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お金がないわけじゃない。母の気遣いにイライラしてしまう長女【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.11

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で「お父さんの娘は私だけ、だから遺産だって私とお母さんだけのもの」とこれまで抱えていた不満を口にした長女亜美さん。弱り切った夫の前で言い争う娘たちを見た純子さんは、2人が仲の良かった幼い頃を思い返します。次女の菜美さんは元々は純子さんの姉の娘でした。3歳のときに母親を亡くした菜美さんを純子さんと幹久さんが引き取って養子にし、亜美さんと分け隔てなく愛情を注いで育てました。運動が得意で活発な亜美さんと、物静かで勉強が得意な菜美さん。タイプの違う2人ですが、とても仲の良い姉妹でした。その後、亜美さんは志望校に落ちたものの併願校の女子高で高校生活を謳歌し、地元企業に就職。菜美さんは地元トップの高校へ進学し、有名大学を出て誰もが知る大企業に就職しました。優秀な菜美さんと自分を比べて劣等感を抱いたこともあった亜美さんですが、地元企業の跡取り息子の輝明さんと出会い、少しずつ前向きになっていきました。数年後、輝明さんと結婚した亜美さんは、豪華な結婚式を挙げ、新居は超豪邸。優しい輝明さんと幸せな結婚生活を送っていました。数年後、菜美さんも職場で出会った直人さんと結婚。2人の娘が結婚し幸せな家庭をつくっていることを純子さんも幹久さんも嬉しく思っていました。しかし、景気が悪くなり輝明さんの会社の経営が傾き始めると、少しずつ亜美さんにも変化が。息子レンくんの習い事代を純子さんに頼らざるをえなくなった亜美さんは、純子さんが「気にしなくていい」と言っても「菜美は頭がいいからこんな風にはならない」と菜美さんと比べて自分を卑下しました。そんなある日、日頃のお礼にと菜美さん家族から素敵なレストランに招待された純子さんと幹久さん。亜美さんたちも誘ったけれど予定があると断られたと聞いた純子さんは、亜美さんが自分だけ親に援助してもらっていることに負い目を感じて、菜美さんと顔を合わせることを避けているのかもしれないと感じます。

気にしないでと言われても無理

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お正月、久しぶりに家族みんなが揃うのを楽しみにしていましたが、亜美と輝明さんは仕事が忙しいようで、亜美はレンと一緒に顔を出したと思ったら家に上がることもなくすぐに仕事に戻って行きました。家では菜美、直人さん、ヒナ、レンと私たちで楽しい時間を過ごしました。幹久さんがお年玉を渡すと、孫たちは大喜び。レンは直人さんからもお年玉をもらって喜んでいました。

お正月の集まりからしばらく経ったある日、亜美から電話がかかってきました。「レンが、直人さんにもお年玉もらったみたいで、私、ヒナちゃんに用意してなかったから・・」と、レンがお年玉をもらったのに自分たちはヒナに渡していないことを気にしていました。

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私が「大丈夫よ。後で私が『亜美から』ってヒナちゃんに渡しといたから」と答えると、亜美が「ごめん、今度返すね」と申し訳なさそうに言うので、「いいのよ、気にしないで」と特に気にせず言った私。

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すると、亜美は「お金がないからとかじゃなくて、ちょっと忘れてただけだから。絶対返すから」と怒ったように言いました。どうやら、私の言い方が良くなかったようです。気を遣わせないようにと思っての言葉でしたが、亜美からしたら「お金がない」と思われているようでいい気はしなかったのでしょう。

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その頃、電話を終えた亜美さんは「お義母さん、なんて言ってた?」と輝明さんに聞かれ、「ヒナちゃんのお年玉、立て替えてくれて、返さなくていいなんて言うんだよ?そんなわけにいかないのに」と溜息をつきました。

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すると、輝明さんは「なんで?返さなくていいって言ってくれてるんだろ?甘えればいいよ」と言い、「でも」と反論しようとする亜美さんに「大したことないだろ、それぐらい」とさらりと言いました。輝明さんとは価値観が違うと感じた亜美さんは、それ以上は何も言いませんでした。

純子さんは気を利かせてお年玉を立て替え、深く考えずに「気にしないで」と言ったはず。でも、純子さんから金銭的な援助を受けていることに負い目を感じていた亜美さんにとっては、その言葉を素直に受け取ることはできなかったのでしょうね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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