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“電撃デビュー”から4年…“アイドル離脱”も懸念された『超人気アイドル』が海外進出で導き出した【究極の答え】とは

  • 2026.9.20
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Travis Japanが11月18日に4thアルバム『Jewelry Basket』をリリースする。今作で打ち出すのは、彼らがこれまで憧れ、リスペクトしてきた“王道アイドルエンターテインメント”。歌、ダンス、ショー、そして人を楽しませることを軸に、キラキラとした王道アイドルらしい楽曲から、持ち味であるダンスやパフォーマンスを存分に楽しめる楽曲までが収録されるという。プロデュースを担当するのは吉澤閑也。4月にリリースされた「陰ニモ日向ニモ」も収録され、現在のTravis Japanが考える“アイドル”を詰め込んだ作品となる。

今回掲げられた“王道アイドル”というテーマは、ここ数年のTravis Japanの歩みを振り返ることで、はっきりしてくる。2022年3月、7人はダンスや歌、語学を学ぶためアメリカ・ロサンゼルスへ留学。「World of Dance Championship Series」への出場や『America's Got Talent』への出演を経て、同年10月には「JUST DANCE!」で全世界デビューを果たした。デビュー曲はBillboard Global Excl. U.S.で5位にランクイン。その後も海外公演や英語詞での楽曲制作などを重ね、日本を拠点としながらグローバルな活動を広げてきた。

海外活動とともに広がった、Travis Japanの音楽表現

2023年12月にリリースした1stアルバム『Road to A』も、その姿勢をそのまま表した作品だった。タイトルの『A』には、“Authenticity=本物・真実であること”をはじめ、Asia、Africa、Americaなど今後の活動の広がりを想起させるさまざまな意味が込められている。デビューをゴールとするのではなく、そこから“エンターテインメントの真髄”を追求していくという意思を示した一枚だ。翌2024年には、日本語で歌われていた13曲を英語詞で再録した『Road to A -Global Edition-』を配信。同年9月からは台北、香港、バンコク、シアトル、ロサンゼルス、ニューヨークの6都市を巡る初のワールドツアーも開催した。

そこから7人それぞれの個性へとフォーカスしたのが、2024年12月発売の2ndアルバム『VIIsual』だ。「VII=7」と「Visualize=思い描く、想像する」を掛け合わせ、強い個性を持つ7人がTravis Japanとして集まっていることを音楽で表現。「BO$$Y」を中村海人、「Rush」を松田元太、「Whiskey and Tonic」を松倉海斗が手掛けるなど、メンバーそれぞれが楽曲監修にも参加した。2025年には同作を携え、ニューヨーク、アナハイム、台北、香港、バンコクを巡る2度目のワールドツアーも開催。海外でライブをすることは、一度きりの挑戦ではなく、Travis Japanの活動を形作るひとつの軸になっていった。

一方、2025年12月発売の3rdアルバム『’s travelers』では、また違った方向からTravis Japanらしいエンターテインメントを追求している。総合プロデューサーを務めたのは松倉海斗。苺のタイムマシーンに乗って1950年代から現代までを旅するというコンセプトのもと、ディスコ、Swing Jazz、Hip-Hop、バラード、EDMなど、さまざまな時代とジャンルの音楽を取り入れた。「Disco Baby」「Welcome To Our Show Tonight」といった楽曲からも伝わるように、彼らの武器であるダンスだけでなく、衣装やステージ演出を含めた“ショー”としての楽しさがより前面に押し出された作品だった。

3枚のアルバムを経て、あらためて掲げる“王道アイドル”

そうした活動を重ねてきたTravis Japanが、4thアルバムで改めて掲げたのが“王道アイドルエンターテインメント”だ。この4年間、アメリカでの活動や英語詞での楽曲制作、2度のワールドツアー、さらにさまざまなジャンルを取り入れたアルバム制作など、表現の幅を広げてきた7人。一見すると“王道アイドル”とは異なる方向へ進んできたようにも見えるが、振り返れば、その中心にあったのは常に歌やダンス、ライブを通して観客を楽しませることだった。

そもそもTravis Japanの代名詞であるシンクロダンスも、7人それぞれのキャラクターも、ステージで観客を巻き込む力も、すべて“アイドル”として培ってきたものだ。海外で経験を重ねることは、アイドルから離れていくことではなく、その表現の幅を広げることでもあった。その流れを経た先で、今回あらためて“王道アイドル”を掲げていることは、Travis Japanの現在地を考えるうえでも興味深い。

世界を知った7人だからこそ描ける“王道”

全世界デビューからまもなく4年。世界で通用するグループであることを証明しようとしてきたTravis Japanは、そこで得たものを携えながら、改めて自分たちが憧れてきたアイドル像へと向き合おうとしている。海外へ出ていくことと、王道アイドルであること。そのどちらかを選ぶのではなく、両方をTravis Japanのエンターテインメントとして成立させていく。『Jewelry Basket』は、そんな7人の新たなフェーズを示す作品になりそうだ。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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