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ソロデビューを“電撃発表”…漫画家デビューまで果たした“規格外”『国民的アイドル(27歳)』の底知れぬ才能

  • 2026.10.30
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AIによるイメージ画像 Google Geminiにて作成

King & Princeの髙橋海人が、10月5日に「KAITO」名義で1stデジタルシングル「swim?」をリリースし、ソロでの音楽活動をスタートさせた。今作では作詞・作曲だけでなく、アートワークやミュージックビデオなど、すべてのクリエイティブに自ら参加。さらに、11月25日には1st EP『SALT BOY』のリリースも控えており、収録曲すべての制作に携わっている。

これまでKing & Princeとして活動する一方、漫画やファッション、アートなど、さまざまな分野で創作活動に取り組んできた髙橋。9月には、自身が生み出したキャラクター「セロル」を題材にした初の個展『不思議なセロル展 created by 髙橋海人』を開催するなど、表現の幅を広げ続けている。そうした中で始動した今回のソロプロジェクトには、どのような意味があるのだろうか。

漫画家デビューで培った、自ら作品を生み出す力

まず注目したいのが、髙橋がアイドル活動と並行して、早くから創作活動に取り組んできたことだ。その一つが漫画制作である。2019年には少女漫画誌『ベツコミ』で『僕のスーパーラブストーリー!!~王子と男子は紙一重!?~』を発表し、漫画家デビュー。同年7月にはKing & Princeや当時のジャニーズの日常を題材にした『ジャニーズと僕』の連載もスタートさせた。それに先立ち、約1年間にわたってプロの漫画家から技術を学ぶなど、創作に対して地道に向き合ってきたことも印象的だ。自分の頭の中にあるアイデアを具体的な作品として形にする経験は、現在の活動にもつながっているのではないだろうか。

『Re:ERA』で発揮された、音楽とアートを結びつける才能

その才能がKing & Princeの音楽活動でも発揮されたのが、2024年にリリースされた6thアルバム『Re:ERA』だ。髙橋は収録曲から着想を得て16体のキャラクターを描き下ろし、アルバム全体の世界観づくりにも参加。楽曲制作においても「Odyssey」の作詞・作曲を手掛けたほか、「WOW」では三浦大知やUTAとともに作曲を担当するなど、クリエイティブな面でもグループの音楽活動を支えてきた。

『Re:ERA』で興味深いのは、音楽とイラストという異なる表現を結びつけ、一つの作品として成立させている点だ。楽曲に合わせてキャラクターを生み出し、それぞれに物語を持たせることで、アルバムの楽しみ方を広げている。もともと絵を描くことが好きだった髙橋だが、その趣味や特技をグループの作品づくりに活かし、新たな魅力を生み出してきた。こうした発想力や、異なるジャンルの表現を組み合わせる力は、彼の大きな強みと言える。

エトロとのコラボから初個展まで、広がり続ける創作の世界

さらに近年は、ファッションやアートの分野でも自身のアイデアを形にしている。グローバルブランドアンバサダーを務めるエトロとは、2025年にカプセルコレクション「ETRO per Kaito Takahashi」を発表。今年7月には第2弾として、髙橋が描き下ろした「波のペイズリー」と「涙のペイズリー」を取り入れた全32アイテムが展開された。ブランドの象徴でもあるペイズリー柄に独自の発想を加え、衣服やバッグ、アクセサリーなどへと落とし込んでいる。

そして、そのクリエイティビティをさらに広げたのが、9月に渋谷PARCOで開催された初の個展『不思議なセロル展 created by 髙橋海人』だ。展示の中心となったのは、髙橋自身が生み出したキャラクター「セロル」。2024年に自身のSNSで公開されたキャラクターで、大きな耳や鳥のような足、涙を溜めた瞳が特徴となっている。会場ではイラストや立体造形などを通じてその世界観が表現されたほか、来場者がパーツを選び、自分だけのセロルを作れる仕掛けも用意された。

ここでも注目したいのが、一つのアイデアをさまざまな形へと発展させていることだ。漫画では物語を、ファッションではデザインを、個展では空間や体験を通して、自身の感性を表現してきた髙橋。特に『Re:ERA』や今回の個展では、作品そのものだけでなく、それを受け取る人がどのように楽しめるかという視点も感じられる。アイデアを形にするだけで終わらず、世界観を広げながら届け方まで考えられることが、クリエイターとしての魅力につながっているのだろう。

「KAITO」としての新たな挑戦 ソロだからこそ追求できる表現

こうした歩みを踏まえると、「KAITO」としてのソロ始動も、これまで積み重ねてきた創作活動の延長線上にあると言えるだろう。1stシングル「swim?」は、楽しいときもつらいときも、さまざまな波を軽やかに乗り越えていこうという思いから生まれた楽曲。髙橋自身、ソロでの楽曲制作を通して、これまであまり表に出してこなかった自分の内面を表現することも意識したという。

King & Princeとしての活動では、グループ全体の魅力をどう引き出すかという視点も求められる。一方、ソロ活動では、自身の興味や感性をより前面に打ち出した作品づくりが可能になる。これまでも髙橋はグループの楽曲やビジュアル制作に積極的に関わってきたが、今回の「swim?」では、作詞・作曲からアートワーク、映像制作まで幅広く携わり、自身が思い描く世界観を形にしている。グループで培ってきた経験を活かしながら、より自身の個性を反映した表現に取り組めることが、ソロ活動の大きな意義と言えるのではないだろうか。

また、今回のソロ活動で興味深いのは、音楽だけを新たな挑戦の場としているわけではないことだ。これまで取り組んできた漫画やファッション、アートでの経験も活かしながら、楽曲を一つの作品として作り上げている。音楽を軸にしつつ、ビジュアルや映像にも一貫した世界観を持たせる。その制作スタイルには、『Re:ERA』などで見せてきた髙橋らしさが表れている。

King & Princeでの活動を続けながら、新たに「KAITO」という表現の場を手にした髙橋。ソロだからこそ生まれるアイデアや経験は、今後のグループ活動にも還元されていくだろう。音楽、漫画、ファッション、アートと、これまでジャンルを問わず創作に取り組んできた彼にとって、今回のソロ始動は、それぞれの経験を結びつける新たな機会でもある。自ら作品を生み出し、その世界観を届ける。そんな髙橋のクリエイターとしての魅力が、今後どのような形で発揮されていくのか、期待したい。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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