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台風で欠航した飛行機に…青ざめる客「どうにかならないの!?」→グランドスタッフが探した“唯一の方法”とは…

  • 2026.9.11
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは、元CAのマンゴーアレルギーです。

私はCAになる前、グランドスタッフとして働いていました。

9月に入り、暦の上では秋ですね。そして、台風シーズンでもあります。

今回は、台風が日本列島を直撃した日に「どうしても結婚式に行きたい」というお客様を対応した時のお話です。

台風直撃。多くの便が欠航に

この日は全国的に大荒れ。

前日の時点で多くの便の欠航が決まっていて、空港のカウンターは払い戻しや便の振替を希望するお客様で混雑していました。

私のカウンターに来られたのは、姪の結婚式に参列する予定だった4名のお客様。
目的地は四国でした。

しかし、搭乗予定だった便は前日から欠航が決定。
さらに目的地の空港自体が閉鎖されていて、その日のうちに到着することはかなり難しい状況でした。

事情を説明しても、

「明日では意味がない」
「何時になってもいいから今日中に行きたい」
「どうにかならないの!?」
「他の交通手段も全部調べてほしい」

と青ざめながら訴えかけていました。

確かに、結婚式は翌日に振り替えられるものではありません。
どうしても今日中に行きたいという気持ちは分かります。

「今日中に行く方法」を探す

そこで、新幹線、電車、バスなど、あらゆる交通手段を調べました。

しかし、台風の影響は全国に広がっていました。
刻々と運行状況が変わる中、他の交通機関の最新情報を把握することも難しい状況でした。

そんな中、四国にある別の空港へ向かう便が、唯一その時点では運航予定になっていました。

ただし、飛んだとしても安心はできません。

現地の天候が着陸条件を満たさなければ、出発地へ引き返す可能性もあります。

つまり、飛行機に乗れたとしても、四国に到着できる保証はありません。

私は上司に相談し、その便へ振り替えることができないか確認しました。

上司も、それまでのお客様とのやり取りを見ていました。

結果、振り替えることは可能とのこと。

ただし、

「現地に着陸できず、引き返す可能性があります」
「到着できたとしても、そこから目的地までの交通手段がない可能性があります」

ということを何度も説明しました。

「四国に入れればどこでもいい!」

それでもお客様の答えは、

「四国に入れればどこでもいい!」
「とにかく乗せてほしい!」
「トライさせてほしい!」

でした。

最終的にお客様は、当初とは違う四国の空港へ向かう飛行機に乗って出発されました。

通常であれば「欠航です」で終わってしまう状況です。

どれだけ「なんとかして」と言われても、私たちが台風を止めることも、飛行機を飛ばすこともできません。

それでも、姪御さんの一生に一度の結婚式。
どうしてもその場にいたいという気持ちが伝わってきました。

「できない」で終わらせない

できないことは、できない。
安全に関わることなら、なおさらです。

でも、できない理由を説明するだけではなく、「それなら他にできることはないか」と一緒に探す。

その人にとって大切な一日に間に合う可能性が少しでもあるなら、できる範囲で方法を探す。

それも、グランドスタッフの仕事の一つだったのかなと思います。

最近は天候が急激に悪化することも多く、旅行中に予期せぬ出来事が起こるかもしれません。

これから台風シーズン。
どうか皆さんの旅が、安全なものになりますように。


ライター名: マンゴーアレルギー

グランドスタッフ3年、客室乗務員として7年、勤務した経験を持つ元航空業界人。航空業界での経験や子育てで得た学びを生かし、思わず「なるほど」と感じてもらえるような体験談や、暮らしに役立つ情報をわかりやすくお届けします。


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