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50代・60代・70代はこれから面白くなる。84歳・高橋恵さんが実感した、歳を重ねるほど軽やかな理由

  • 2026.8.20

50代・60代・70代はこれから面白くなる。84歳・高橋恵さんが実感した、歳を重ねるほど軽やかな理由

「もう歳だから」とあきらめるより、今日という日を機嫌よく、軽やかに楽しみたい。そんな生き方を実践しているのが、84歳の高橋恵さん。その暮らし方や考え方には、毎日を楽にするヒントがたくさんあります。新刊『84歳、「ま、いいか」で人生うまくいく』(あさ出版)から抜粋してご紹介する第1回は、「後期高齢者」という、ちょっと失礼な言葉を言い換えます!

後期高齢者じゃなく“光輝”高齢者

私は「後期高齢者」ですが、この言葉、なんだか"終わり"みたいで好きじゃないんです。

まだまだこれからなのに、「もう終わりですよ」と言われているみたいで、ちょっと失礼じゃない?と(笑)。

だったら、呼び方を変えちゃえばいい。

私は自分を「“光輝”高齢者」と呼んでいます。

「光り輝く」高齢者です。

たった二文字違うだけなのに、気分はずいぶん変わります。

たとえば、「恵さん、若いですね」と言われると、私はすかさずこう言います。

「毎日シャンプーしてますから、フケない(老けない)んですよ」

だいたいここで、ちょっと笑ってもらえます(笑)。

こんなふうに、言葉で少し遊ぶだけで、空気も自分の気分も、ふっと軽くなります。

人生の後半は、環境が大きく変わる時期でもあります。

定年を迎え、子育ても終わり、時間はできたはずなのに、「さて、これから何をしよう」と立ち止まってしまう。

急に自由時間が増えても、最初はうまく使えないものです。

夫婦で家にいる時間が増えた途端に、なぜかギクシャクしてしまうという話もよく聞きます。

「こんなに長く一緒にいる予定じゃなかったのに」と、心の中でつぶやいている方もいるかもしれません。

真面目にずっと走ってきた人ほど、急にペースが変わると戸惑うんです。

だからこそ、ちょっとした"合図"が必要なんですね。

空気を変える合図。

そのひとつが、呼び名を変えることです。

「後期」ではなく「光輝」と言い直すだけで、「まだまだ面白くできそうだ」と、自然と顔が上を向きませんか?

光輝高齢者として楽しく生きるのに、特別なことはいりません。

「あるものも、ないものも、ま、いいか」とそのまま受け入れること。

そしてもうひとつ、人と関わり続けることです。

誰かに声をかける。

ほんの少し手を貸す。

ちょっとだけおせっかいを焼く。

やりすぎると嫌がられますが(笑)、少しならちゃんと喜ばれます。

そんな「愛あるおせっかい」が、自分の心まで明るくしてくれます。

私はいま84歳ですが、いまがいちばん楽しいです。

若いころより、上手に肩の力を抜けるようになったからかもしれません。

昔は力が入りすぎていましたが、いまはそれもありません。

いいのか悪いのか、力の抜き方だけは上達しました。

人生の後半は終わりではありません。

何度でもやり直せて輝ける時間です。

そう思うと、なんだか「ウフフ」とうれしくなってきませんか?

50代、 60代、 70代と、人生はどんどん面白くなる

「人生は、後半の後半こそいちばん面白い」

私は昔から、なんとなくそう思っていたんです。

そして80代になったいまは、「ほらね、やっぱりそうだったでしょ」と、自分に言ってあげたくなります。

年齢を重ねることを「老い」と言って嫌がる方もいますが、私はあまり気にしていません。

老いるとか老いないとか考えすぎるより、「ま、いいか」と肩の力を抜いたほうが、ずっと元気でいられます。

実際、60代のころより、いまのほうがずっと楽しいんですよ。

洋服もだんだん派手になってきました。

髪も染めるし、ネイルも楽しむ。

「それ、ちょっと派手じゃない?」なんて言う人もいませんし、言われても気にしません。

娘のおさがりも、私は「おあがり」と呼んで、若くなった気分で着ています(笑)。

若いころは、「こうあるべき」「こうしなきゃいけない」と、知らないうちにいろんな枠の中で生きています。

でも40代、50代になると、その枠がだんだんゆるんできます。

「あれ? これ、別に守らなくてもよかったのね」と気づく瞬間が増えてくるんです。

そして60代。

立場や肩書から少しずつ自由になって、「自分」に戻る時間が増えてきます。

私も60を過ぎてやっと「ああ、自分は自分でいいんだ」と思えるようになりました。

時間はかかりましたけど、気づけたので、それでよしです。

それに60を過ぎると、まわりもだんだん寛大になります。

「あの人はああいう人だから」と、そのまま受け入れてくれる。

こちらも「そうなの、そういう人なの」と笑って言えるようになります。

こうなると、会話の風通しもぐっとよくなるんです。

これってすごく大事なんですよ。

70代に入ると、さらに心が軽くなります。

「心のままに生きても、そんなに大きく外れないな」という感覚が、なんとなくわかってくるんです。

長く生きていると、外れ方も覚えているので、ちゃんと戻ってこられる。

年齢を重ねると、できないことは少しずつ増えていきますが、その分、わかることが確実に増えます。

心の扱い方、人との距離の取り方、自分を許す方法。若いころには難しかったことが、「ああ、こうすればいいのね」と、だんだんわかってくるんです。

いまの50代、60代、70代は、昔よりずっと若い。80代も若いです。

80代でも「引退」なんて言葉は似合いません。

だから、やりたいことがあるなら遠慮なんてしなくていい。

やってみて違ったら、「ま、いいか」でいいんです。

歳を重ねるほど、人生は軽やかになります。

力を抜いた人から、人生は面白くなる。

私は本気でそう思っているんです。

※この記事は『84歳、「ま、いいか」で人生うまくいく』高橋恵著(あさ出版刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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