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「こんなに残ってるんだから、今値引きしてよ」予定より早い時間に迫る客。だが、店長を呼んで対応してもらった結果

  • 2026.8.28

15時の精肉売り場で、声をかけられた

若い頃、スーパーの精肉売り場でアルバイトをしていました。商品の補充やパック詰めを手伝い、夕方になると、売れ行きを見ながら値引きシールを貼るのも仕事のひとつでした。

ただし、値引きを始める時間は店で決められていました。商品が多く残っているからといって、アルバイトの判断で早めることはできません。

ある日の15時過ぎ、売り場で商品を並べていると、一人のお客さんから声をかけられました。

その日は普段より肉のパックが多く残っていました。お客さんは棚を見ながら、私に言いました。

「肉がこんなに残ってるんだから、今値引きしてよ」

安く買いたい気持ちは分かります。ただ、値引きの時間まではまだしばらくありました。

「すみません。まだ値引きの時間ではないので、今はできないんです」

そう答えると、お客さんは納得できない様子でした。

「どうせ夕方になったら安くするんでしょ。だったら今でも同じじゃない」

確かに、あとで値引きされる商品はあるかもしれません。それでも、私が勝手に決めていいことではありません。

「決まりがありますので、私の判断ではできません」

するとお客さんは少し不機嫌そうな顔をして、「じゃあ偉い人を呼んで」と言いました。

店長も、同じ説明をしただけだった

私は売り場の奥にいた店長を呼びに行きました。

自分では決まりどおりに答えたつもりでしたが、店長を呼びに行く間は落ち着きませんでした。もっと別の言い方をしたほうがよかったのかもしれない、と考えてしまったのです。

事情を聞いた店長は、「わかった」とだけ言って売り場へ出ていきました。

そしてお客さんに、落ち着いた口調で伝えました。

「値引きは決められた時間からなんです。今の時間はまだできません」

私が先ほど伝えたことと、ほとんど同じ内容でした。

お客さんは「でも、こんなに残ってるのに」ともう一度言いましたが、店長は説明を変えませんでした。

しばらくすると、お客さんは商品を棚に戻し、そのまま売り場を離れていきました。

店長は私のところへ戻ってくると、短く言いました。

「さっきの対応で大丈夫だよ」

その一言を聞いて、ようやく肩の力が抜けました。

夕方になり、決められた時間が来ると、私はいつもどおり値引きシールを貼りました。

お客さんに強く言われると、自分の対応が間違っていたのではないかと不安になることがあります。それでも、自分だけでは決められないことまで、その場の空気に流されて変える必要はありません。

あの日以来、迷ったときほど、まず決まりを確認して対応しようと思うようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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