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同級生「遺産3億の旦那、奪ってごめんね♡」私「夫なら隣にいるけど?」→真実を知った彼女の哀れな末路

  • 2026.8.11

長年施設で暮らしていた義母の葬儀が終わり、その片付けに追われていた私。そこへ、高校時代の同級生から突然電話がかかってきたのです……。

「あんたったらすごいじゃない!」「うらやましいわ~、こんな形で人生一発逆転ができるなんて!」と同級生。私は何のことやらさっぱりでした。

すると、同級生は「どうしてそんなに冷静でいられるの!?」「旦那が3億も遺産を相続したんでしょ!?」と言ってきたのです……!

義母の遺産の噂

「ちょ、ちょっと待って、その話はいったいどこから聞いたの!?」と焦った私に、同級生はフフッと笑いました。

「その反応……大金を相続したのは本当のようね」「実は私、あんたの旦那の母親がいた介護施設で働いてたの」「夜勤ばっかりだったから、昼間に面会に来ていたあんたは知らないだろうけど」

「やっぱり遺産は家を建て直しに使ったりするの?」「それとも会社辞めて豪華世界一周の旅?」と、同級生はあれこれ探りを入れてきますが、そもそも夫は遺産を相続していないのです。

しかし、いくらそのことを説明しても、同級生は聞く耳を持ってくれず……。ついには、「あんたの夫、狙っちゃおうかな~」と笑って言い出したのです。

義母に面会していた謎の男性

その後すぐ、私は義実家で葬儀の片づけをしている夫に連絡しました。義父は数年前に亡くなっており、義母の子どもは夫と義弟の2人だけです。義母は遺言書を残していませんでした。夫は「どうりで……近所の人からヒソヒソされたわけだよ」「もしかしたら、母さんの遺産の話はかなり広まってるのかもな……」と言いました。

しかし、遺産の話は私と夫しか知らないはず。介護施設でも一切口にしたことはありません。

それに、夫は仕事の都合で全国を飛び回っているため、施設で義母に面会したことはなかったのです。代わりに、ビデオ通話をしてもらっていましたが……。

「本当にそんな大金を相続してるなら、こんな田舎からすぐ引っ越してるっつーの」「この件についてはしばらく様子見しよう」という夫の提案に、不安を抱えながらも私はうなずきました。

それから2カ月ほどたったころ――。

「あんたの旦那、本当に奪っちゃった♡」とメッセージを送ってきた例の同級生。

「いま彼と婚姻届出してきたの♡これで遺産を3億持つ旦那は私のものw」

何を言っているのか私にはさっぱりわかりません。「夫なら隣にいるけど?」と言うと、「え?」と驚いているような返信がありました。

このとき私は義母のことが一段落したこともあり、夫と2人で県外の温泉旅館に来ていました。同級生が私の夫と婚姻届を出せるはずがありません。

「今写真送ったから見て! あんたの旦那でしょ!?」と言って、ツーショット写真を送ってきた同級生。そこに写っていたのは……夫の弟、つまり義弟でした。義弟は私が嫁ぐ前に、堪忍袋の緒が切れた義両親から距離を置かれ、それ以来ほとんど夫も連絡を取っていませんでした。

「夫ではなく義弟だ」と伝えると、同級生は動揺した様子で、慌てて彼とのなれそめを話し始めました。

話を聞くかぎり、そもそもの始まりは同級生の勘違いでした。同級生は施設で「あの入居者の息子が母親の遺産を3億円相続する」という噂を耳にし、面会に来ていた義弟を、その“3億円を相続した男”——つまり私の夫だと思い込んでしまったようです。

義弟は、自分が兄と勘違いされていることに気づいていたのでしょう。それでも、彼は見栄っ張りの性格なので、お金があると信じて同級生に言い寄られ、気分がよかったのかもしれません。あえて訂正はせず、勘違いされるまま関係を続けたのです。同級生のほうは「妻のいる3億円の男を、自分がものにした」と思い込み、すっかり夢中になっていた様子でした。

こうして2人はそのまま結婚することに。もっとも、相手は私の夫ではなく義弟。奪われるも何も、初めから別人なのですが……。同級生は義弟の本名こそ知っていたものの、私の夫の名前までは知らなかったため、その名前が“3億円を相続した夫”のものだと信じて疑わなかったのでしょう。

義弟は、疎遠になった後も義母に面会し、遺産について探りを入れていたようです。それも、私の来ていないときを見計らって……。いくら距離を置かれていたとはいえ、義母にとってはわが子。訪ねて来られれば無下にもできず、つい会ってしまっていたのでしょう。

義弟は若いころからかなりヤンチャしていたそうで、義両親のお財布からお金を奪うのも日常茶飯事だったといいます。そんなことを繰り返していたため、家族からもすっかり信用を失っていたのです。

「彼から聞いたもん! 預金や不動産を合わせれば3億円くらいあるって! 現金が1億くらいで、不動産も2億くらいあるって!」と言う同級生。

私は「実はうちの夫、相続を放棄したの。だから義母の遺産を継ぐのは義弟だけよ」と伝えました。義母の相続人はもともと夫と義弟の2人。夫が相続を放棄したことで、残る相続人は義弟だけになっていたのです。

すると同級生は「なんだ、じゃあ結局私の旦那が全部もらえるってことじゃない!」「こんな大金を捨てるってアホすぎない!?」「でも、これで私は大金持ち! ある意味、バカな兄夫婦には感謝だわ!」と、すぐさまいつもの調子を取り戻して高笑いしていました。

相続の真相

1週間後――。

「ねぇ! あんたは全部知っていたの!?」「遺産に借金もあるって最初から知っていたの!?」とまたも例の同級生から連絡が来ました。私たちの予想よりもはるかに早く、彼女は今回の遺産相続の真相に気づいたようでした。

「借金だけ相続放棄したいんだけど!」「どうやったらできるの!? 弁護士とかに頼めばいいの? それとも役所で手続きがいるの?」とトンチンカンなことを言ってくる同級生。そもそも相続放棄は資産も借金もまとめて手放す手続きで、借金だけを選んで放棄するなんて、そんな都合の良いことはできません。

義母には、預貯金や不動産など、評価額にして約3億円の資産がありました。ところが、それを上回る3億円以上の債務も残されていたのです。しかも義弟は、借金の存在を知る前に相続手続きを進め、義母の預金の一部を受け取って自分のために使ってしまっていたようです。相続財産に手をつけてしまうと、もう相続を承認したものとみなされ、あとから放棄するのは難しくなります。義弟は、まさにその状況に陥っていたのです。

義父が経営していた会社の借り入れについて、義母自身が連帯保証人になっていたうえ、知人に頼まれて別の借金の保証人にもなっていたのです。義父も義母も頼まれると断れない性格だったのでしょう。そうした債務を合わせると、3億円を超えていました。約3億円の資産があっても、債務の返済に充てれば手元に残るどころか、借金の方が上回ってしまいます。

私たちも、義母が亡くなった後に財産関係を調べる中で、借金の全容を知りました。夫が早々に相続放棄を決めたのも、義父の会社のことを考えれば負債もあるかもしれないと、どこかで感じ取っていたからでした。義母自身、保証債務を含めてどれほどの額になっているのか、正確には把握していなかったようです。

「このままじゃ大金持ちどころか、一文無し……いや、借金持ちになっちゃうじゃない!」「もう彼、受け取ったお金にも手を付けちゃってるのよ! 私も3億円が手に入ると思って、この1週間で高級ホテルに泊まったり、ブランド品を買ったり……カードもかなり使っちゃったんだけど!」「今は義理の姉妹でしょ! 助けてよ!」と彼女。

そう言われても、夫はすでに相続を放棄していますし、そもそも私は義母の相続人ではありません。私たちにできることはありません。

それに、義弟は長年家族と距離を置かれてきた人。こうなってしまったのも、これまでの行いの結果なのかもしれません。

その後――。

義母の遺産の噂は広まり、遺産を相続していない私たちにまで、名前も顔も知らない親戚を名乗る人々からお金の無心の連絡が来るように。事態を重く見た夫が会社に掛け合い、私たちは遠くの地に引っ越すことにしました。

引越しと同時に、私たち夫婦は義弟と例の同級生を含め、多くの人の連絡先をブロック。なお、同級生は施設の職員でありながら、義母や私たち家族のことを外部に漏らしていました。これは見過ごせないと考えた夫が、そのことを施設側にも伝えたのです。後日、施設からは「事実確認のうえ厳正に対応する」と連絡があったそうです。

引っ越してからしばらくすると、義弟や同級生から連絡が来ることもなくなり、ようやく騒動から解放されました。今は夫婦2人で平穏な日々を過ごしており、何事もない普通の毎日に感謝しています。

◇ ◇ ◇

目先の利益だけに気を取られると、冷静な判断ができなくなってしまうこともあるのだと、改めて考えさせられますね。大きなお金が関わる場面ほど、うわさや思い込みだけで行動せず、事実をきちんと確認することが大切なのかもしれません。

【取材時期:2026年4月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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