1. トップ
  2. ビジネス・マネー
  3. 宅建取得から不動産会社の代表へ。脇谷麻衣さんが40代で選んだ、心と体に正直な生き方

宅建取得から不動産会社の代表へ。脇谷麻衣さんが40代で選んだ、心と体に正直な生き方

  • 2026.9.13
脇谷麻衣さんのプロフィール写真

 

GLAMのインタビュー企画では、人生やキャリアの節目で自分らしい選択を重ねてきた女性たちのリアルなストーリーを通して、読者に気づきや共感、これからの自分を選ぶヒントを届けています。

今回お話を伺ったのは、不動産会社の代表として売買仲介を中心に手がける一方、Instagramで美腸活や身体づくりを取り入れたライフスタイルを発信している脇谷麻衣さんです。

これまでに販売や接客、SNSでの発信など、さまざまな仕事を経験してきた脇谷さん。離婚を考えたことをきっかけに、「ひとりでも生きていける力を身につけたい」と宅建士の資格を取得し、不動産会社でマンションの仕入れや仲介の経験を積んだ後、40代で独立しました。

今回は、これまでのキャリアや不動産業を選んだ背景、経営と発信を両立する中で感じていること、そして40代を迎えた今、自分の心と体に正直に生きるために大切にしている考え方についてお話を伺いました。

人生の転機・価値観の変化

さまざまな仕事を経て、不動産の世界へ

現在の不動産の仕事をする前は、伊勢丹でジュエリーを販売したり、ホテルで接客の仕事をしたりしていました。その間にInstagramでライフスタイルについて投稿するなど、今振り返ると、いろいろとふわふわしていた時期も長かったですね。
不動産業界に入ってからは、最初の2年間はマンションの仕入れを、その後の2年間は、一般のお客様に物件をご紹介する仲介の仕事を経験しました。その後に独立して、今は不動産の売買を中心とした会社を経営しています。

さまざまな仕事を経験しながら、自分の進む道を模索してきた日々。その後、不動産の世界へ踏み出した背景には、これからの人生をひとりで歩んでいくための大きな決断がありました。

離婚を考えた時期に取得した、宅建士の資格

若い頃は夜間の接客の仕事を長く経験していて、その後はデパートやホテルで働きながら、趣味のひとつとして、Instagramへの投稿も続けていました。30代前半に結婚をしたのですが、結婚生活が4年ほど経った頃に離婚を考えるようになって、3カ月ほど別居した後に離婚しました。

もちろん、決断するまではかなり悩みました。ただ、最終的には自分の気持ちに正直になろうと決めたんです。

その当時もSNSでの活動はしていましたが、コロナ禍で仕事が不安定だったこともあって、この先ひとりで生きていくためには、何か手に職をつけなければと思いました。
そこで目を向けたのが不動産です。子どもの頃から新聞の折り込みチラシに載っている間取りを見て、「自分ならどの部屋に住みたいか」と考えることが好きだったんですよ(笑)。宅建士の勉強は学校へは通わず、YouTubeなどを活用しながら続け、2回目の受験で合格することができました。

人生の転機を迎えた脇谷麻衣さん

愛犬との暮らしから生まれた、理想の住まいづくり

愛犬との時間が、不動産の道へ進む原点に

その当時、18歳のチワックスと4歳のシェルティと暮らしていたのですが、不動産の仕事を始める直前に、2匹が3カ月ほどの間に相次いで亡くなってしまったんです。

またお迎えをしたいと思いつつも、ひとり暮らしで長く家を空ける生活では、新しい犬を迎えることは難しいなって……。それなら犬たちが安心して暮らせる家を自分が作って、オーナーになれば、たくさんの犬たちに会えるのではないかと考えたんです。
海外を訪れることが多いのですが、海外では、大型犬も家族の一員として暮らしている光景をよく目にしていたので、日本でも大型犬や多頭飼いの方が暮らしやすい住まいをつくりたいと思ったんです。

発信のために生活をつくるのではなく、自分のペースで続ける

発信を始めた頃は、ジムへ通う様子など、日々のライフスタイルを投稿することが中心でした。今も、自分が好きなものや実際に生活の中で続けていることを伝えたいという気持ちは変わっていません。ただ、仕事が忙しい時にまで無理をして投稿しようとすると、SNSそのものが辛くなってしまいます。
今は、発信のために生活をつくるのではなく、自分のペースで好きなものを少しずつ投稿することを大事にしています。

身体を動かすことを大切にする脇谷麻衣さん

生活を投稿に合わせるのではなく、自分の毎日の中にあるものを言葉や写真にする。そうした無理のない距離感が、仕事に軸足を置く今も、SNSを手放さずにいられる理由なのかもしれません。

経営も発信も、自分の生活から生まれているもの

今はどうしても経営の方に意識が向いていて、SNSの発信が遅れてしまうこともあります。何かに集中すると、もう一方がおろそかになりやすいところがあるので、常にきれいに両立できているわけではありません。それでも、どちらか一方だけを続けるという選択肢はありませんでした。
仕事とは別に、自分が好きだと思ったものを発信することも、私にとって楽しいことだからです。無理をして嫌いにならないように、その時々で優先順位を変えながら続けています。

「まずはやってみよう」が、今の自分につながっている

どれかひとつというよりも、発信を始めた時も、不動産の世界に入った時も、「まずはやってみよう」と考えてきたことだと思います。私は新しいことへ挑戦するのが好きで、「なんだか楽しそう」と感じた方へ進むと、結果的にいい方向へ向かうことが多かったんです。
すべてが最初から明確だったわけではありませんが、その時の自分の直感を信じて動いたことが今につながっているのかもしれません。自分で選んだことなら、たとえ思い通りにならなくても人のせいにはせずに、受け止められるのだと思っています。

現在の仕事・活動

原因不明の発疹をきっかけに始めた美腸活

身体の内側から整える生活を大切にする脇谷麻衣さん

ある時、生活を大きく変えたわけでもないのに、体に原因のわからない発疹が出たことがきっかけです。そこで、まず食生活を変えてみようと思い、小麦粉や乳製品を控えながら腸について勉強しました。もともとお米が好きだったので、パスタを米粉やえんどう豆のものに替えたり、発酵食品を作ったりすることは、それほど苦になりませんでした。

そんな生活を続けていくうちに、発疹だけでなく体全体の調子も良くなってきたので、その経験を共有したくなって投稿するようになりました。食事をあまり意識しなくなると、不調が出てくるので、腸活は一時的なものではなく、これからも続けたいテーマだと改めて感じています。

体を動かすことは、心を整える時間

朝の散歩や身体づくりを楽しむ脇谷麻衣さん

特別に頑張っている感覚はなく、体が自然と動きたくなるんです。もともと外に出ることが好きですし、体を動かしている間は余計なことを考えずに済むので、頭の中もすっきりしますね。私にとっては、精神を整える時間にもなっているのだと思います。決まった時間に必ず行うというよりは、仕事の合間に取り入れていて、最近は朝の筋トレと散歩が多いですね。
朝6時頃に起きて、時間がある時は1時間半ほど歩きます。同じ道ではなく、「今日はこっちへ行ってみよう」と知らない道を選ぶのも楽しみのひとつです。

夜型の生活から、朝を楽しむ暮らしへ

夜間の接客の仕事をしていた頃は、午前3時、4時まで働いて、そのまま朝方まで過ごし、夕方に起きるような生活をしていました。今は早寝早起きの生活に変わって、朝に体を動かすようになったんですが、今のほうが自分の中では「きちんと生きている」という感覚があって気に入っていますし、何より気持ちがいいんです。

以前一緒に暮らしていた犬たちのために、夏は早朝に起きて散歩をしていたので、その習慣が土台にあるのかもしれませんね。犬たちを見送った後も、朝に活動する生活は無理なく続いています。
自分の気持ちだけでなく、生活や体の状態まできちんと見て、心地よい方を選ぶことが、私にとって正直に生きることなのだと思っています。

脇谷さんが大切にしているのは、望むものをすべて手に入れることではなく、今の暮らしの中で無理なく守れるものを見極めること。そうした選択の積み重ねが、仕事にも発信にも向き合うための土台になっています。

経営者としての顔と、発信者としての顔のつながり

経営では、返信をきちんとすることや時間を守ることなど、当たり前のことを当たり前に行うよう心がけています。一方、発信では、自分の好きなものを、無理のないペースで伝えています。見せ方は違いますが、どちらも自分が実際に経験し、納得したことを大切にする点ではつながっています。体を動かすことで頭がすっきりすれば、また仕事に集中できますし、犬と暮らした経験や海外で見た暮らしは、不動産で実現したい住まいの形にもつながりました。仕事と発信を別々のものとして切り離すより、どちらも自分の生活から生まれているものだと感じています。

ライフステージの変化と選択

40代で感じた、仕事と身体づくりの向き合い方

40代で独立したことで、仕事は自分の生活に活力を与えてくれるものなのだと実感し、以前より大切になりました。雇われていた頃と比べると、一つひとつの仕事をようやく自分事として考えられるようになった感覚があります。その一方で、40代になってからは体の変化も感じるようになりました。
以前のようには無理ができず、受け入れなければならないことも増えましたね。だからこそ、決めたことを無理にこなすのではなく、その日の体調や気持ちを見ながら、仕事と身体づくりのどちらに時間を使うかを選ぶようになりました。

40代になって脇谷さんが手にしたのは、仕事への責任だけでなく、無理をしている自分に気づく感覚でもありました。どちらかに偏った時は、もう一方へ意識を向ける。その柔軟な切り替えが、忙しい毎日を支えています。

忙しい日々の中で譲れない、散歩の時間

散歩の時間は、私にとって譲れないものかもしれません。朝にまとまった時間を取れない日でも、事務所から自宅まで歩いて帰ることがあります。歩いていると頭の中が整理され、自然と気持ちを切り替えられますし、ひとりで何かに集中する時間も好きなんです。
時々編み物をするのですが、編んでいる間は無心になれるんです。散歩も編み物も、一つのことに集中し、考えすぎている頭を休ませる時間になっています。

自分らしく選ぶとは、自分が楽しいと思える方を選ぶこと

自分らしく選ぶことを大切にする脇谷麻衣さん

自分が楽しいと思える方を選ぶことだと思います。これまでを振り返ると、自分らしく選ばなかったことは、あまりないのかもしれません。離婚を決める時も、相手のことを考えて悩みましたが、最後は自分の気持ちに正直になりました。どの道を選んでも後悔がないのは、誰かに決めてもらうのではなく、自分で選び切ってきたからではないでしょうか。人のせいにして生きたくはないので、自分の意思で決めることを大切にしています。

大きく変えなくても、小さな一歩から始めればいい

どんな時に楽しいと感じていたのかを思い出してみてほしいです。家族や仕事を優先しているうちに、自分が何を好きだったのか、自分の感情そのものがわからなくなっている人もいると思います。
昔とまったく同じことをする必要はなくて、その時の楽しさに似た感覚を得られそうなことを、少しだけ始めてみるのはどうでしょうか。大きく環境を変えようとすると足が重くなりますが、自分の気持ちが動く小さなことなら、次の一歩につなげられると思います。

無理をしすぎず、その日の自分に合うバランスを選ぶ

無理をしすぎず、自分が気持ちいいと思えるところで一度立ち止まってほしいです。仕事と身体づくりを同じように頑張らなければと考えるより、「今は仕事と身体づくりのどちらをしたいのか」「どちらを選べば少し楽しくなれるのか」と、自分に聞いてあげることが大切だと思います。

体を動かしたい時は少し動いて、頭がすっきりしたら、また仕事に打ち込む。仕事をしたい時は集中して、疲れたら体を動かす。そうやって交互に行き来しながら、自分に合ったバランスを見つけていくのがいいのではないでしょうか。

夜型の生活から朝の時間を楽しむ暮らしへ、そして会社員から経営者へ。脇谷さんは、人生の節目ごとに自分の心と体の声を確かめながら、その時の自分に合う道を選び直してきました。すべてを完璧にこなそうとするのではなく、時には立ち止まり、今したいことを自分に問いかける。
その小さな選択の積み重ねが、年齢や環境が変わっても、自分らしい毎日をつくっていくのかもしれません。

宅建士の資格取得から不動産会社の代表へ。愛犬との暮らし、自分の心と体の変化、そして40代での独立。脇谷さんの歩みは、自分にとって心地よい生き方を、その都度選び直していく大切さを教えてくれます。

プロフィール・SNS

脇谷麻衣さんのプロフィール写真

名前:脇谷麻衣
職業:株式会社HEREN 代表取締役/美腸活アドバイザー
プロフィール:専門学校卒業後、離婚を考え、ペットとともに生きていくために宅建士の資格を取得。不動産の仕入れ買取・仲介業で各2年の実務経験を積む。大型犬や多頭飼いと暮らせる理想の住まいを自ら創造するため独立し、不動産会社を設立。現在は不動産会社の代表として売買仲介を中心に手がける一方、Instagramでは美腸活や身体づくりを取り入れたライフスタイルを発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ