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「朝どりの枝豆を持ってきたから、開けてちょうだい」朝7時に鳴らされた実家で、私が出なかった理由

  • 2026.8.30

朝7時、インターフォンのあとに玄関を叩く音がした

実家に帰省していた朝のことです。まだ布団の中にいたとき、インターホンが鳴りました。

時計を見ると、朝の7時です。

すぐに二回目が鳴り、今度は玄関をドンドンと叩く音まで聞こえてきました。

「朝どりの枝豆を持ってきたから、開けてちょうだい」

声で、実家のお隣さんだと分かりました。とても早起きの方で、家庭菜園でとれた野菜を、ときどき母のところへ届けてくださいます。

母は奥の部屋で寝ていました。以前から耳が遠く、玄関近くにいなければインターホンにも気づかないことがあります。まして寝ている時間なら、玄関を叩かれても聞こえません。

私は慌てて起き上がりましたが、着替えて玄関へ向かうころには、外はもう静かになっていました。

8時前、母が起きてきました。すると、もう一度インターホンが鳴りました。

今度は母も気づき、玄関へ向かいます。

「まあまあ、悪いわねえ」

袋いっぱいの枝豆を受け取りながら、母はいつものようにお隣さんと話していました。

どうやら母は、少し前にもお隣さんが来ていたことには、まったく気づいていないようでした。

何度も叩いていた理由を、初めて知った

その日の午後、家の前でお隣さんと顔を合わせました。

朝のことが気になっていた私は、世間話のついでに伝えてみました。

「母、朝は奥の部屋で寝ているので、あの時間だとインターホンも玄関の音も聞こえないんです」

責めるつもりはなく、事情だけを伝えたつもりでした。

すると、お隣さんは驚いた顔をしました。

「そうだったの?」

そして少し申し訳なさそうに続けました。

「いると思ったから、何度も叩いていたの。聞こえてないだけだと思って」

そこで初めて、何度もインターホンを鳴らし、玄関まで叩いていた理由が分かりました。

お隣さんからすれば、朝早く起きている母なら家にいるはず。それなのに返事がないので、もっと大きな音なら気づくだろうと思っていたのでしょう。

一方の母は、その時間はまだ寝ています。お互いの生活時間が少しずれていただけでした。

それから野菜が届く時間が変わった

翌朝は、インターホンが鳴りませんでした。

昼前になって一度だけ鳴り、玄関を開けると、お隣さんが野菜の入った袋を提げて立っていました。

「この時間なら、もう起きてるでしょう」

そう笑って袋を母に渡します。

母も「いつも悪いわねえ」と笑い、二人はそのまま玄関先でしばらく話していました。

早朝に届けてくれていたのも、取れたてを早く渡したいという気持ちがあったからなのでしょう。ただ、母にはその時間では届いていなかっただけでした。

今でも実家に帰ると、お隣さんが野菜を持ってきてくださることがあります。ただし、インターホンが鳴るのは、母が起きている時間になりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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