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「私の席にも椅子で来ますよ」休憩室で知った、距離が近すぎる同僚の行動。だが、困った他の同僚が上司に助けを求めた結果

  • 2026.8.31

隣の席から、椅子ごとやってくる人

以前勤めていた会社に、距離の取り方が少し独特な同僚がいました。私の隣の席で、間に仕切りもなく机を並べて仕事をしていた人です。

その人は、私に話しかけるときに立ち上がりません。座ったまま床を蹴り、キャスター付きの椅子ごとこちらへ近づいてきます。

私の机の横まで来るのです。

かたん、と肘掛け同士がぶつかることもありました。

そのたびに私は自分の椅子を少し横へずらします。それでも次に話しかけられると、また同じくらいの距離まで近づいてきました。

顔を上げれば、相手の顔がすぐそこにあります。仕事の相談だけならまだ短く済みますが、休みの日は何をしているのか、どこへ出かけたのか、次はいつ休むのかと、話が続くこともありました。

私には、こちらと気軽に話したい人なのだろうと見えていました。ただ、仕事の手を止める時間が増えることと、何より距離の近さには少し困っていました。

休憩室でその話をすると、「私の席にも椅子で来ますよ」と言う同僚がいました。どうやら私だけではなかったようです。

それでも、本人に「近すぎます」と言うのはなかなか難しいものです。仕事には真面目な人でしたし、強く注意するほどのことなのかと迷う気持ちもありました。

上司に相談した同僚がいた

その後、同じように困っていた同僚の一人が、本人ではなく上司に相談しました。

「話しかけられること自体はいいんですけど、作業中でも急に椅子で近くまで来るので、少し困ることがあります」

誰か一人を注意してほしいというより、仕事中の声のかけ方を決めてもらえないか、という相談だったそうです。

数日後の朝礼で、上司が全員に向けて話しました。誰かを名指しすることはありませんでした。

「作業中の人に話しかけるときは、まず『今いいですか』と声をかけるようにしましょう」

それだけでした。

あわせて机の位置も少し調整され、隣り合う席の間隔が以前より広くなりました。

次の日から、あの音が消えた

翌日から、その人は椅子ごと私の席まで来なくなりました。

代わりに、自分の席から「今いいですか」と声をかけてきます。

手が空いていれば「はい」と答えますし、作業の途中なら「あと五分待ってください」と返すこともありました。そう言えば、その人は自分の席で待っていました。

こちらが困っていたことに、本人は気づいていなかったのかもしれません。

しばらくして、同僚が私の横を通りながら「あれ、楽になりましたね」と小さく言いました。私も「そうですね」と返しました。

その人はその後も変わらず周囲と話し、仕事の相談もしていました。ただ、椅子の肘掛けがぶつかるほど近くまで来ることはなくなりました。

本人を強く責めなくても、職場全体で声のかけ方をそろえるだけで変わることもあるのだと思います。

会社を移った今でも、キャスター付きの椅子が動く音を聞くと、時々あの職場を思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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