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「ミラノデザインウィーク2026」で話題をさらった5つのトピックス

  • 2026.8.17
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ミラノサローネ本会場から市内まで、創造のエネルギーに満ちていたミラノデザインウィーク(MDW)。今年、話題をさらったのは?『エル・デコ』2026年8月号より。

TOMOYUKI TSURUTA

さらに過熱する没入感のある展示

ミラノデザインウィークの醍醐味ともいえるのが、見る人を巻き込むイマーシブな展示だ。その流れは拡大する一方で、市内各所での展示はもちろん、ミラノサローネ国際家具見本市でも没入型展示に力を入れる出展企業が目立った。市街では例年に引き続きミラノ市や各種財団等の協力もあり、普段は公開されていない歴史的建築物や特別な施設での展示も話題に。非日常の世界を出現させる大掛かりなインスタレーションも、ますます増えていた。

<写真>「ブチェラッティ」は“キャビア”コレクションに焦点を当て、会場を神秘的な海底世界に。

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<写真>「レクサス」は“LEXUS LS Concept”を軸としたインスタレーションを展開するとともに、その後席空間をテーマにした4作品の没入型展示を発表。

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<写真>「ダフト アバウト ドラフト」の展示では巨大な椅子“No.15”が歴史的な劇場を大胆に占拠。

Text:MIKI TANAKA

TOMOYUKI TSURUTA

ファッションとアート、デザインの融合が加速

毎年、インテリア業種以外に、ファッションブランドの発表も注目されているミラノデザインウィーク。さらに、そこにアートを掛け合わせたプロジェクトが話題をさらった。「プラダ」は新店舗をオープンし、店内でアーティスト、シアスター・ゲイツの作品展を開催。「ボッテガ・ヴェネタ」はこれまでもコラボレーションしてきたアーティスト、イ・カンホとのインスタレーションを披露。この期間だけというプレミアムなイベントによって、連日来場客による長い行列ができていた。

<写真>「プラダホーム」はデザインウィーク中に新店舗をオープン。シアスター・ゲイツによる『チャワンキャビネット』展
を開催。

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<写真>「ヴァレクストラ」はオブジェクツ・オブ・コモン・インタレストとのコラボで有機的なオブジェを展示。

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<写真>「ボッテガ・ヴェネタ」はイ・カンホと協業。革ひもを用いた編み込みの構造体に光を合わせた彫刻を披露した。

TOMOYUKI TSURUTA

ストレートな展示手法でブランドの本質を再提示

インタラクティブな展示が増えた一方で、そぎ落とされた空間でプロダクトを見せたり、世界観をストレートに表現したりと、ブランドのコアとなる部分を改めて提示する動きも見られた。中でも「B&B イタリア」は、25年ぶりにミラノサローネに出展し、静謐な空間で新作家具を展示。プロダクトのフォルムや素材に、より集中して向き合える構成だった。一過性のインパクトに頼らない、ブランドが持つ本来の価値や哲学に重きを置くアプローチも見直されている。

<写真>単独では25年ぶりにミラノサローネに出展しブースを構えた「B&B イタリア」。天井のグリットが印象的な空間はフォルマファンタズマが手掛けた。

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<写真>「ラルフ ローレンホーム」は、会場内を「ラルフ ローレン」の服に身を包んだモデルが行き交う演出を採用。ファッションとインテリアを横断するブランドの美学を体感させた。

Mark Cocksedge

存在感を放ったデザイナーは?

「エルメス」や「カルテル」より新作を発表したほか、デザイン美術館「ミラノ・トリエンナーレ」で回顧展『アルファベット』が開催されているバーバー&オズガビー。彼らの創造性をたどる大規模な展覧会は大きな注目を浴びた。今後は2人それぞれで活動を行うというニュースにも、話題が集まっている。

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<写真>回顧展『アルファベット』の展示風景。プロジェクトを年代順に追い、活動の進化とその独自性をひもとく構成。イタリアの製造業者やブランドとの関係にも着目している。

STEFANO GALUZZI

躍進を見せたのは、アルゼンチン出身のクリスチャン・モハデッド。EDIDAのデザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞のほか、「モルテーニ」から初の家具を発表した。

TOMOYUKI TSURUTA

<写真>「 エル・デコ インターナショナル デザイン アワード 2026」(EDIDA)でデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞したモハデッドは「モルテーニ」よりアームチェア“コルセット”を発表。ベースから立ち上がるレザーベルトがコルセットのようにフォルムを引き締め、構造的な輪郭を生む。

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驚きのインスタレーションが街角のあちこちに出現!

ミラノといえば歴史的な建築と豊かな緑が織りなす、美しい街並みが魅力。そんなミラノならではの風景を生かした、屋外型のインスタレーションが登場した。さらに、これらの展示は来場者が体験できる仕掛けもあり、見るだけにとどまらないインタラクティブな体験を提供していた。たとえば「グッチ」はサン・シンプリチャーノ大回廊を舞台に、タペストリーの展示に加えてメゾンを象徴する花柄をイメージした花畑をつくり上げた。歴史的な建築とみずみずしい花畑が調和し、そこを来場者が行き交う光景は、SNSでも大きな注目を集めた。

<写真>「アーケット」はアルティ庭園に、アーティストのライラ・ゴハーと協働した野菜のメリーゴーランドを設置。実際に乗車できる。

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<写真>ミラノを代表するショップ「ディエチ・コルソ・コモ」を、「モンクレール」のタコのモニュメントがジャック。

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<写真>アーティスティックディレクターのデムナがキュレーションした「グッチ メモリア」。歴史を描いたタペストリーにはデムナ本人も描かれた。

TOMOYUKI TSURUTA

<写真>「アレッシ」はルネサンス様式の宮殿でエットレ・ソットサスのテーブルウェアをテーマにしたインスタレーションを開催。ソットサスが手掛けたペッパーミルが巨大なスケールで出現し、中央のキッチンを囲んで朝食会やアペリティーボを開催した。

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『エル・デコ』2026年8月号



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