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おしゃれプロたちの【リメイクアイデア】 服の黒染めやお直しで愛着をもって使い続ける実例集

  • 2026.8.19
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お気に入りだからこそ、長く愛用するうちに傷んでしまったり、時の経過とともにサイズや好みが合わなくなってしまったり——。クローゼットで眠るそんな思い出のアイテムたちに、もう一度息を吹き込んでみては?

今回は、いま話題の黒染めやパーツのDIY、テイラーでのお直しなど、工夫を凝らしたリメイクによって「自分だけの特別な一着」へと生まれ変わらせたファッション業界人たちのストーリーをご紹介。手放すのではなく、愛着をもって使い続けるリメイクのヒントをぜひチェックしてみて。

※紹介アイテムはすべて私物のため、各ブティックへのお問い合わせはご遠慮ください。

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【1】「フェンディ」のツイードパンツをハーフパンツに

深本南さん/社会起業家、「イレブンスアワー」「エレミニスト」創設者

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「生地にひと目ぼれして購入したものの、一度も履く機会がなくワードローブに眠っていた『フェンディ』のツイードロングパンツ。これまでサイズ調整などの簡単な補正経験はあったものの、大掛かりなリメイクは未経験でした。処分するには忍びないと思っていた際、リメイクショップ『お洋服のリフォーム・リメイク Couleur』の存在を思い出し、初めて本格的なオーダーに踏み切りました。

リメイクではハーフパンツへの変更を希望し、持参したリファレンス画像を見せるとパパパッと絵型に落とし込んでくれてスムーズにオーダーが完了。スリムなシルエットにゆとりを持たせるため裁断後の余り生地で横幅を出してもらい、さらに残った生地で同素材のミニ巾着バッグまで作っていただきました。

完成品を手にした瞬間、割れたお皿を金継ぎしてもらった時のような『わぁ!』という感動がこみ上げました。この秋には、眠っていた『グッチ』のローファーとざっくりニットに合わせて出掛ける予定です。自分好みにカスタムしたことで、『次はブックカバーにするのもいいかも』などと考えるようになったり、簡単に手放すのではなくどう愛(め)でていくかという気持ちの変化が生まれました」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「バンダナが大好きで、古着屋を営む友人に頼み、USA製のコットン100%バンダナを大量に仕入れました。これを犬猫用のグッズにリメイクし、友人たちと定期的に開催している保護犬猫チャリティフリマ『LITTLE PAWS MARKET』に出品して、売上金を寄付に充てたいと考えています。一度は手放されたものを次へとつないでいく、そんな思いを込めて企画を進めています!」

【2】「エル・エル・ビーン」のトートバッグをペイント

香村茉友さん/「キイト(QUIITO)」デザイナー

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「シンプルで使い勝手の良い『エル・エル・ビーン』のトートバッグですが、長年使っているうちに新鮮味が欲しくなり、布用の絵の具とペンでペイントを施してみました。古着のTシャツに描かれたモチーフやロゴを参考に、あえて少し味のあるテイストで色々な柄をランダムに描いたのがこだわりのポイントです。

もともと古着のバイイング中に目にとまって購入した思い入れのあるトートバッグでしたが、リメイクしたことでより目を引く特別なアイテムに生まれ変わりました。シンプルなコーディネートのハズし役としても重宝しており、以前にも増して愛着が湧いています」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「自分だけの特別なデザインに仕上げる楽しさがあり、今後は『エル・エル・ビーン』の別のアイテムにもペイントを施してみたいです」

【3】「ハワイアナス」のビーチサンダルにリボンを装飾

MARINA/「エル」フィーチャーエディター

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「歩きやすくて大好きな『ハワイアナス』の黒いビーチサンダル。色んな旅先に持って行った思い出がたくさん詰まったアイテムですが、先日インスタグラムのショート動画でリメイクの手法を見かけて楽しそうだと感じ、黒になじむモノトーンのギンガムチェックのリボンで装飾してみました。

新しいものに買い替えるのではなく、ひと手間加えて自分らしくアップデートすることで、身近なアイテムがこんなにも新鮮に生まれ変わるのだと実感。これからも旅の相棒として長く大切に履き続けたいですし、また違う色やデザインでもアレンジを楽しんでみたいです」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「『プラダ』の2026-27秋冬コレクションに登場したエンブロイダリーソックスのデザインにひと目ぼれ。このアイデアを参考に、私物のソックスにリボンや刺しゅうをつけて、かわいいアレンジに挑戦してみたいと思っています」

【4】「サカイ」のワンピースを黒染め

向 千鶴さん/「CRANE&LOTUS」代表、 ファッションジャーナリスト

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「首元のファンデーション汚れや全体の白いかすれが気になり、『京都紋付』さんで全体を黒染めした『サカイ』の黒いワンピース。シンプルですが素材の切り替えによるニュアンス、両サイドのサテンのラインや長めのスリット効果で少しフォーマルな場でも自信を持って着られる、お気に入りの一着です。

このワンピースは、2021年の『ミスター・ジェントルマン』オオスミタケシさんの追悼ショー直前に渋谷の『サカイ』へ駆け込み、素晴らしい接客を受けて購入した思い出深いもの。そんな出合いのきっかけからも『京都紋付さんと相性が良いのでは』と感じて、黒染めの依頼を決めました。異素材の組み合わせによる染まり方のリスクなど、事前に丁寧なやりとりを重ねるプロセスも印象的で、納得した上で染め直しに踏み切ることができました。

染め上がったワンピースは首元も全体も美しくよみがえり、思い出の詰まった服を手放さずに済んでホッとしています。周りからは一見気づかれないほど自然な仕上がりですが、黒染めのエピソードを話すと『私もやってみたい!』と共感してもらえるのがとてもうれしいです」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「片方だけ残ったピアスがいくつもあり、これを使って何かを作りたい。ブランドもバラバラなので、どこに相談したらよいのか思案中です」

【5】「エドウィン」のデニムをカットオフ

坂井麻衣さん/スタイリスト

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「『エドウィン』のデニムのシルエットをより自分好みに変えたいと思い、コロナ禍のおうち時間を活用し、思い切って自分で裾をカットするDIYリメイクに挑戦してみました。

一番こだわったのは、市販品にはないニュアンスを出すこと。まっすぐではなくあえて少し斜めにラインを入れ、試着を繰り返しながら丈感を調整しました。裾のほぐし加工を手作業で加えることで、自分の好みにぴったりの一着へと変身。リメイクから時間がたった今では、はき込むほどに味わい深い風合いへと変化していくプロセスも楽しんでいます。

クローゼットで眠りかけていた服が特別な一着と生まれ変わったことで、使用頻度は格段にアップしました。年齢を重ねる中で買い物の精度が上がってきたことや、仕事でサステナブル企画に携わった経験も相まって、『手持ちのアイテムを工夫して大切に育てる』という意識がより一層深まっています」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「『フィリップ・リム』のシルクパンツの着心地がとても良くてお気に入りなのですが、頻繁に着用するうちに裾が擦れてきてしまったので、こちらもリメイクで調整しようかなと検討中です」

【6】セカンドハンドの帽子をパイレーツ帽にアレンジ

辻 史名さん/ファッションエディター

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「ヨーロッパのセカンドハンドアプリ『Sellpy』で購入した、シンプルな丸型のつば広ハット。バカンス用に買ったものの、実物は想像以上にコンサバな印象でクローゼットの肥やしになっていました。『このままではもったいない!』と、自分らしく作り変えることに。

インスピレーション源にしたのは、『ヴィヴィアン・ウエストウッド』1996年春夏のアイコニックなコレクション。エレガントな“女優帽”をアバンギャルドな“パイレーツ帽”に変身させる作業はワクワクの連続でした。やり方はとてもシンプルで、つばの前後左右4カ所をクラウン部分に縫い付けただけ。あっという間に、波打つようなシルエットが目を引く唯一無二のハットに生まれ変わりました。

今ではコーディネートの主役として重宝しており、かぶっていると周りから『どこのブランド?』と聞かれることもしばしば。『セカンドハンドのものを自分でリメイクしたの』と答えるとすごく驚かれるので、心の中でひそかにドヤ顔をしています(笑)。ハードルが高いと思っていたリメイクですが、おしゃれのためにも環境のためにも、もっと気軽に楽しんでいきたいです」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「縫い付けるだけでも雰囲気がガラリと変わりそうな、スカートやワンピースのリメイク。裾の形をアシンメトリーにしたり、丈の長さをリズミカルにアレンジしてみたり……妄想が膨らみます!」

【7】蚤の市のジャケットを程よいオーバーサイズに

井上エリさん/ファッションジャーナリスト

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「パリの蚤の市で約4000円という超格安で出合った古着のスエードレザージャケット。丸いボタンやレザーステッチがどこか『ミュウミュウ』をほうふつとさせるユニークなデザインで、インテリアブースの棚に掛けられているのを偶然見つけてひと目ぼれした一着です。

購入当初はオーバーサイズで着られると思っていたものの、実際に数回着てみると、さすがに大きすぎるかも……と思うように。それでも大好きなデザインを手放したくなく、テーラーさんに相談したところ、肩幅と着丈を数センチ調整してもらえることになりました。中に厚手ニットを着込める絶妙なサイズ感に仕上がり、自分だけにパーソナライズされた特別なジャケットとしてより愛着が深まっています。お直し代を含めてもかなりお得で、気に入った服に手を加えて大切に着続ける魅力を実感しています」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「義母は刺しゅうが得意で、夫の破れたジーンズをかわいくリメイクしているのを見てから、刺しゅうを学びたい欲がぐっと高まっています。うまくなったら、破れていなくてもデザインとしての刺しゅうをどんどん楽しんでみたい!」

【8】スプリングコートの袖をカットしてジレに

NAO/「エル」ビューティエディター

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「叔母から譲り受けた、明るいベージュのコットン生地と珍しいキリン柄風の裏地が魅力的なスプリングコート。学生時代から着倒してきた思い出深い一着ですが、元のマキシ丈とタイトな肩・袖幅のままでは中に服を着込みにくいため、思い切ってリペアショップで袖と裾をカットしてもらい、膝丈のジレへとリメイクしました。

丈感を決めるときは、印象を左右する重要なポイントだからこそ、鏡の前で何度も試着を重ねて微調整。ベストなバランスを追求する試行錯誤のプロセスも楽しい時間となりました。その結果、Tシャツやデニムにさっと羽織れる万能なアイテムへと生まれ変わり、レイヤードの幅も一気に広がりました。

リメイク後に叔母へ着用写真を送ると、『自分の服に手を加えて、うまく引き継いでくれたね』と驚きつつもとても喜んでもらえました。襟元が擦り減るほど愛用してきた服ですが、ひと手間加えることで自分らしく生まれ変わり、より愛着を持って着続けられる魅力を再確認しました」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「母からもらった総レースのワンピースの丸襟をスクエアに変えようと検討中です。あとは『ロエベ』のヴィンテージバッグが色あせてきたので、もう少しダークな色に染め直そうかと考えています」

【9】時計のベルト交換で自分らしいスタイルへ

林 聖子さん/「アトリエ エスティーキャット」代表

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「父が母にプレゼントしたという思い出の詰まった、14金の『クレドール』の腕時計。落ち着きのある黄金色の文字盤とクラシカルな雰囲気が魅力ですが、もともとついていたブルー系のベルトは自分のワードローブには合わせにくいと感じていて、なかなか出番がありませんでした。

電池切れのタイミングに合わせてベルト交換をしようと思いつき、百貨店の時計売り場でひと目ぼれしたバーガンディのクロコ型押しレザーへとチェンジ。シックなトーンのバーガンディはコーディネートの程よいアクセントになり、上品さと個性を兼ね備えた大満足の仕上がりになりました。

ベルトの色をガラリと変えたことで定番のワードローブに加わり、両親もまた私が愛用している様子を見て、とても喜んでくれたのもうれしい出来事でした。大切な家族の歴史を受け継ぎながら、自分のスタイルに寄せて愛(め)でていく喜びを発見できました」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「祖母からもらったダイヤモンドのタイピンがあるので、自社のブランド『アトリエ エスティーキャット』でエンゲージリングにリメイクしたいと思っています」

【10】日焼けしたコットン素材のハットを黒染め

羽根郁美さん/moor PR

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「以前、CITYSHOPで購入した『Lake of Color』のハット。広いブリムと首元のひものデザインがかわいくて、コットン100%で気兼ねなく洗濯できる扱いやすさも魅力でしたが、夏場の日差しや毎年の洗濯による日焼け・くすみが気になり始めたため、この夏を迎える前に『京都紋付』さんで黒染めをしていただきました。

最初は強い漆黒感がありましたが、使い込むうちに徐々に風合いがなじんできました。黒に染め直しながら経年変化を楽しみ、季節の節目に手入れをして使うというサイクルそのものを心地よく感じています。

この黒染めをきっかけに、将来の染め直しを見据えた服選びへの意識が高まりました。一緒に染め直したワンピースはオレンジ色の縫製糸だけが染まらず残り、それはそれでかわいらしい色合いになりましたが、ブランドによっては経年変化や染め直しも想定して糸の素材まで厳選しているところもあります。そうした先々の未来まで見据えてモノづくりをする姿勢に改めて魅力を感じています」

今後挑戦してみたいリメイクは?

「白のレースのトップスが好きでたくさん持っているのですが、どれも着用するうちにくたっとしてきたので、ミシンを使って何か別のアイテムに生まれ変わらせたいなと思っています」

【11】「イヴ・サンローラン」のバッグショルダーを結びデザインに

井上エリさん/ファッションジャーナリスト

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「約17年前、学生時代に訪れた初めてのパリ一人旅。その際、ヴィンテージショップの店主さんから年代や時代背景などの物語ごと受け継ぐようにして購入した、90年代の『イヴ・サンローラン』のバッグです。創業者が手掛けたタイムレスなデザインは今なお色あせない魅力にあふれていますが、もとのショルダーバッグのままではどこかしっくりこず、ハンドバッグとして持ちたいと考え、ストラップにアレンジを加えてみました。

最初はベルトの穴を増やして短く調整してみたものの、余ったストラップの長さでバランスが崩れてしまうという悩みが。そこで思い切って結んでみたところ、その結び目自体がデザインの一部のようになじみ、理想のフォルムが完成。試行錯誤を重ねて自分にとって“しっくりくる形”を見つける楽しさを知る、良いきっかけとなりました。若き日のパリでのドキドキした思い出とともに、これからも大切に使い続けたい一品です」

【12】「カルティエ」リングを20年越しに調整

坂井麻衣さん/スタイリスト

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「母から譲り受けた『カルティエ』の“インドミステリューズ”のリング。大ぶりでシックな色合いが魅力的でありながら、サイズが合わず長い間眠らせてしまっていました。せっかくの思い出の品を諦めたくなく、『カルティエ』でサイズ調整を依頼することに。自身で購入した“ラブ”と“トリニティ”も一緒に微調整をお願いしました。

店頭でスタッフの方と相談しながら慎重にサイズを決定し、“インドミステリューズ”と“ラブ”は内側にゴールドを足し、“トリニティ”はカットしてつなぎ直すという丁寧な手仕事で、ぴったりのサイズによみがえらせていただきました。20年近く前の品でもシリアルナンバーから初回無料修理の対象であるとわかり、老舗ジュエラーならではの手厚いホスピタリティにも深く感動させられました。

自分に合ったサイズにお直ししたことで紛失の心配もなくなり、デイリーに着用するように。大切な思い出を諦めずに受け継ぎ、長く愛用していく心地よさを感じています」

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