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「お風呂や洗濯の排水をお控えください」西宮市公式が注意喚起、理由に「知らなかった」と驚く声も

  • 2026.9.7
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

突然の激しい雨や、短時間に降る集中豪雨。各地で被害が相次いでおり、「雨が降り始めたと思ったら、あっという間に道路が冠水していた」という経験をした人もいるのではないでしょうか。

そんな大雨のとき、“いつも通りの行動を見直す”ことが、思わぬトラブルを防ぐことにつながるかもしれません。

兵庫県西宮市公式X(旧Twitter)アカウントが、「台風・大雨時には、お風呂や洗濯の排水をお控えください」と注意喚起する投稿を行い、SNSで話題になっています。

「なぜ大雨で、家庭の排水まで控える必要があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、実は、大量の雨水が下水道に流れ込むことで、家庭内に下水が逆流するおそれがあるのです。

大雨で下水が逆流することも…「お湯を抜かないで」と呼びかける理由

西宮市は公式Xで、「被害を防ぐため、大雨時のお風呂や洗濯、台所の排水を控えるなど、皆さんの協力をお願いいたします!」と呼びかけました。

西宮市の下水排除方式には、トイレやお風呂、台所から出る汚水と雨水を同じ下水道管で流す「合流式」と、それぞれ別の管で流す「分流式」があります。

合流式では、大雨によって大量の雨水が下水道管に流れ込むと、管の中がいっぱいになり、圧力がかかります。その結果、家庭内のますやマンホールなどから下水があふれたり、逆流したりするおそれがあります。

一方、分流式でも安心できるとは限りません。マンホールや排水ますの隙間、老朽化した下水道管、外外しの排水口などから雨水が入り込み、汚水を流す管の処理能力を超えてしまう可能性があるためです。

場合によっては、トイレやお風呂などが使えなくなることも考えられます。そこで西宮市は、大雨の際には次のような協力を呼びかけています。

  • お風呂のお湯を抜かない
  • 洗濯機を回さない
  • 洗い物をするときは節水を心がける

使用済みのお風呂のお湯などは、雨がやんでしばらくしてから排水するよう案内されています。普段は何気なく流している水も、大雨の最中は下水道への負担を増やすことがあるようです。

「低地じゃないのに?」仕組みを知って納得する人も

今回の投稿を受け、SNSでは「大雨と家庭の排水が関係するとは知らなかった」という驚きの声が見られました。特に、浸水被害は低い土地で起こるものというイメージを持っていた人も少なくないようです。

  • 低地ではないエリアなのに、なぜ冠水?と不思議だったけど、謎がとけた
  • なるほど、下水道の仕組みが関係しているんだね
  • 雨水と生活排水が同じところに流れ込むケースがあるとは知らなかった
  • 自宅が川の近くではなくても注意が必要なんだ
  • お風呂のお湯を抜かない理由が分かって納得した

大雨による浸水というと、川の氾濫を思い浮かべがちです。普段の生活では意識する機会の少ない下水道の仕組みですが、こうした注意喚起をきっかけに知ったという人も多いようです。

「非常時は特に意識することが大事」呼びかけへの理解も

また、近年はこれまで以上に、いつどこで大雨による被害が起きるか分からないと感じる人も多いのではないでしょうか。そうした中で、「大雨の被害は他人事ではない」と受け止める人も増えているようです。

  • 大雨の災害の可能性があるときは、特に気をつけることが大事
  • 一人ひとりが排水を減らせば、負担を抑えることにつながるのかも
  • 今はいつでもどこでも、大雨の被害に遭う可能性がある
  • 洗濯は後回しにするくらいなら、すぐにできそう
  • お風呂のお湯をためておくことも、防災の一つとして覚えておきたい

もちろん、家庭の排水を控えるだけですべての浸水被害を防げるわけではありません。それでも、「自分の家では何も起きていないから大丈夫」と思わず、雨の状況に合わせて普段の行動を少し変えることも大切なのかもしれません。

「ハザードマップも一緒に知りたい」地域のリスクを確認する声

さらにSNSでは、「自分の住んでいる地域では、どのような浸水リスクがあるのか知りたい」という声も見られました。

  • この機会に内水氾濫のハザードマップも共有するべき
  • 自宅周辺が浸水しやすい場所なのか確認しておきたい
  • 川が近くになくても浸水するなら、地域のリスクを知る必要がありそう
  • 洪水のハザードマップは見たことがあるけれど、内水の地図は知らなかった
  • 大雨が来てから探すのではなく、普段から確認しておきたい

西宮市は、内水氾濫が発生した場合に想定される浸水の深さを示した「内水ハザードマップ」を公開しています。また、防災マップでは洪水や土砂災害、津波など、さまざまな災害に関する情報も確認できます。

大雨が降ってから慌てて調べるのではなく、普段のうちに自宅や職場、よく通る場所のリスクを確認しておくことも重要です。

川がなくても起こる「内水氾濫」とは?「外水氾濫」との違い

ここで知っておきたいのが、「内水氾濫」という言葉。

内水氾濫とは、街に降った雨が下水道などで処理しきれなくなり、逃げ場を失った水が下水道からあふれたり、下水道に入りきれずに地上に溜まったままになったりする現象です。

また、雨水を川へ排出するポンプの排水能力を超えた場合も、下水道から水があふれることがあります。

そのため、川から離れた場所や、周囲に大きな川がない地域でも発生する可能性があるのです。

これに対し、「外水氾濫(洪水)」は、川の水位が上昇し、堤防を越えたり、堤防が壊れたりすることで、川の水が周辺へあふれ出す現象です。

西宮市の内水ハザードマップでは、想定し得る最大規模の降雨によって内水氾濫が発生した場合に、どの程度の浸水が予想されるかを確認できます。自分の住む地域について、一度確認しておくと安心につながりそうです。

大雨の日は「いつも通り」を少し変えることも大切

お風呂のお湯を抜くことや洗濯機を回すことは、毎日の生活では当然の行動です。そのため、「大雨の日は控えてください」と言われると、意外に感じる人も多いでしょう。

しかし、大雨の際には、普段とは異なる状況が下水道の中で起きている可能性があります。雨が激しく降っているときは、不要な洗濯を後回しにする。お風呂のお湯はすぐに抜かず、雨が落ち着いてから流す。そんな小さな行動が、下水道への負担を少しでも減らすことにつながるかもしれません。

また、自宅周辺にどのような浸水リスクがあるのか、内水氾濫を含めたハザードマップを普段から確認しておくことも大切です。「大雨だからと外出を控える」だけでなく、家の中で何ができるのかを知っておくことも、防災への備えの一つです。

次に激しい雨が予想されたときは、お風呂の栓を抜く前に、少しだけ天気の状況を気にしてみるとよさそうです。

参考:
兵庫県西宮市役所公式Xアカウント@nishinomiya_shi「台風・大雨時には、お風呂や洗濯の排水をお控えください」(2026年9月3日投稿)
台風・大雨時には、お風呂や洗濯の排水をお控えください(西宮市)
【ハザードマップ】内水氾濫(西宮市)
内水浸水(内水はん濫)と洪水(外水はん濫)の違い(吹田市)

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