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「学校をサボる度胸はない」女子高生が“知らない駅で降りてみる”という小さな出来心…日常のレールから外れた少女に共感の声【作者に聞く】

  • 2026.9.1
知らない駅に降りてみた話 湊月(@mizunashi1025)
知らない駅に降りてみた話 湊月(@mizunashi1025)

それはちょっとした出来心からだった。目立たず教室のすみっこにいるようなまじめな女子高生が、いつも降りる駅を乗り過ごし、その先の知らない駅で下車。学校をさぼる度胸なんて持ち合わせていないはずだったのに、なぜか海が見える知らない町を歩いていた。

作品を読んだ人たちからは「めっちゃエモい」「尊い!」「すげぇー!いい話だァ~!」と絶賛の声が届いた。「ひと駅先でさえ、なかなか行けないせわしい日々ですからね。こういう日があってもいいと思います」という温かい声も。本作の作者は湊月(@mizunashi1025)さん。大学在学中に、女子向け少年漫画雑誌の月例賞で銅賞を受賞したものの、その際はデビューには至らず。社会人になってウェブ漫画にシフトし、ダメ元で描いた原稿をGANMA!(コミックスマート)に送ったところ、担当編集がついてデビュー作「氷のような夏は恋に溶ける」の連載が開始。「氷のような夏は恋に溶ける」は、電子書籍としても刊行されており、2024年2月に最終巻の5巻が発売された。そんな湊月さんに本作「知らない駅に降りてみた話」についての制作秘話を聞いてみた。

「そんなこともあったなあ」と感じてもらえたらうれしい!

ちょっとした出来心で、学校をさぼって知らない駅まで行ってみることに…!!
ちょっとした出来心で、学校をさぼって知らない駅まで行ってみることに…!!
知らない駅に降りてみた話_P01 湊月(@mizunashi1025)
知らない駅に降りてみた話_P01 湊月(@mizunashi1025)
たまたま、なんかよさげな海の見える町に降り立った主人公 湊月(@mizunashi1025)
たまたま、なんかよさげな海の見える町に降り立った主人公 湊月(@mizunashi1025)

「普段降りる駅を通り越して海をボケーッと眺めていたことならある」「一度だけこういうことをしました」など、読者からの実体験を振り返る声が寄せられている本作「知らない駅に降りてみた話」。作者の湊月さん自身も高校時代、電車通学をしながら「ほんの少し日常から外れるのも楽しそうだな」という憧れを抱いていたそう。当時は度胸がなくて実行に移せなかったものの、そんな自身の記憶や思いを本作に込めたという。

また、「誰でも一度は経験したのでは?」という共感ポイントを、目線キャラである女の子に詰め込んだとのこと。通勤通学時間を過ぎると電車の本数が減ること、見ているようで見ていない駅の看板や街の景色。さらに、いざというときに肝心なことを思い出せず、記憶にモヤがかかる感覚や、スマホの速度制限の不便さまで網羅し、「『そんなこともあったなあ』と感じてもらえたらうれしいです」と語る湊月さん。

一方、学校に遅刻した2人のやり取りを描く際、遅刻を否定も正当化もしたくなかったため、セリフ選びにはかなり悩んだという。それでも、後半から登場する男の子の言葉には、「読む人の心がスッと軽くなるような言葉があるといいな」という想いを込めたと明かしてくれた。

モデルとなった駅や町は2つほどあるものの、まだ実際には訪れておらず、「自分のなかにある海の見える町のイメージを描いた景色がほとんどです」と語る。特に8ページ1コマ目は、ずっと描きたかった景色だという。懐かしい記憶と描きたかった景色が重なる本作。読み終えたあと、いつもの駅を通り過ぎて、知らない駅でふと降りてみたくなるかもしれない。

取材協力:湊月(@mizunashi1025)

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