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義理娘の称号剥奪で注目、いま知りたいブルネイ王室のメンバーを徹底解説

  • 2026.8.19
Aflo

現地時間8月7日(金)にブルネイ王室が声明を発表、世界中のロイヤルウォッチャーたちを驚かせた。スルタンと呼ばれるブルネイ国王、ハサナル・ボルキアが息子アブドゥル・マリク王子の妻であるペンギラン・ラービアトゥル・アダウィヤ妃(以下アダウィヤ元妃)から王室の称号をすべて剥奪すると発表したのだ。王室は「アダウィヤ元妃の行為は王室の一員の配偶者としてふさわしくないと判断された。彼女の行為は王室の名誉を傷つけ、国王に対する敬意を欠くものと見なされた」とのみ説明。具体的に何をしたのかは明らかにしていない。この衝撃的なニュースをきっかけに、ブルネイ王室への注目度が急上昇している。そこで今回はブルネイ王室と国王、王子、そして話題の元妃について改めて深掘りしてみたい。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

ブルネイ国王は絶対的な権力者

ブルネイ王室は世界のロイヤルの中でも、謎に包まれている部分が多い。現在のハサナル・ボルキア国王は、君主であると同時に世界でも有数の資産家として知られている。また国内では首相と国防大臣、大蔵大臣をすべて兼任。立憲君主制国家で、君主の権力は憲法によって制限されているが、ブルネイの場合国王が絶対的な権限を持っている。ちなみについ最近まで、外務大臣も担当していた。

Christopher Furlong / Getty Images

国王は19歳で正室を迎えた

ハサナル・ボルキア国王は1946年19歳のとき、サレハ王妃と結婚した。当時はまだ王太子で、サレハ王妃は18歳。父は貴族階級の出身で判事や役人を務める有力者だった。国王は結婚後、イギリスのサンドハースト王立軍陸軍士官学校に留学。サレハ王妃も同行し、そこで語学を磨いたという。

Alain BENAINOUS / Getty Images

王位継承権があるのは男子だけ

国王とサレハ王妃の間には二男四女、合計6人の子どもが生まれる。ちなみにブルネイは日本と同様、王位継承権を持つのは男子だけ。女子は国王にはなれない。長男のアルムタデー・ビラ王太子(写真)は現在、上級大臣として国王をサポートしている。彼が次の国王になると見られている。

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正室の次男の妻が、今回称号剥奪された

そして次男がアブドゥル・マリク王子(写真左)。彼は現在首相府大臣(日本の内閣総理大臣に相当する)を務めている。その妻が、今回ニュースになっているアダウィヤ元妃(写真右)である。王室内でも政府内でも重要なポストにいる人物の妻が「王室のメンバーの配偶者としてふさわしくない行動をとった」として称号を剥奪されたのだから、騒ぎになるのももっともである。

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国王の第二夫人はマリアム王妃

国王の子どもはサレハ王妃(写真左)との間の6人だけではない。ブルネイではイスラム法に基づき1人の男性が4人まで妻を持てる。実際には厳格なルールがあったり、経済的な負担が増大したりするので、一夫一婦制を実践する人がほとんど。とはいえ世界有数の大富豪にして、ブルネイの絶対的権力者である国王にそんな心配は無用。1981年にロイヤルブルネイ航空の客室乗務員として働いていたマリアム(写真右)と結婚。第二夫人となった彼女に「王妃」「妃殿下」の称号を与えた。マリアムは第二王妃と呼ばれるようになる。

Alain BENAINOUS / Getty Images

第二王妃マリアムの父はスコットランドと日本にルーツをもつ外国人だった。母はマレー系ブルネイ人。国王の父はマリアムが外国人との混血であること、貴族階級ではなく平民の子であることから、国王とマリアムの結婚に反対したという。

Christopher Furlong / Getty Images

マティーン王子は第二夫人の二男

国王とマリアムとの間には二男二女、合計4人の子どもが生まれた。末っ子のアブドゥル・マティーン王子(写真左)が、ロイヤルファンの間で人気のイケメン王子。つまり今回ニュースになっているアブドゥル・マリク王子(写真右)とは異母兄弟にあたる。マティーン王子は現在、これまで国王が担当していた外務大臣を任命され、国王のサポートにあたっている。

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ちなみに国王とマリアムの間にはもう1人の男子、マティーン王子の兄に当たるアブドゥル・アジム王子(写真左)がいた。アジム王子は2020年10月に38歳の若さでこの世を去った。王室は亡くなったことは認めたものの、死因は説明しなかった。その後マティーン王子が、以前から患っていた重度の全身性血管炎による多臓器不全で亡くなったことを明かしたことから、ようやく憶測合戦が収束した。

(1998年の式典で。写真右はマティーン王子。中央はマリク王子である)

Alain BENAINOUS / Getty Images

2003年、国王は当時の第二夫人の称号剥奪

国王は2003年にマリアム(写真右)との離婚を発表。離婚理由は明らかにしなかったが、彼女から王妃や妃殿下の称号をすべて剥奪した。4人の子どもたちの親権は国王が単独で持った。

Alain BENAINOUS / Getty Images

新たな第二夫人を迎える

国王はその2年後にアズリナ・マズハル(写真)を新たな第二夫人に迎えた。彼女にもマリアム同様、「王妃」「妃殿下」の称号が与えられた。彼女も「第二王妃」と呼ばれるようになる。

アズリナはマレーシア出身。結婚するまではマレーシアのテレビ局「TV3」でジャーナリストとして働いていた。入局した翌年に同局の「将来最も有望なジャーナリスト」賞を受賞したというから、優秀な人物だったことがうかがえる。彼女は2005年テレビ局を退職、その3か月後に国王と結婚する。

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新たな第二夫人の称号剥奪も剥奪&離婚

国王はアズリナ(写真右)との間にも一男一女をもうけるが、2010年に離婚を発表。ここまでくると王室の対応が推測できるが、離婚理由は明らかにしなかった。またマリアムのときと同じようにアズリナからも王妃や妃殿下の称号をすべて剥奪した。国王は今回も子どもたちの親権を単独で取得。アズリナはその後、離婚以来子どもたちに会えないと暴露している。

(写真左はサレハ王妃)

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今回話題になっている王子夫妻について

国王とこれまでの王妃たちとの関係を見てみると、国王が離婚時に妃たちから称号を剥奪してきたことがわかる。しかし今回、アブドゥル・マリク王子とアダウィヤ元妃が離婚したとは確認されていない。それではマリク王子と元妃のこれまでの結婚生活を辿ってみたい。アダウィヤ元妃は貴族階級の出身。ブルネイ国内で教育を受けて育つ。2013年、21歳のときにはインドネシアで開催されたムスリムの女性を対象にした美人コンテスト「ミス・ワールド・ムスリマ」で「最優秀コーラン朗読賞」を受賞している。彼女はマイクロソフト・オフィス・スペシャリストなどIT業界の複数の資格を取得、システムデータアナリストやITインストラクターとして働いていた。

Reuters/AFLO

2015年、10日間にわたる豪華結婚式を行った

2015年1月に王室はアブドゥル・マリク王子とアダウィヤ元妃との婚約を発表。4月に結婚式を挙げる。ブルネイのロイヤルは結婚式が豪華なことで有名。アブドゥル・マティーン王子も2023年にアニシャ妃と10日間に渡って煌びやかな式を挙げたことが大きな話題になったが、マリク王子とアダウィヤ元妃も同様。元妃は義母になるサレハ王妃から借りたダイヤモンドとエメラルドのジュエリーと、スワロフスキーが散りばめられたクリスチャン・ルブタンのヒールを身につけていた。

ちなみにこの10日間の結婚式は公のものであり、第一王妃を迎えるときに行われる。国王も第一王妃のサレハ王子と結婚するときには同じような結婚式を挙げたが、第二王妃のマリアムやアズリナと結婚するときにはプライベートな式だけを執り行ったという。

Reuters/AFLO

4人の子どもたちの称号は無傷

マリク王子とアダウィヤ元妃の間には4人の娘がいる。4人とも王女と殿下の称号を持つ。現在10歳、8歳、6歳で、末っ子は今年4月に1歳の誕生日を迎えたばかり。アダウィヤ元妃が称号を剥奪されても、子どもたちの称号は変わらない。

Alain BENAINOUS / Getty Images

表向きは「問題行動なし」

元妃は、マリク王子と共に国賓を迎えたり建国記念日の式典に出席したりと、王室一員として公務に携わってきた。また2016年にはマリク王子に同行してシンガポールを公式訪問している。これまで元妃の問題行動が国外のメディアでニュースになったことはないが、ブルネイ王室が他国のロイヤルに比べて秘密主義で情報を明かしてくれないのはこれまでの経緯からも明らか。元妃がどんな人物だったのか、続報で判明するのを待ちたい。

Max Mumby/Indigo / Getty Images

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