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“鮮烈デビュー”でスターダムを駆け上がった『大ブレイクアイドル』“デビュー4年目”も止まらぬ勢いの【シンデレラストーリー】 

  • 2026.9.12
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プロ野球日本ハム対ソフトバンク FRUITS ZIPPER(C)SANKEI

FRUITS ZIPPERの5thシングル『ぱわーオブらぶ/センセーション』が、初週53.6万枚を売り上げた。自身初となる初週50万枚超えを果たし、2026年度の女性アーティスト最高初週売上を記録。2月には初の東京ドーム公演を成功させるなど、2022年のデビューから約4年が経った今も、その勢いはさらに広がり続けている。「わたしの一番かわいいところ」をきっかけにSNSから大きな注目を集めたFRUITS ZIPPERだが、ここまでヒットを重ねてきた背景には、親しみやすい楽曲だけでなく、7人の個性や表現の幅を少しずつ広げてきたグループとしての歩みがある。

ヒット曲を入り口に広がる、FRUITS ZIPPERの魅力

2022年4月のデビューから約4年。FRUITS ZIPPERの名前を広く知らしめたのは、言うまでもなく「わたしの一番かわいいところ」だ。〈ねえ?ねえ?ねえ?〉から始まる親しみやすいフレーズと、真似したくなる振付がSNSとの相性の良さを発揮し、TikTokを起点に大きな広がりを見せた。その後も「ハピチョコ」「NEW KAWAII」「かがみ」と、彼女たちは“かわいい”を軸にしながら次々と楽曲を届けてきた。「わたしの一番かわいいところ」のTikTok総再生回数は30億回を超え、もはや一時的なバイラルヒットの枠には収まらない代表曲となっている。

重要なのは、最初のヒットをそのまま繰り返してこなかったことだろう。「わたしの一番かわいいところ」が自分自身の魅力を肯定する楽曲だったとすれば、「NEW KAWAII」では、その価値観をグループそのもののメッセージへと広げていった。“かわいい”を限られた誰かだけが持つものではなく、一人ひとりの個性の中に見つけていく。その考え方は、年齢や性別を越えて共有しやすく、FRUITS ZIPPERというグループを知る入口にもなった。

同時に、そうしたメッセージに説得力を与えているのが、7人それぞれの個性だ。歌声や表情、ステージ上での見せ方まで一人ひとり異なっており、その違いがFRUITS ZIPPERならではの魅力につながっている。キャッチーな楽曲やダンスをきっかけに興味を持ち、そこから気になるメンバーを見つけ、やがてグループ全体へと惹かれていく。楽曲の広がりと7人それぞれのキャラクターが結びついていることも、ヒットを一過性のものにせず、支持を広げ続けている理由のひとつだろう。

そうした支持の広がりは、数字やライブの規模にも表れている。2025年には「KawaiiってMagic」でBillboard JAPAN Hot 100初の首位を獲得。さらに初のアジアツアーを経て、2026年2月には念願の東京ドーム公演を実現し、5万人を動員した。7月には初の全国アリーナツアーも完走するなど、活動のスケールは着実に大きくなっている。SNSをきっかけに知った人が、実際にライブへ足を運ぶ。そうした流れを生み出してきたことも、FRUITS ZIPPERがこの4年間で支持を広げてきた理由のひとつだろう。

新たな表情を見せるFRUITS ZIPPER、まだ続く“成長期”

そんな現在のFRUITS ZIPPERを象徴するのが、『ぱわーオブらぶ/センセーション』だ。「ぱわーオブらぶ」は、タイトル通り愛にあふれた世界観と弾けるような明るさが印象的な一曲。FRUITS ZIPPERらしい多幸感を存分に感じられる、まさに王道とも言える楽曲に仕上がっている。一方、「センセーション」は、鎮西寿々歌が映画単独初主演を務めた清水崇監督のホラー映画『だぁれかさんとアソぼ?』とのコラボレーションソング。 疾走感のあるサウンドに不穏さや緊張感を漂わせ、これまでのカラフルでポップなイメージとは異なる7人の表情を引き出している。

自分たちらしさを大切にしながら、楽曲やライブ、そしてメンバーそれぞれの活動を通して、新たな魅力を増やし続けているFRUITS ZIPPER。東京ドームで初披露された「成長期なので。」というタイトルは、今のFRUITS ZIPPERを象徴しているように思う。結成当初から目標のひとつとして掲げてきた東京ドームに立ち、その後も初の全国アリーナツアーを開催するなど、グループは次のステージへと進み続けている。それでも、自分たちはまだ“成長期”であるという姿勢は変わらない。大きな目標をひとつ叶えるたびに、そこで立ち止まるのではなく、また新しい景色を目指していく。そうした歩みを続けているからこそ、FRUITS ZIPPERはデビューから約4年が経った今も、新鮮な存在であり続けているのだろう。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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