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「俺のときは、全然違うんですよ」私には世間話をする常連客。だが、男性の店員にだけ見せた顔とは

  • 2026.8.30

私が知っていた常連さんとは、まるで違いました

飲食店で働いていたときのことです。毎朝七時ごろに来店される男性のお客さんがいました。

私がレジに入っている朝は、いつも短い世間話から始まります。

「今日は冷えますね」

そんなことを話したあと、決まって温かい紅茶を注文されます。

商品を渡すと小さく会釈して出ていく、私にとっては感じのいい常連さんでした。

ところがある日、いつもより遅い時間から出勤すると、朝からレジに入っていた男性の店員が少し疲れた顔をしていました。

理由を聞くと、あの常連さんの名前が出ました。

「俺のときは、全然違うんですよ」

その店員によると、注文を確認しようとすると、こんなふうに言われることがあるそうです。

「いつものだ、言わなくても分かるだろう」

急いでいるときには、手で払うような仕草をされることもあったといいます。

私は驚きました。私には天気の話までしてくれる人です。同じお客さんとは思えないほどでした。

店長も話を聞いていました。店長自身も似たような態度を取られたことがあったようで、しばらく考えてから言いました。

「誰か一人が我慢する形にはしないようにしよう」

店長が変えたのは、客ではなく店側の対応でした

翌日の朝礼で、店長からレジ対応について確認がありました。

常連のお客さんでも、「いつもの」だけで商品を決めず、必ず注文内容を声に出して確認すること。

もし強い口調で言われたり、対応に困ったりした場合は、一人で抱えず店長を呼ぶこと。

特別扱いする相手の名前は出しませんでしたが、誰がレジに立っても同じ手順にすることになりました。

数日後、私がレジに立っていると、その常連さんが来ました。

いつものように少し話をしたあと、男性は言いました。

「じゃあ、いつもの」

以前なら、そのまま紅茶を用意していたかもしれません。でも私は決められたとおり確認しました。

「温かい紅茶でよろしいですか」

男性は一瞬こちらを見ましたが、「うん、それで」と答えました。

別の日には、男性の店員がレジに立っていました。

同じように注文を確認すると、最初は少し面倒そうな顔をされたそうです。それでも店では毎回同じ確認を続けました。

しばらくすると、そのお客さんは自分から「温かい紅茶」と注文することが増え、男性の店員に強い口調で言うことも少なくなっていきました。

劇的に人が変わったわけではありません。ただ、誰が相手でも同じ手順になったことで、特定の店員だけが嫌な対応を受け止め続ける状況はなくなりました。

私はその後も、ときどきその方と天気の話をしました。

けれど以前とは少し見方が変わりました。自分に感じよく接してくれるからといって、その人が誰に対しても同じとは限りません。

朝の紅茶を見ると今でも、私が知っていた一面だけで人を決めつけてはいけないのだと思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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