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6作ぶりの“センター返り咲き”を果たした『次世代エース』約2年間で積み上げてきた“底なし”の実力

  • 2026.9.13
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日向坂46 映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』の公開記念舞台あいさつに登壇  (C)SANKEI

日向坂46の18thシングル『イチャイチャ虫』で、四期生の正源司陽子がセンターを務める。『絶対的第六感』以来6作ぶり、単独では『君はハニーデュー』以来となる表題曲センターだ。今回の選抜メンバーは14人。フロントには正源司を中心に金村美玖、小坂菜緒が並び、二列目には上村ひなの、松尾桜、大野愛実、藤嶌果歩、山下葉留花。三列目には小西夏菜実、髙橋未来虹、佐藤優羽、片山紗希、森本茉莉、平岡海月が入り、二期生から五期生までが入り交じる布陣となった。

正源司陽子のセンター復帰を支える、歴代センターの存在

ここ数作の日向坂46を振り返ると、表題曲のセンターにも大きな動きがあった。正源司は11thシングル『君はハニーデュー』で初センターを経験し、続く「絶対的第六感」では藤嶌果歩とWセンターに。その後は小坂や金村といった二期生が再び中央に立つ一方、四期生の藤嶌、さらに五期生の大野愛実も表題曲センターを経験してきた。世代を限定することなく、その時々の楽曲に合わせてさまざまなメンバーが中心を担ってきた中で、再び正源司が真ん中に立つことになる。

まず注目したいのは、やはりフロントの3人だろう。正源司の両脇を固めるのは、日向坂46の中心を長く担ってきた二期生の金村と小坂。実は「君はハニーデュー」で正源司が初めてセンターを務めた際も、この3人はフロントに並んでいた。当時は加入からまだ2年足らずだった正源司を、先輩である小坂と金村が支えるような並びにも見えたが、あれから約2年。正源司自身もセンターやフロントを重ね、グループを代表して外仕事に立つ機会も増えてきた。同じ3人の並びであっても、そこに映る関係性は大きく変わっている。

さらに興味深いのが、そのすぐ後ろに藤嶌と大野がいることだ。藤嶌は正源司と同じ四期生で、「絶対的第六感」ではともにWセンターを経験し、前作では自身がセンターを務めた。一方の大野も、五期生として初めて表題曲センターに抜擢され、加入から早い段階でグループの中心へと歩みを進めている。つまり今回のフォーメーションでは、正源司を中心に、ここ数作で日向坂46のセンターを担ってきたメンバーが一列目、二列目に集まっている。センター経験者だから常に最前列に立つのではなく、楽曲ごとに立ち位置を変え、その時のセンターを支える。そうした柔軟な配置も、今の日向坂46の特徴のひとつと言えそうだ。

大野愛実に続く五期生の台頭 各世代が並ぶ三列目にも注目

五期生の広がりにも注目したい。大野だけではなく、二列目には松尾、三列目には佐藤、片山が入り、14人のうち4人を五期生が占める。加入直後は大野がセンターに抜擢されたこともあり、どうしても彼女に視線が集まりやすかったが、ここに来て同期のメンバーも少しずつ表題曲のフォーメーションへ加わっている。大野という一人の存在をきっかけに五期生を知ってもらう段階から、それぞれが自分の立ち位置を作っていく段階へ。18thシングルは、五期生にとっても次のフェーズへ進む一作になりそうだ。

そして三列目には、三期生の髙橋、森本、四期生の小西、平岡、五期生の佐藤、片山と、3つの世代から2人ずつが並んでいる。現在の日向坂46では、二期生が最年長世代となり、三期生がその次を支えながら、人数の多い四期生、そして新たに加わった五期生へとつながっている。今回のフォーメーションは、その構図が非常に分かりやすい。フロントだけを若い世代に切り替えるのではなく、二期生から五期生までが各列に入り、それぞれの場所で役割を担っている。

正源司陽子のセンター復帰に映る、現在の日向坂46

正源司にとっても、最初にセンターを務めた「君はハニーデュー」の頃とはグループを取り巻く環境が大きく変わった。先輩の卒業を経験し、同期からもセンターが生まれ、さらに後輩の五期生も加入。自分が最年少に近い立場で真ん中に立っていた頃から、今では後輩を背負う立場にもなっている。センターを離れていた間にもフロントに立ち続け、同期や先輩、後輩が中央に立つ姿を隣から見てきたからこそ、今回のセンター復帰は単なる“原点回帰”ではないだろう。

二期生の金村、小坂が両脇を固め、その後ろには四期生、五期生のセンター経験者たちが続き、三列目では三期生から五期生までが混ざり合う。センターに返り咲いた正源司を軸にしながら、各世代の“今”も見えてくる18thシングル『イチャイチャ虫』。現在の日向坂46がどのようなバランスで前へ進んでいるのか、その姿が色濃く表れたフォーメーションと言えそうだ。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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