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「毎月、生活費ってどのくらいかかるの?」答えにくい質問を避けた私。だが、近所の人の意外な一面を知ったワケ

  • 2026.8.31

会うたび、少しずつ質問が増えていった

近所に、顔を合わせるとよく話しかけてくる知り合いがいました。

買い物の行き帰りや家の前で会えば挨拶をして、そのまま数分立ち話をする。それくらいの間柄です。

最初のころは、天気や近所のお店の話をしていました。ところが何度か話すうちに、質問の内容が少しずつ私生活へ入ってくるようになりました。

「ご主人って何のお仕事?毎月、生活費ってどのくらいかかるの?」

家族の仕事や子どものこと、普段どこで買い物をしているのか。ひとつ答えると、そこからまた次の質問が続きます。

悪気があるようには見えませんでした。こちらが答えると楽しそうに「そうなのね」と聞いてくれるので、単純に人のことを知るのが好きなのだろうと思っていました。

ただ、家族やお金の話まで聞かれると、さすがに答えにくいこともあります。それでも私は、「それはちょっと」と言うほどのことなのか迷い、曖昧に笑いながら答えていました。

玄関先で、目に入った植木鉢の話をした

ある日、家の前で顔を合わせたときのことです。その人は挨拶のあと、また家族について聞いてきました。

いつものように答えかけましたが、ふと玄関脇に置いていた植木鉢が目に入りました。

そこで私は質問には答えず、「そういえば、この鉢なんですけど、最近ちょっと葉が元気なくて」と話題を変えてみました。

すると、その人は一瞬きょとんとしたあと、植木鉢をのぞき込みました。

「あら、うちにも同じのがあるよ」

そこからは、その人が日当たりや水やりについて話し始めました。私は植物にそれほど詳しくなかったので、今度は私のほうから質問しました。

聞いてみると、育てている植物がいくつもあり、冬になると鉢の置き場所まで変えているそうです。いつも私のことばかり聞く人だったので、そんな一面があるとは知りませんでした。

答えたくないことは、答えなくてもよかった

それからも、顔を合わせれば立ち話をする関係は変わりませんでした。

家族やお金について聞かれることもありましたが、答えにくいときは植物や買い物など別の話題へ移すようになりました。すると、その人も以前ほど質問を重ねてこなくなりました。

今では玄関先で会うと、「今年はよく咲いてるね」と植木鉢のほうから話が始まることもあります。

相手に悪気がなくても、心地よい距離は人によって違います。無理に答え続ける必要はなかったのだと、あとになって気づきました。

あの日、たまたま目に入った植木鉢へ話を移したことで、お互いに話しやすい距離が少しずつ見つかったように思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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