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モニカ・ベルッチ&ヴァンサン・カッセルの娘、ディーバ・カッセルとは? 5カ国語を操る新世代アイコンの素顔【THE NEW ICONS vol.5】

  • 2026.9.11
Getty Images

今、注目すべきモデル・次世代アイコンを紹介する連載「THE NEW ICONS」。第5回は、ディーバ・カッセルにフォーカス。

ディーバ・カッセル(Deva Cassel)の基本プロフィール

Marc Piasecki / Getty Images

名前: ディーバ・カッセル(Deva Cassel)
生年月日:2004年生まれ
年齢:21歳 ※2026年9月現在
出身地:イタリア・ローマ
身長:約179cm

2004年9月12日、イタリアの首都ローマで生まれたディーバ。母はイタリアを代表する俳優で、長年ファッション界のミューズとしても愛されてきたモニカ・ベルッチ。父は『憎しみ』や『ブラック・スワン』などで知られるフランス人俳優のヴァンサン・カッセル。母から受け継いだセンシュアルな美しさと、父を思わせるまなざしが印象的だ。

2009年、モニカ・ベルッチとディーバ・カッセル Aflo

さまざまな国に移り住んだ幼少期。5カ国語をあやつる才女

2022年、17歳のデーヴァ。休日にローマを散歩する姿 AFSAN

これまで、ローマやパリ、リオデジャネイロなど、さまざまな土地で暮らしてきたディーバ。2025年11月のUK版『ELLE』のインタビューでは、幼少期を振り返り、「いつも移動していたけれど、ローマは私にとって安定した場所だった」と語っている。ローマは生まれた街、パリは自分を形成した街、リオデジャネイロは父に連れられて親しんだ場所だという。

フランス語、イタリア語、英語、ポルトガル語、スペイン語の5カ国語を話し、幼い頃から異なる環境に身を置いてきたことで、独立心と適応力を身につけてきた。彼女自身、さまざまな文化の要素を混ぜ合わせたハイブリッドな自分を楽しんでいるようだ。そのボーダーレスな感覚は、国境を越えて活動する現在のキャリアにもつながっているのかもしれない。

15歳、ドルチェ&ガッバーナから始まったモデル人生

幼いころから絵や音楽、ダンスといった表現に興味を持ち、両親の撮影現場にもたびたび同行していたディーバ。14歳のころ、母の撮影に付き添った際に、フォトグラファーから「撮ってみない?」と声をかけられ、カメラの前に立ったことがモデルへの最初の一歩だった。

本格的に注目を集めたのは2020年。当時15歳でドルチェ&ガッバーナのフレグランス「Dolce Shine」のキャンペーンに起用され、アマルフィ海岸を舞台にしたビジュアルに登場。その後、同ブランドの「アルタ モーダ」コレクションでランウェイデビュー。初めてのショーでは、ハイヒールを履くことが怖く、数週間にわたり自宅のリビングを往復して歩く練習をしたと明かしている。

コレクションシーズンに欠かせないトップモデルへ

キャリア初期は、母モニカが長年ドルチェ&ガッバーナのミューズだったことから、母とのつながりを語られてきた。

しかしランウェイデビューから数シーズンが経つと、豊かなダークヘアと強い視線、クラシカルでありながらどこか現代的な存在感、そして身長179cmというスタイルによって、2世セレブとしてではなく、ディーバ自身のシグネチャーとして認識されるようになった。

Daniele Venturelli / Getty Images
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Francois Durand//Getty Images

活動の幅は広がり、ジャックムス、コペルニ、クレージュなど、さまざまなメゾンのショーに欠かせないトップモデルとなっている。

Courtesy of Jacquemus
Carlo Scarpato

母との2ショットではなく“単独で”カバーを飾る存在に

2021年、16歳だったディーバはイタリア版『ヴォーグ』に母モニカとともに表紙に登場。それから3年後、同誌の創刊60周年号で、今度は母とではなく、ディーバ単独のカバーが実現。それと同じくして、さまざまなインターナショナル誌のカバーを飾るようになっていった。

多感な時期に「ネポベイビー」「特権階級」と呼ばれ、大好きな母と絶えず比較されることを重荷に感じていた彼女。だからこそ、ひとりで表紙に立ったことは彼女にとって、初めて自分自身を解放するような出来事だったかもしれない。

「俳優にはならない」と思っていた少女が映画の世界へ

意外にもディーバは幼いころ、両親と同じ道を歩むと思われることに反発し、俳優になることだけは避けたいと思っていた。母や父が出演する映画さえ見たくなかった時期もあったという。

その考えを変えたのが、イタリア人監督ローラ・ルケッティとの出会い。脚本と、自由奔放なモデルのアメリアという役にひかれ、オーディションを経て2023年の映画『美しい夏』で俳優デビュー。

そして2025年、俳優としての知名度を世界的に高めたのがNetflixシリーズ『山猫』だった。名作を6話構成で映像化した作品で、貧しい成り上がり一家の期待を背負う女性アンジェリカ役を見事に演じきった。

Ernesto Ruscio / Getty Images

2026年になると、俳優としての歩みはさらに加速。アレクサンドル・カスタネッティ監督による新たな映画版『オペラ座の怪人』では、パリ・オペラ座のバレエダンサーを夢見る18歳のアナスタシア役で主演に。

モデルと俳優、フィールドに縛られず活躍する未来

Jacopo Raule / Getty Images

モデルから俳優へ完全に転向するつもりかと質問をうけた際には、ファッションへの愛が強いという理由から、「どちらかを手放すのではなく、当面は両方を続けていきたい」と意思をもって語っている。

モニカ・ベルッチの娘であることも、ヴァンサン・カッセルの娘であることも、彼女を構成する大切な一部であることは間違いない。けれど、受け継いだものを否定せず、ただ安心することもなく、自分の好奇心に従って異なる世界を行き来する。

21歳の彼女は今ようやく、「誰の娘か」ではなく「ディーバ・カッセルとは誰なのか」を、モデルとして、俳優として、両方で示し始めている。

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