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東野圭吾195万部突破の“最高傑作”が実写化「一瞬で鳥肌」特設サイトに直筆も…新作映画に“高まる”期待

  • 2026.9.3

数々の傑作小説を世に送り出してきた、ミステリー界の巨匠・東野圭吾氏。2021年に発行された新たなる最高傑作『白鳥とコウモリ』の特設サイトには、東野氏本人が「今後の目標はこの作品を超えることです」と、直筆メッセージを寄せている。映画化が決まり、完成を楽しみにしていたという東野氏は、2026年9月4日の公開を前に、7月23日に大腸がんでこの世を去った。享年68歳。東野氏の小説、そして映像化作品を楽しんできた一人として、早すぎるお別れに悲しみは尽きないが、ここに謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りする。

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(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

『白鳥とコウモリ』は、驚きの結末が待っている傑作ミステリーであり、濃厚な人間ドラマが綴られている。原作には続編小説『架空犯』があり、どちらにも五代刑事が登場するが、映画『白鳥とコウモリ』は、殺人事件の容疑者の息子と被害者の娘を主人公として描いている。W主演を務めるのは、松村北斗(SixTONES)と今田美桜。今田は、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』でヒロインを演じた。今期も、テレビ朝日系・火9ドラマ『クロスロード 〜救命救急の約束〜』に主演している。松村は、現在放送中の日本テレビ系・土曜ドラマ『告白-25年目の秘密-』に主演し、大きな話題を呼んでいる。そんな最旬俳優の2人の初共演は注目を浴びており、予告を観た人からは「初共演とは思えないシンクロ感」など、期待の声が上がっている。

心揺さぶる傑作ミステリー『白鳥とコウモリ』

シリーズ累計発行部数195万部突破の小説『白鳥とコウモリ』が映画化。東野氏によるこの原作は、ミステリーの枠を超えた内容で、『白夜行』『手紙』の系譜を受け継いでいる。“罪と罰”をテーマにした複雑巧妙なストーリーで、予想できない結末が圧巻だ。

2017年、善良で正義感が強い、評判の良い弁護士・白石健介(中村芝翫)が刺殺される。警視庁捜査一課の刑事・五代努(柄本佑)らが、“港区海岸弁護士殺害事件”と名付けられたこの事件の捜査を開始。すると、愛知県に住む倉木達郎(三浦友和)が白石に電話をかけていたことが発覚。五代が倉木に話を聞くと、彼は「私がやりました。“全ての事件”の犯人は私です」と自供をし始める。倉木は、33年前の殺人事件の犯人も自分だと言うのだ。

倉木の自供により、事件は解決されたとみなされる。だが、倉木の息子・和真(松村北斗)と、白石の娘・美令(今田美桜)は、それぞれ自分の父親の言動に違和感を抱く。倉木が嘘をついていると考える和真と美令は、容疑者の息子と被害者の娘でありながら、“禁断のバディ”となって、一緒に事件の真相に迫っていく。

本作はミステリー作品なので、ネタバレせずに魅力を伝えるのは少し難しい。東野氏が映画の公式サイトに綴ったコメントが、原作者ならではの巧みな紹介文となっているので引用させていただこう。

「殺人事件を扱ったミステリ小説の多くは、犯人が判明することによって幕を閉じます。しかし本作はそこが始まりで、被害者遺族と加害者家族の苦悩がストーリーの中心となっています。かなり複雑な構造で、太さや光沢、硬さなどまるで千差万別な糸が編み込まれた織物のようなものです。その糸を一旦解きほぐし、映像として編み直したらどんなものが出来上がるのか、今からとても楽しみです」
出典:映画『白鳥とコウモリ』公式サイト

原作は523ページの長編小説。それを“映像として編み直す”のは、簡単なことではないだろう。映画『白鳥とコウモリ』は145分でまとめられており、監督を務めた岸善幸と、脚本を担当した向井康介の手腕は素晴らしいと感じた。心が揺さぶられる重厚な物語でありながら、極上のエンターテインメント作品として昇華されている。

役にマッチしている松村北斗と今田美桜

2018年の『人魚の眠る家』で、東野作品の映画化に挑んだ新垣弘隆プロデューサーは、『白鳥とコウモリ』の設定の斬新さに惹かれ、映画化を熱望したという。和真役には、華やかさがあって、繊細な心情表現と“受け”の芝居が巧みな俳優をキャスティングしたいと思い、松村を抜擢。今田は、美令と実年齢が近く、凛とした一輪の花のような強さと柔らかさが役とも通じるということで選ばれた。松村と今田が持つ、陰と陽のバランスの良さも重視したと語る新垣。

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(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

SNSには、松村について「予告を観て、声の震え方と目の絶望感がリアルすぎて、一瞬で鳥肌が立った」というコメントが。今田についても「予告の短い映像だけでも、美令の覚悟と芯の強さがひしひしと伝わってくる」など、役にマッチしているという感想が見られた。松村と今田は、スクリーンの中で和真と美令として生きているのが伝わってきて、非常に惹きつけられる。和真と美令の関係の行方も、本作の見どころとなっている。

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(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

“令和の刑事像”を体現している柄本佑

事件を通して、和真と美令が関わる刑事の五代。彼は、物語のキーパーソンでもある。『白鳥とコウモリ』の映画化にあたって、東野氏は「令和の時代に沿った警察組織を意識してほしい」とリクエストしたそうだ。本作で、“令和の刑事像”を体現することになった柄本佑は、彼自身の解釈で、優しく温かみのある刑事・五代を見事に演じ切っている。五代は魅力的なキャラクターなので、ぜひ続編の『架空犯』も実写化してほしい。

そして、ストーリーの要となる倉木を三浦友和が演じているが、倉木の内に秘めた想いや、息子・和真への愛情を、三浦は静かに表現している。その佇まいだけで、観客の心をつかむ三浦。

倉木の青年期を演じる井之脇海は、現在の倉木につながる重要な場面を熱演。三浦とのリンクも、安定感のある井之脇の演技で、自然に受け入れられた。

ほかにも、吉田羊、風吹ジュン、松尾諭、井川遥、前原滉らが、それぞれのキャラクターを好演し、映像化を成功させている。さまざまな人物が絡み合い、東野氏でなければ考えつかない秀逸な謎解きが繰り広げられる感動作『白鳥とコウモリ』を、ぜひ劇場で堪能してほしい。


※制作の裏側についてはプレス資料・公式サイトより引用

出典:映画『白鳥とコウモリ』公式サイト
出典:東野圭吾『白鳥とコウモリ』特設ページ

『白鳥とコウモリ』2026年9月4日(金)公開
出演:松村北斗、今田美桜、柄本佑、前原滉、井之脇海、宇野祥平、松岡依都美、松尾諭、丸山智己、三浦誠己、斉藤陽一郎、原田琥之佑、のせりん、漆山拓実、五頭岳夫、中村芝翫(特別出演)、井川遥、吉田羊、風吹ジュン、三浦友和
原作:東野圭吾 『白鳥とコウモリ』(幻冬舎文庫)
監督:岸善幸 脚本:向井康介
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/eiga-hakuchotokomori/
(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

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(C)2026「白鳥とコウモリ」製作委員会

 

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X:@KumikoShimizuWP

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