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ダイアナ妃の“伝説の”ドレス、約30年ぶりにオークションへ

  • 2026.9.11
Tim Graham / Getty Images

NYで2026年12月に行われるサザビーズのオークションに、故ダイアナ元妃がまとったアイコニックな“リベンジドレス”が出品されることが明らかになりました。このドレスは最初にオークションにかけられた1997年以来、同じ所有者の手元に置かれていました。

デザイナーのクリスティーナ・スタンボリアンが手がけたこのシルクのオフショルダーのドレスをまとい、ダイアナ妃(当時)がロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開かれたイベントに出席したのは、1994年6月29日。夫だったチャールズ皇太子(当時)がカミラ・パーカー=ボウルズとの不倫を認めたインタビューの模様が、テレビで放映されたのと同じ日でした。

このドレスをまとったダイアナ妃の姿は世間の注目をさらい、限られた紙面でニュースを伝える各紙の翌朝の一面トップは、皇太子妃の姿を捉えた写真で埋め尽くされました。ロイヤルファッションが専門の批評家、エリザベス・ホームは2022年、『タウン&カントリー』誌への寄稿の中で、こう述べています。

「目を見張るような装いが、着る人と見る人にそれぞれどのような感情をもたらすのか、ダイアナ妃はよく理解していました」

ダイアナ妃はその後も注目されるファッションで公の場に姿を見せ、新聞各社はそのたびに、それを一面で大きく報じました。

Princess Diana Archive / Getty Images

ダイアナ妃が絶妙なタイミングで披露した直後から「リベンジドレス」と呼ばれるようになったこのドレスのような装いは、それから数十年がたった現在、“概念”としてすっかり定着しています。2度目の出品となるオークションを行うサザビーズのハンドバッグ&ファッション部門のグローバル責任者、モルガン・ハリミはリベンジドレスについて、次のように語っています。

「言葉では言い表せないとき、あるいは十分に伝えられないとき、ファッションはひとつの言語になります。ダイアナ妃はそのことを、本能的に理解していました」

「このドレスを他に類のないものにしているのは、ただこれをまとったのが皇太子妃だったということだけではありません。あの日のイベントの会場、サーペンタイン・ギャラリーに登場したダイアナ妃の姿が、世界中でヘッドラインを飾ったこと、その装いが何を伝えたのか、ということです」

「ダイアナ妃は自分なりの方法でこのドレスを、人生において最も詮索され、精神的に最も張り詰めていたと思われる時期に彼女が発した“最も強力なメッセージ”のひとつに変えました」

「SNSによってバイラル(拡散)という言葉が日常的なものになるずっと前に、世界中に拡散されたダイアナ妃のその姿は、ファッションをあらゆる人たちにとって、特に女性にとって、『単なる装いではなく身を守るための盾や戦うための武器、またはその両方になるもの、そして『意図的に、意味のある形で使えるもの』に変えたのです」

「それから数十年、語られてきたのはこの一件を巡るスキャンダルではなく、ダイアナ妃の冷静沈着で自信に満ちた女性としての姿でした。彼女はあの瞬間に、自らのストーリーを自分のために語られるものに変え、自ら選んだ装いを通じて、自分自身の物語をその手に取り戻したのです」

Tim Graham / Getty Images

1991年にオーダーしたこのドレスを、ダイアナ妃が公の場で着用したのはこのとき一度きりでした。3年後に行われたがんとエイズの患者をサポートする慈善団体のためのオークションにほか78着のドレスとともに出品され、氏名を明かしていない落札者のもとで、保管されてきました。その現在の所有者は、およそ30年ぶりにオークションに出品する決意をしたことについて、次のように述べています。

「ダイアナ妃は(夫が世界中に向けて不倫を告白するという)人生最悪の夜を迎えようとしていました。ですが、あの姿からそのような気配はまったく感じられませんでした。写真に捉えられた一瞬のうちに、彼女の装いは単なるカクテルドレスから、(明確なメッセージを発信する)ステートメントドレスに変わったのです」

「オークションでこのドレスを落札した日は、夫婦としての私たちの人生における、素晴らしい日のひとつでした。夫が亡くなり、人生のその章は終わりを迎えました。このドレスもまた、その時を迎えたと思っています。このドレスが、私たち夫婦がそうであったのと同じように、手元に置くことを楽しんでくださる方の手に渡ることを、願っています」

落札者にはこのドレスとともに、前回のオークション時に振られた番号入りのカタログが引き渡されます。ダイアナ妃とドレスのデザイナーの署名が入った希少なカタログには、出品がウィリアム王子(当時)のアイデアだったことも記されているといいます。

Sotheby's

落札予想価格は15万ドル~30万ドル(約2300万~4600万円)とされています。売却益の一部は、スコットランドの首都エディンバラと南東部のローランド地方(ロージアン地域)にある国民保健サービス(NHS)の医療機関を支援する慈善団体、NHSロー ジアン・チャリティ(NHS Lothian Charity)」に寄付されます。

また、「リベンジドレス」はオークションへの出品を前に、ロンドンとNYを含む複数の都市で公開される予定となっています。

From TOWN&COUNTRY

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