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「お母さん、挨拶しなくていいの」返事をしない近所の母親。だが、子どもの一言で状況が一変

  • 2026.8.30

挨拶を返してもらえなくなった朝

子どもが中学に上がったころのことです。近所に住む同級生とは小学生のころから仲がよく、中学に入ってからもしばらくは一緒に登校していました。

ところが別々の部活に入り、朝練の時間も違うようになると、自然と家を出る時間が合わなくなりました。子どもたち同士は学校で普通に話しているようだったので、私は特に気にしていませんでした。

気になり始めたのは、その子のお母さんの態度でした。

朝、道で会って「おはようございます」と声をかけても、返事がありません。最初は聞こえなかったのだと思いました。しかし別の日も、その次の日も同じでした。

思い当たることがあるとすれば、中学に入る前に「しばらく一緒に登校してもらえると安心なんだけど」と連絡をもらっていたことくらいです。

一緒に登校しなくなったことを、よく思っていないのだろうか。そう考えたこともありましたが、本当の理由は分かりません。

それでも私は、会えば挨拶だけは続けていました。返事がなくても、こちらまで挨拶をやめるのは違う気がしたからです。

子どもが何気なく言った一言

ある朝、子どもと一緒に家を出たときのことです。

子どもは私より少し先を歩いていました。近所のお母さんが自宅の玄関先に立っているのが見えたので、私がその家の前を通るとき、いつものように「おはようございます」と声をかけました。

やはり返事はありませんでした。

そのまま少し歩くと、先を歩いていた子どもが振り返りました。

「お母さん、玄関の前にいた人に挨拶しなくていいの」

どうやら、私が後ろで声をかけたことには気づかなかったようです。

「したよ」

そう答えると、子どもは少し不思議そうな顔をしました。

「じゃあ、聞こえてなかったのかもね」

責めるような言い方ではなく、本当にそう思っただけのようでした。

何気なく振り返ると、そのお母さんはまだ玄関先にいました。子どもの言葉まで聞こえたかどうかは分かりません。ただ、朝の静かな道だったので、もしかすると声は届いていたのかもしれません。

次の朝、向こうから声をかけられた

翌朝、また同じ場所で顔を合わせました。

すると今度は、向こうから先に声をかけられました。

「おはようございます。最近、ちゃんと挨拶できてなくて、すみません」

少し驚きましたが、私は「おはようございます」と返しました。

そのあと、「朝練が始まると大変ですね」と短く話して、それぞれの方向へ歩いていきました。

なぜ急に挨拶を返してくれなくなったのか、私は結局聞いていません。子どもの登校時間が変わったことが関係していたのか、それともまったく別の理由だったのかも分からないままです。

ただ、それ以来、道で会えば普通に挨拶を交わすようになりました。立ち止まって少し話すこともあります。

あの朝、子どもの声が本当に相手に届いていたのかは分かりません。

それでも、私が理由を問いただすより、子どもの何気ない一言のほうが、気まずくなっていた空気を自然に変えてくれたのかもしれないと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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