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「みんなで分担して切ったのに、あなただけいなかった」会長に欠席を伝えていた私が、玄関先で戸惑った理由

  • 2026.8.30
「みんなで分担して切ったのに、あなただけいなかった」会長に欠席を伝えていた私が、玄関先で戸惑った理由

材料を準備する日、私は参加できなかった

子どもが小学生だった頃、PTAの役員をしたことがあります。その学校では文化祭があり、毎年、役員で作品を作って出すことになっていました。

何度か夜に集まって話し合い、その年は紙テープで籠を作ることに決まりました。細く切った紙テープを何本も用意して、それを編んでいく作品です。

まずは全員で集まり、材料を必要な長さに切りそろえる日が決まりました。ただ、その日は私にどうしても外せない用事がありました。

参加できないことは、事前に会長へ伝えていました。

「次の作業には参加します」と伝えると、会長からも分かりましたと言ってもらえたので、私はそれで話が通っていると思っていました。

ところが、その日の夜です。

同じ役員で、家が近い方が我が家までやって来ました。玄関を開けると、その人は昼間に切りそろえた紙テープの束を持っていました。

「今日準備した分です」

私はわざわざ届けてくれたことに礼を言い、束を受け取りました。

すると、その人は少し不満そうな表情で言いました。

「みんなで分担して切ったのに、あなただけいなかった」

一瞬、何を言われているのか分かりませんでした。

「今日は用事があって、会長には前から伝えてあったんです」

そう説明すると、その人は少し驚いたような顔をしました。それでも納得しきれない様子のまま、「そうなんですか」とだけ言って帰っていきました。

玄関を閉めたあと、私は手にした紙テープの束を見つめました。

自分ではきちんと伝えたつもりでした。それなのに、ほかの人には何も伝わっていなかったようです。

次の集まりで、会長が説明したこと

次の集まりでは、作業を始める前に会長が口を開きました。

「この前、欠席すると私は聞いていました。皆さんに共有できていなくて、すみません」

そして、これからは参加できない人がいると分かった時点で、その場にいる役員全員へ伝えるようにすると話しました。

誰かを責めるのではなく、連絡の仕方を変えようという話でした。

家まで紙テープを届けてくれた方も、そこで初めて事情をきちんと理解したようでした。

「そうだったんですね。知らなくて、ごめんなさい」

別の役員からも「私も聞いてなかった」と声が上がりました。

それ以上、その話を引きずる人はいませんでした。会長は次の作業の説明に移り、私たちもまた籠作りを始めました。

それからは、誰かが集まりに参加できないときは、全員に分かる形で共有されるようになりました。

籠は予定どおり完成し、文化祭にも無事に展示されました。

家まで来た方とは、その後も普通に話しました。あの日はみんなで長い時間作業をして、疲れていたのだと思います。事情を知らなければ、「どうして一人だけ来なかったのだろう」と感じるのも無理はありません。

今でも紙テープを見ると、伝えたつもりでも、必要な人に伝わっていなければすれ違いになるのだと気づいた、あの年のことを思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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