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不倫夫「離婚はしたくない!」私「え?あなたが離婚届出したんでしょ?」→夫が絶望して頭を抱えたワケ

  • 2026.9.8

ある日、夫は「急な出張が入った」と言い、慌ただしく支度をしていました。すると、夫のバッグから1枚の紙が床に落ちました。何げなく拾い上げてみると……。

それは夫の署名が入った離婚届でした。驚く私の手から、慌てて離婚届を回収し、言い訳を始めた夫。

「あー、えっと、それは……この前、役所で戸籍謄本をもらおうとしたんだけどさ、近くにあった離婚届も間違って持ってきちゃってさ。どんなものかと思って、試しに書いただけだから!」

どう考えても苦しい言い訳ですが、夫はそのまま逃げるように出張へと出かけていきました。

急な出張を怪しんだ結果

これまで、夫がこれほど急に出張へ行くことはありませんでした。しかも今回は、行き先も宿泊先もはっきり教えてくれていません。離婚届のこともあり、私は嫌な予感を拭えませんでした。

とはいえ、疑いだけで夫を責めるわけにもいきません。そこで私は、事実を確認するため、探偵事務所に調査を依頼することに。さっそくネットで調べた探偵事務所へ連絡を入れて相談し、夫の今後の行動を調査してもらうことにしました。

それから数週間後、受け取った調査報告書を見て、私は言葉を失いました。夫は「出張」と言って女性と旅行へ出かけており、さらに、2人が不貞関係にあると推認できる内容も記録されていたのです。

私は、帰宅した夫に、確認できた事実を示して離婚したいと伝えました。しかし夫は……。

「彼女とはすぐ別れるから、離婚は考え直してくれ!本当に大切なのはお前だ!」

そう必死に訴えてきました。それでも、私の気持ちはまったく揺れませんでした。むしろ、そこで初めて、夫への愛情が完全に冷めていることを自覚したのです。しかし夫は、「離婚はしたくない!」の一点張りで、私が用意した新しい離婚届に署名することを拒み続けました。

夫自身が提出した離婚届

そんなとき、私は以前、夫のバッグから落ちた離婚届のことを思い出しました。あの離婚届には、すでに夫の署名が入っています。離婚する意思を固めていた私は、夫の通勤バッグからそれを取り出し、自分の署名をし、両親と義両親にも事情を説明したうえで、両親に証人欄へ署名してもらいました。

そして、必要事項を記入した離婚届を封筒に入れ、「あなたが本当に離婚を望むなら提出してください」と書いたメモを添え、夫が絶対に気づく書類ファイルに挟んで、通勤バッグの中に戻しておいたのです。

私は夫が納得しないまま勝手に提出するつもりはありませんでした。夫が本心から離婚を拒むのであれば、提出しなければいいだけです。最終的にどうするかは、夫自身に委ねようと思ったのです。

しかしその後も、夫から離婚届について何も言われず……。1カ月ほどがたったころ、私は念のため役所で戸籍証明書を取得して確認することにしました。すると、そこには私たちが離婚した事実が記載されていました。離婚届が受理され、戸籍にも反映されていることを確認した私は、その日の夕方、自宅で荷物をまとめていました。

すると、帰宅した元夫が部屋の様子を見るなり声を荒らげました。

「なんで荷物をまとめてるんだ? 出ていく気か?」

私は元夫に戸籍証明書を見せ、「離婚届、なんで出したって教えてくれなかったの? 自分で出したんでしょ? もう戸籍にも載ってるよ。私たちはもう他人になったのだから実家に帰るの」そう告げると、元夫は顔をこわばらせました。

「……もう確認したのか」

「どうして? 離婚しないって言って私が用意した離婚届にもサインしなかったあなたが、どうしてあの離婚届を出したの?」

私が尋ねると、元夫はしばらく黙り込んだあと、ようやく事情を話し始めました。実は、元夫は浮気相手の女性と別れてなどいなかったのです。そしてある日、元夫のバッグに入っていた離婚届を、その女性に見つけられてしまったのだとか。

女性から「奥さんも署名してるんだから、早く離婚して」と迫られ、「出すつもりはない」と言い切ることができなかったそうです。なぜなら、女性には以前から「妻とはいずれ離婚する」と話していたからでした。

ここで拒否すれば、彼女を失ってしまうと思ったそう。追い詰められた元夫は、女性に付き添われて役所へ行き、「もう離婚するしかない」と観念して、自ら離婚届を窓口へ提出したというのです。それでも、私にはその事実を隠し、これまでどおりの生活を続けるつもりだったそうです。

どちらも選べない、どちらも欲しい――そんなあまりに身勝手な考えに、私は心底あきれました。

「結婚おめでとう!」

絶望したような表情で立ち尽くしていた元夫に女性から電話がかかってきました。すると、電話口から怒声が漏れ聞こえてきました。

「ねえどこにいるの? 何時に帰ってくるの? どうして元奥さんのとこにいるの? あの日、離婚届を出したじゃない! もう離婚してるんだから元奥さんには会わないでよ! お互いに位置情報共有してるの忘れたの? 今すぐその家を出て!」

元夫は気まずそうに黙り込みましたが、女性はさらに続けます。

「私たちの婚姻届も出したじゃない! あなたの奥さんは私なのよ? 元奥さんがいる家に帰るなんて許せない!」

私は耳を疑いました。詳しく聞くと、元夫は以前から女性の気を引くため、「妻と離婚したら結婚しよう」と話し、2人で婚姻届まで記入していたそうです。友人に頼み、証人欄にも署名してもらっていたと言います。婚姻届を記入した当時、元夫は本気で離婚するつもりも再婚するつもりもなく、女性を引き留めるためだけに書いたとのこと。

ところが離婚届を提出したあと、女性から「じゃあ、約束を守ってくれるよね?」と婚姻届の提出を求められたそう。自分から結婚をほのめかし、すでに婚姻届にも署名していた元夫は、その場でも拒みきれず、女性とともに婚姻届を提出したというのです。

私には「離婚したくない」と言い、浮気相手には「妻と離婚して結婚する」と言っていた元夫。妻も彼女も失いたくはなく、相手によって都合のいいことを言い続けた結果、自分で離婚届を提出し、その勢いで再婚まで成立させることになったのでした。頭を抱える元夫を見ながら、私は静かに言いました。

「結婚おめでとう」

それ以上、話すことはありませんでした。まとめた荷物を持ち、実家へ戻りました。その後、弁護士に相談し、元夫と浮気相手の女性に慰謝料を請求。話し合いで合意が成立し、合意内容に基づく支払いを受けることになりました。2人がどこでどんな生活をしているのかはわかりません。私は実家で両親とともに穏やかに暮らしています。

◇ ◇ ◇

パートナーとの信頼関係は、うそや裏切りを重ねれば簡単に崩れてしまうものです。もし相手の言動に不信感を抱いたときは、感情だけで判断せず、事実を冷静に確認しながら、自分が納得できる今後の選択をしていきたいですね。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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