺が、彼女に「会えないんじゃなかったの?」と言われた日

残業のあとの40分だけは1人でいたかった俺が、彼女に「会えないんじゃなかったの?」と言われた日

  • 2026.9.12
ハウコレ

短くても会いたいかどうかを、俺は一度も彼女に聞かないまま「会わない」と決めていました。その選び方を、電話で並べ直すことになりました。

イヤホンを外すのは店を出て帰り道へ戻るときと決めていました。

言うほどでもないと思っていた時間

交際して2年になる彼女とは、週に1度、平日の仕事帰りか週末に会うのが習慣でした。しかし営業で人と話し続けて、残った事務を片づけて、その後に立ち寄る店で40分。その40分があると、仕事で使った気力を切り替えてから帰れました。誰にも言っていません。言うほどのことでもないと思っていたからです。

会うならセットだと決めていた

その月、彼女から何度か仕事帰りに誘われました。俺はそのたびに「今月は残業続きで」と返しました。嘘ではありません。ただ、その一言の後ろに40分があることは書きませんでした。会うなら、食事をして、ゆっくり話して、駅まで送るところまでがセットだと思っていました。その体力がない週に短く会えば、雑に扱っていると受け取られます。だから、会わないほうを選んでいました。短くてもいいのかどうかを、彼女に聞いたことは一度もありません。

彼女から見た40分

その店の前で見られていたと知ったのは、電話でした。「会えないんじゃなかったの?」と聞かれて、俺は「だいたい40分くらい。ほとんど毎日寄ってる」と答えました。続けて「会えないんじゃなくて、私に使う時間がないってこと?」と聞かれ、俺は「1人になる時間と、誰かに会う時間は同じじゃない」と返しました。本当のことです。ただ、俺にとっては必要な40分でも、彼女から見れば会えないと断られた時間の一部です。その見え方を、一度も考えていませんでした。

そして...

「30分でも顔を見られたら、それでよかった」。そう言われて、返す言い方を探すのに時間がかかりました。俺が守っていたのは自分の体力で、彼女に見せたくなかったのは、話す気力の残っていない自分です。そういう姿を見せたら幻滅されると思っていました。ちゃんと会える状態でなければ会う資格がないというのは、俺が勝手に決めた基準でした。

今も、あの店に寄る日はあります。「今日は1人で帰りたい」と伝えるのは、今でも少し気が重いです。それでも、何も言わずに彼女の分まで決めることはやめました。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ