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人気絶頂『実力派アーティスト』“国内の顔”から“世界の顔”へ…覚醒待ったなし『6人組』が放つ説得力

  • 2026.10.27

 

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【プロ野球巨人対阪神】試合前セレモニーでパフォーマンスするBE:FIRST=東京ドーム(撮影・松永渉平)  (C)SANKEI

BE:FIRSTが9月18日にGlobal EP『WATCH ME』をリリースした。同作はBE:FIRSTにとってUSデビューとなる初のグローバルEP。表題曲「WATCH ME feat. BIA」には、アメリカを拠点に活動するラッパー・BIAが参加し、同日に公開されたMVにも本人が出演している。振付はSOTAとReiNaが担当し、LAと東京の制作チームが参加。楽曲だけでなく映像からも、BE:FIRSTが新たなフェーズへ入ったことが伝わってくる作品となっている。

今回のMVでまず印象に残るのは、アメリカを舞台にしながらも、BE:FIRSTがこれまで見せてきたパフォーマンスの延長線上に作品があることだ。海外アーティストとのコラボレーションだからといって、これまでとはまったく異なるスタイルへ変わったわけではない。むしろ、6人それぞれのダンスや歌、ラップといったBE:FIRSTの強みを、そのままより大きなフィールドへ持ち込んでいる。

SOTA×ReiNaの振付で際立つ、BE:FIRSTそれぞれの個性

それを象徴しているのが、SOTAとReiNaによる振付だ。2人はこれまでにも「Mainstream」「Masterplan」でタッグを組んでおり、「WATCH ME feat. BIA」でも再びコレオグラフを担当している。また、MV自体もSOTAのアイデアを原案に制作されたもの。メンバーそれぞれのグルーヴやユーモアを生かした、自由度の高いパフォーマンスが随所に盛り込まれている。

BE:FIRSTはもともと、一糸乱れぬフォーメーションだけを武器にしてきたグループではない。それぞれにダンスの得意分野や身体の使い方が異なり、その個性を残したまま6人で一つのパフォーマンスを作ることを強みにしてきた。「WATCH ME feat. BIA」でも、全員で揃える場面では高い精度を見せながら、一人ひとりに視線を向けると、それぞれが異なるアプローチで楽曲のビートを捉えている。

だからこそ、今回の振付では随所にある“余白”が効いている。細かく動きを詰め込むのではなく、歩き方や身体の揺らし方、視線の使い方まで含めてメンバー自身のグルーヴを見せる。力を抜いているように見える瞬間もあるが、それを成立させているのは、これまで数多くの楽曲で磨いてきたダンススキルだ。難易度の高い振付を踊ることだけではなく、あえて踊りすぎないことで格好良さを作れることも、現在のBE:FIRSTの強みなのだろう。

BIAとの共演だからこそ見える6人の強み

さらに「WATCH ME feat. BIA」に新たな色を加えているのが、BIAの存在だ。2021年にはNicki Minajを迎えた「WHOLE LOTTA MONEY」がBillboard Hot 100トップ20入りを果たし、2026年にはCoachellaにも出演するなど、アメリカのHIPHOPシーンで存在感を示してきた。そんなBIAのラップが加わることで、楽曲にはグループだけで歌い繋ぐのとは異なるアクセントが生まれている。力強さの中にも余裕を感じさせるBIAのフロウと、BE:FIRSTのボーカルやラップが交わることで、それぞれの個性がより鮮明に浮かび上がってくる。

興味深いのは、BIAの存在感が強いからこそ、BE:FIRSTの個性もよりはっきりと見えてくることだ。海外アーティストとのフィーチャリングでは、ゲストに合わせることで楽曲全体の方向性が決まる場合もある。しかし今回は、BIAが自身のスタイルをしっかりと見せながら、BE:FIRSTも自分たちのパフォーマンスを崩していない。異なるバックグラウンドを持つ両者が、それぞれの持ち味を残したまま同じ楽曲の中に存在している。

これは歌やラップだけでなく、MVの中で並んだ姿からも感じられる。BE:FIRSTにとって、世界で実績を重ねてきたアーティストと同じ画面に立つことは大きな挑戦だったはずだ。それでも、6人が必要以上に構えるような印象はない。むしろ普段から見せてきた自然体のパフォーマンスを保っているからこそ、BIAとの共演も一つの作品として馴染んでいる。

“世界仕様”に変わるのではなく、自分たちらしさをそのまま世界へ

そもそもBE:FIRSTは、オーディション当初から「世界で活躍するボーイバンド」を掲げてきた。デビュー以降は国内で活動を広げる一方、作詞や作曲、コレオグラフなどにもメンバー自身が関わりながら、自分たちの音楽性を作ってきた。Global EP『WATCH ME』も、海外のクリエイターやパートナーと協業しながらも、BE:FIRST側が主体となって制作を進めた作品でもある。

だからこそ「WATCH ME feat. BIA」のMVから感じられるのは、海外へ進出するためにBE:FIRSTが別の何かへ変わったということではない。これまで身につけてきた歌、ダンス、ラップ、そしてメンバー自身がクリエイティブに関わるスタイルを、そのまま世界へ向けて提示している。

「WATCH ME」というタイトル通り、今回の作品で彼らが求めているのは、まず自分たちを見てもらうことなのだろう。そのために特別な装飾を加えるのではなく、6人のパフォーマンスそのものを見せる。BIAとの共演や海外チームとの制作によって作品のスケールは確実に広がったが、その中心にあるのはこれまでと変わらないBE:FIRSTだ。「WATCH ME feat. BIA」は、彼らが積み重ねてきたものが新たな舞台でも通用することを示すMVになっている。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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