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「先週、段ボールが2つ届いてましたよね」隣人の一言で、偶然だと思っていたことが全部怖くなった

  • 2026.9.5

扉を開けると、隣もほぼ同時に開くことがあった

三年ほど前、賃貸のアパートに住んでいたころのことです。

建物の外側に廊下があり、玄関の扉が横に並んでいる造りでした。

隣の部屋には、私と同じくらいの年の男性が住んでいました。すれ違えば挨拶をする。それ以上に話すことはありませんでした。

ただ、朝に出かけようとして玄関を開けると、隣の扉もほぼ同じタイミングで開くことがありました。

「おはようございます。今日はいい天気ですね」

「おはようございます」

そんな挨拶をして、それぞれ外へ出ていきます。荷物を持っているときには「先にどうぞ」と道を譲ってくれることもあり、感じのいい人だと思っていました。

それが何度か続いたので、友人に話したことがあります。

「階段がそっちにしかないなら、出る時間が重なるだけじゃない?」

私もそう考えました。外へ出るには必ず同じ廊下を通るので、偶然顔を合わせることもあるだろうと思っていたのです。

水曜日の帰宅時間まで覚えられていた

ある日の夕方、ゴミを出そうと部屋を出ると、ちょうど隣の男性と出くわしました。

軽く会釈をして通り過ぎようとしたとき、後ろから声をかけられました。

「今日は早いんですね。いつも水曜は19時過ぎなのに」

天気の話をするときと変わらない、穏やかな口調でした。

「ええ、今日はちょっと早くて」

そう返しましたが、足が止まりそうになりました。

私は勤務時間について話した覚えはありません。それなのに、少なくとも水曜日は何時ごろ帰るのかを覚えられていたのです。

さらに男性は、何でもないことのように続けました。

「先週、段ボールが2つ届いてましたよね。何を買ったんですか」

たしかに先週、通販の荷物が二つ届いていました。別々の時間に配達された段ボールです。

二つ届いたことまで知っている。

そのことに気づいた瞬間、それまで偶然だと思っていた出来事まで、急に違って見えてきました。

私は曖昧に笑って、そのまま部屋へ戻りました。鍵をかけてからも、しばらく玄関の前を動けませんでした。

それから、廊下の音を確かめるようになった

それ以降、玄関を開ける前には、少しだけ廊下の音を聞くようになりました。

人の気配がないことを確認してから外へ出る。自宅に届く荷物も、できる範囲で営業所などで受け取るようにしました。

男性はその後も、会えば普通に挨拶をしてきました。何か危害を加えられたこともありません。

だから、私の生活を意識して見ていたのか、それともたまたま目に入ったことをよく覚えていただけなのかは、今でも分かりません。

そのアパートからは、しばらくして引っ越しました。

今はもう別の場所に住んでいます。それでも玄関を開ける前、一度だけ廊下の音を確かめる癖は残ったままです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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