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【体験レポ】呼ばれた人しかたどり着けない!? 日本一大きい村にある超強力パワースポット「玉置神社」に行ってきた

  • 2026.9.10

フリーランス歴22年を過ぎましたが、すごく不安定な働き方だ、とつくづく思います。自分で選んだ道ですし、いろいろな仕事ができるのは楽しいんです。でも、いつ仕事がなくなるかわからない恐怖がつねに隣り合わせ、というのも現実。実際に雑誌の休刊などで、毎月いただいていた仕事が突然なくなったことも何度もあります。そういった状況は日常茶飯事なので、あそこの神社に行ったら仕事が増えたとか、金運にはあそこの神社がいいよとか、仕事仲間の間でさまざまな開運情報がつねに飛び交っています。
 
そんな中、「玉置神社がいいらしいよ」という情報を入手。初めて聞いたので調べてみると、どこを見ても「神様に呼ばれないとたどり着けない」と書いてあったんです。神社好きの友人にリサーチしたら、彼女は2回目にしてようやくたどり着けたとのこと。ちなみに1回目は大雪だったため、途中で断念したそう。まさに呼ばれないとたどり着けない神社だと確信し、ますます行きたくなったんです。
 
でも、ずっと忙しくて1年以上も存在を忘れていました。それなのに4月にふと思い出しまして。これは「呼ばれているのかも! 」ということで、改めてリサーチ。というのも玉置神社、めちゃくちゃアクセスが悪いところにあるんです。奈良県吉野郡十津川村の標高1,076mの山頂付近にあるので車が必須になるのに、私は自動車の運転免許を持っていない。つまり、公共交通機関を利用しないといけないんですが、これまたたどり着くまでがすごく大変で。そこで今回は玉置神社に行った様子をレポートするだけでなく、公共交通機関でのアクセス方法もご紹介します。神社も想像以上に素晴らしかったので、ぜひチェックしてみてくださいね。

和歌山県・新宮駅から、いざ十津川温泉へ

玉置神社の拠点となる十津川村は、「大和八木駅」行きになります

これまでにもアクセスの悪い神社に行ったことはありますが、玉置神社は一番、かもしれません。奈良県吉野郡十津川村にあるのですが、運転免許証を持っていない私は電車とバスを利用することになります。電車からバスへの乗り換えは、近鉄大阪線の大和八木駅を利用するのがわかりやすいと思います。バスの乗車時間も非常に長く、大和八木駅から十津川温泉までは約3時間半〜4時間と、長旅になります。ちなみに東京からだと、新幹線や在来線も含めて、なんと約8時間もかかるんです。
 
私は前日に熊野本宮大社と熊野速玉大社にお参りに行って和歌山県新宮市に滞在していたので、新宮駅からバスで十津川温泉に向かうことにしました。約2時間のバス旅になります。この路線、世界一長い路線バスとしても有名で、新宮駅から終点の大和八木駅までは、なんと約6時間10分。途中に何度か休憩をはさみますが、ずっと乗り続けるのはかなりキツそう。なんて思っていたら、隣に座っていた素敵な紳士は終点まで行くとおっしゃっていました!

主要駅までの所要時間が運転席の上にあったので、記念にパチリ

私は2時間ほどのバス旅でしたが、1人だと時間をもてあましてしまいますよね。映画を観たり本を読んだりすると車酔いしちゃうなら、なおさら。でも、ご安心を。こちらは路線バスではあるんですが、観光名所などを通るときは運転手さんがアナウンスしてくれるんです。しかも観光名所を通るときに減速してくれるので、写真まで撮れちゃう。路線バスとは思えない神サービスのおかげで、2時間があっという間でした。帰りは十津川温泉から八木大和駅までバスを利用したのですが、新宮駅方面に比べると観光名所はちょっと少なかった印象。とはいえ、後半も日本一長い「谷瀬の吊り橋」などの見どころはあり、それなりに楽しめました!

名称は失念してしまいましたが、こういった滝もアナウンスで教えてくれるんです!

日本一大きな村は自然も豊か。十津川村に行ったら温泉もマストです!

十津川温泉のバス停の前に広がっているのは二津野ダム湖。秋から冬にかけては、全国有数のオシドリの越冬地としても知られているそう

運転手さんの楽しい観光案内のおかげで、あっという間に十津川温泉に到着。玉置神社がある奈良県吉野郡十津川村は日本一大きい村として知られ、なんと東京都23区がすっぽり入るほどの広大な面積(約672㎢)を誇るそう。面積の約96%を山林が占め、電車は通っておらず、村の端から端までは車で約90分もかかる山深い秘境にあります。
 
ちょうどお昼くらいに到着したので、どこかでランチを食べようかと思ったら、なんとGoogleマップで調べていたお店は全て閉まっていたんです。そこで雑貨店の方にランチできるところがあるか聞いてみると、「いこら」という地域交流センターなら何か食べられるかも! とのこと。「ドライブイン長谷川」という釜飯屋さんもあったのですが、そちらは夜に伺う予定だったので、雑貨店の方がオススメする「いこら」に向かうことに!

通り沿いにわかりやすい看板があるので迷わないはず!

「いこら」は日替わりで地元産野菜や特産物、軽食の販売などを行っている地域交流センター。筆者がうかがった土曜日はカレーが食べられるとのことで、ラス1をゲットできました。なんという幸運! ちなみに車で来る場合はもう少しランチの選択肢が広がりますし、もしランチ難民になっても近所にスーパーもあるのでご安心を。
 
あと、この地域交流センター、無料で足湯・手湯・飲泉が楽しめたんです。そもそも十津川温泉は、2004年に全国初の「源泉かけ流し宣言」を行なったことでも知られる名湯。バス停にも無料で楽しめる足湯があるので、待ち時間に楽しむのもイイかも。筆者は民宿に一泊したのですが、その宿の80代半ばのおばあちゃんの肌がめちゃキレイだったんです。聞けば、十津川温泉は”美肌の湯”とも言われているそう。たくさん入ったほうがイイと言われたので、夕方・夜・朝と3回も入りました!
 
さらに温泉を飲むと、便秘解消や体内デトックスにもなるとか。そこで試しに飲んでみると、便秘症にも関わらず飲んですぐお腹がゴロゴロ。これはすごい! と朝は大浴場に500mlのペットボトルを持参して、東京まで持って帰ってきました(笑)。おばあちゃん曰く、少しずつ飲むのがいいらしいので、何日かに分けて飲むのがオススメですよ。

「いこら」の足湯がこちら。無料のタオルもあるので気軽に入れますよ! 民宿のチェックインまで時間があったので、私はこちらで仕事もしちゃいました(笑)

「世界遺産予約バス」で山をひたすら登って念願の玉置神社へ

十津川温泉の停留所がこちら。世界遺産予約バスを利用すると、旅の荷物を預けられますよ!

玉置神社は玉置山頂近くに位置するので、お参りに行くなら車は必須。なのに、私は免許がないし直通の路線バスの運行もないんです。しかし神社のホームページを見たら、土・日・祝日は十津川温泉から玉置神社直通の「世界遺産予約バス(玉置山コース)」(※毎年12月〜3月は運休)が運行されているとのこと。完全予約制(奈良交通 平谷営業所☎︎0746-64-0408)で、片道¥810(定額)、往復で¥1,620(定額)。1名からの予約が可能でした。
 
ただ、このバスは運行時間が決まっていて、玉置神社の滞在時間がかなり短くなってしまいます。けっこう駆け足で見ることになっただけでなく、時間がなくて行けなかったところもありました。玉置神社をしっかり堪能したいという人はタクシー(三光タクシー☎︎0746-64-0231)という選択肢もあります。平日も利用できて片道¥4,000くらい。台数は少ないらしいので、事前予約がベストです。

車内はこんな感じ。この日も満席だったので、予約は早めがオススメですよ!

世界遺産予約バスは、十津川温泉8:44 発、玉置神社9:24着。帰りは玉置神社11:10発、十津川温泉11:50着になります。途中から急カーブや落石の危険がある一本道が続き、対向車とのすれ違いも困難な場所が多く、山頂を目指してひたすら登っていきます。玉置神社までの道中を見て、「神様に呼ばれないとたどり着けない」という意味がわかった気がします。だって、道も狭くて急なので、大雨や大雪では向かうのはかなり危険。
 
こういった山道って99%の確率で車酔いするタイプなんですが、今回はぜんぜん大丈夫だったのも不思議でした。逆に登っていくうちになんだか胸が高鳴り、すごくワクワクしたというか、むしろ元気になっていったというか。これも「神様に呼ばれていたから! 」と、勝手にプラスに解釈しております(笑)。

玉置神社までの道中は、こんな絶景を拝むこともできるんです!

まさに最強!玉置神社に祀られているのは日本最高峰の神様たちなんです!

この鳥居が神域への入り口。この日は霧がすごかったので、より神聖な雰囲気が漂っていました

玉置神社の創立は、弥生時代の中期にあたる紀元前37年。第10代崇神天皇の時代に玉城火防鎮護(おうじょうひぶせちんご)と悪魔退散のため、日本神話に登場する神であり、不浄を払う厄除けや縁結びの神様である早玉神(はやたまのかみ)を奉祀(ほうし)したことに始まると伝えられています。平安時代以降は修験道(しゅげんどう)の聖地として、さらには熊野三山の「奥の院」として信仰を集めました。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産に登録され、玉置神社の台所・社務所・梵鐘は国の重要文化財に指定された由緒ある神社でもあります。
 
本殿の御祭神は、日本における一番最初の神様である国常立尊(くにとこたちのみこと)をはじめ、日本の国を生んだ夫婦神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冊尊(いざなみのみこと)、日本の総氏神であり皇室の祖先神である天照御神(あまてらすおおみかみ)、の地で十種神宝を鎮め武運を祈願した初代天皇である神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと / 神武天皇)。いわば、日本の神話や信仰の根源にいる最高峰の神様ばかりが祀られているんです。

駐車場近くの鳥居から本殿までは、約15分の道のりになります。途中に別れ道がありますが、健康な人は迷わず右を!

ちなみに玉置神社の名前の由来は、神武天皇が東征した際に玉置山で兵を休め、日本の神話や古伝に登場する10種類の神の宝物「十種神宝(とくさのかんだから)」の「玉」を置き、武運を祈願されたことから。私はてっきり玉置山にあるからかと思っていたのですが、そんな深い由来があったとは!
 
そして玉置神社で有名な伝承は、「神様に呼ばれないとたどり着けない」ということ。実際に私の友人も1回目はたどり着けなかったのですが、邪心を持って訪れると、病気やケガ、体調不良といった何らかのトラブルに見舞われてしまうそうです。また、神をないがしろにする言動や我欲を満たすための参拝も、たどり着けない可能性もあるとか。厳しい神様だなとも思いますが、だからこそ超強力パワースポットと呼ばれているんですよね。

筆者がうかがった日は霧がすごかっただけでなく、ときおり雨も降っていたんです。その雨が雑念などをキレイに洗い流してくれた気がしました

玉置神社の参道は軽いトレッキングになるので、歩きやすいシューズをはくのがオススメ。筆者は【ソレル】の「デイストーム クロッグ」をチョイスしましたが、雨が降っていてもすべることなく快適に歩くことができました!

あまりにも神聖な空気に感動!威風堂々な本殿は必見です

鳥居をくぐって急な階段を登ったら本殿です。クラシックなところが逆に神々しいですよね

玉置神社の本殿が鎮座するのは、玉置山の山頂近くの標高1000m付近。第十代崇神天皇の時代に王城火防鎮護(都の火災を防ぎ、鎮めることを祈願した由緒ある言葉)と悪神退散ために創建されたと伝えられています。本殿は最高級のけやきで建てられており、屋根は格式高い入母屋造り。そしてその一番奥の部屋には3つの神座(神様)が大切にお祀りされているそうです。ちなみに中央殿には世界の始まりの神である国常立尊、右殿に太陽の神である天照大御神、左殿に初代天皇である神日本磐余彦尊、さらに中央殿には夫婦の神様である伊弉諾尊と伊弉冊尊も祀られています。
 
境内を歩いて日常の雑念が消えたからか、本殿を前にするとより一層清らかな気持ちに。心もすっと軽くなり、玉置神社にきて本当によかったと思いました。本殿に祀られている全ての神様にご挨拶して、周辺をいろいろと見ていると、どこからか太鼓の音が。本殿の前に人が集まっていたので私も行ってみると、なんとご祈祷が始まる合図だったんです。これまでさまざまな神社のご祈祷に遭遇したことがありますが、ここまで厳かな雰囲気は初めて。しかも約1時間30分という限られた滞在時間で神聖な儀式に遭遇できたのは、神様のピンポイントな導きだったのかなとも思いました。

本殿がこちら。すごくクラシックで重厚感もあって素敵ですよね。

玉置神社の荘厳で神秘的な雰囲気に拍車をかける、樹齢数千年の杉の巨木群

その姿も非常にカッコいい神代杉。樹齢約3,000年って、本当にすごいですよね!

玉置神社の境内は、樹齢数千年の杉の巨木群が立ち並んでいることでも有名。この日は足元が悪く、樹齢約1,000年の大杉は諦めましたが、神代杉と夫婦杉はバッチリ拝むことができました。ちなみに玉置神社は古くから神域として伐採が禁じられてきたらしく、奈良県の指定天然記念物に指定され、現在もその壮大な姿を保っているそう。
 
樹齢約3,000年の神代杉は、境内最高齢の老樹。圧倒的な浄化と生命力のチャージといったエネルギーを持つパワースポットとしても有名なのですが、確かに神代杉の前に立つだけで日常のストレスや負のエネルギーが洗い流されているような気がしました。樹齢約1,000年の夫婦杉は、その名のとおり1本の主幹が途中で二又に別れているのが特徴。こちらは縁結びの御神木としても親しまれているとか。

独特な造形美が気に入った夫婦杉。どちらが夫でどちらが妻なんだろうと思いながら眺めていました(笑)

今回は訪れられなかった玉石社は来年の楽しみに!

ここが玉石社の入り口です。なかなか険しそうなので、歩きやすくて滑りにくい靴でくるほうがいいかも

今回は滞在時間が短く、泣く泣く諦めた神社があります。それが本殿よりも古い歴史を持ち、玉置神社の始まった場所とされている玉石社(たまいししゃ)です。ここは社殿のない白い玉砂利と巨岩だけの聖域で、噂によると一番パワーが強いスポットだとか。そうなるとますます気になりますが、険しい山道を歩いて約20分かかるとか。つまり往復40分もかかるので、バスの出発時間を考えると絶対に無理(泣)。来年は車の運転ができる友だちを誘う予定なので、ぜひとも訪れたい!

玉置神社と十津川村で買ったものはこちら

玉置神社では、悪魔退散のお守りでもある弓神楽護符の木札(¥1,000)を。バラバラに書かれている文字は「熊野なる、玉置宮の弓神楽、弦音すれば、悪魔、退く」と読み、弘法大師が書かれた図柄だそう。私は財布に入れてつねに持ち歩くようにしています

十津川温泉の停留所近くの商店で山椒の実を購入。初めてアク抜きして佃煮にしましたが、めちゃくちゃおいしかったです!

玉置神社に初めて訪れてみて、「呼ばれた人しかたどり着けない」と言われているのも納得でした。これまでさまざまな神社を参拝してきましたが、間違いなく一番アクセスが悪く、神聖な雰囲気が漂う神社でしたから。あとですね、参拝させていただいてから、仕事でもプライベートでも嬉しいことが続いております。来年はお礼参りに行かなくては!

text:KYOKO CHIKAMA

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