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ケイン、ヴィニシウス、ロドリら…契約が残り1年になった世界的スーパースター6人

  • 2026.8.7

選手が契約最終年へ入ると、所属クラブは難しい判断を迫られる。新契約を提示して引き留めるのか、それとも移籍金を得られる最後の機会として売却するのか。

しかもその交渉がまとまらなければ、翌年には世界的なスター選手を移籍金なしで失う可能性もある。今回はそんな「クラブとの契約が残り1年になっているスーパースター」6人を紹介する。

ハリー・ケイン

所属:バイエルン・ミュンヘン

いまだ世界最高峰のストライカーであるハリー・ケインは、今後の契約交渉で極めて強い立場に立つことになりそうだ。トッテナムでクラブ史上最多得点記録を樹立した後、2023年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍。ドイツでも得点力は衰えず、加入直後からブンデスリーガを代表するストライカーとなった。

ペナルティーエリア内での決定力はもちろん、味方を生かすパスや中盤まで下がって攻撃を組み立てる能力も備えている。単純なフィニッシャーではなく、現代のサッカーを象徴するような攻撃全体を動かせる「9.5番」のセンターフォワードだ。

契約満了時には33歳となるが、プレースタイルを考えれば、その後も数年間はトップレベルを維持できる可能性が高い。

現在はバルセロナからの関心も噂されている。ただ、ケイン本人はバイエルンでの生活とチームの競争力に満足しているようだ。

「今の状態やプレーを考えれば、僕たちは間違いなく欧州最高のチームの一つだと思う。ほかのチームを見て、『あそこへ行きたい』とは思わない。ここで本当に満足している」

ともコメントしているが、世界最高峰の得点者が契約最終年に入れば、欧州の有力クラブが状況を確認するのは当然だ。バイエルンは彼を残すのか。それとも年齢と移籍金を考慮して売却の可能性を探るのだろうか。

ヴィニシウス・ジュニオール

所属:レアル・マドリー

ヴィニシウス・ジュニオールの契約問題は、もしかしたら今後の移籍市場を代表する話題になるかもしれない。

数年前まで、ヴィニシウスはバロンドールの有力候補であり、世界で最も市場価値の高い選手の一人だった。圧倒的なスピードとドリブルを武器に左サイドを切り裂き、さらに多数のゴールをチームにもたらし、レアル・マドリーのUEFAチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献した。

現在も能力に疑いはないものの、昨季のヴィニシウスはトラブルが多く、態度が問題になることもしばしばあった。その状況で契約が残り1年となれば、クラブとしても難しい判断を迫られる。

現在はアーセナルが獲得の可能性を探っていると報じられている。ただ、レアル・マドリーが全盛期を迎える選手を簡単に手放すとも考えにくい。

ヴィニシウス本人がクラブでの立場に満足しているのか、新契約にどのような条件を求めるのかも重要になる。世界屈指のウイングを巡る交渉は、夏の移籍市場における最大級の駆け引きとなりそうだ。

ブルーノ・フェルナンデス

所属:マンチェスター・ユナイテッド

ブルーノ・フェルナンデスは、混乱の続くマンチェスター・ユナイテッドにおいて長く攻撃の中心であり続けた。2020年にスポルティングから加入すると、得点とアシストを量産。強烈なミドルシュート、ラストパス、セットプレーによって、停滞するチームを何度も救ってきた。

昨季にはプレミアリーグのシーズン最多アシスト記録を更新しており、31歳となった現在も攻撃面で大きな影響力を持っている。

昨夏にはサウジアラビアのクラブから強い関心を受けたものの、本人は残留を決断したという。クラブでまだ成し遂げたいことがあると考えており、オールド・トラッフォードで主要タイトルを獲得するという目標を諦めていないようだ。

ただ、契約が残り1年となればどうなるか。ユナイテッドが新たなチーム作りを進めるなかで、30代の主将を中心に据え続けるのか。それとも、巨額のオファーが届いた場合に売却を検討するのか。現在もポルトガルの盟友クリスティアーノ・ロナウドが所属するアル・ナスルが彼の獲得を熱望しているという。

ロドリ

所属:マンチェスター・シティ

ロドリは、現代サッカーで最も代役を見つけるのが難しい選手の一人だ。

マンチェスター・シティでもスペイン代表でも中盤の底で攻守のバランスを管理。ボールを受ける位置、パスを出すタイミング、相手のカウンターを止める判断によって、チーム全体を安定させている。

大きな負傷から復帰した後、2026年ワールドカップでは再び最高水準のプレーを披露。チームの世界一に大きく貢献し、完全復活を印象づけた。

シティとしては当然、長期契約を結びたい選手であるだろうが、レアル・マドリーからの関心が繰り返し報じられている。

本人はワールドカップ期間中、将来について「以前にも話した通り、今は所属クラブとの契約がある。契約が終わる時に解決したい問題になるだろう」と語っていた。

ロドリはシティの戦術における中心であり、簡単に売却できる選手ではないが、新契約が結ばれないまま最終年へ入れば、彼を無償で失う危険と向き合うことになる。

フィルヒル・ファン・ダイク

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

所属:リヴァプール

リヴァプールの一時代を支えたフィルヒル・ファン・ダイクも、契約最終年を迎えている。2018年にサウサンプトンから加入すると、それまで不安定だった守備陣を一変させた。圧倒的なスピードと強さ、空中戦、冷静な判断力を兼ね備え、相手FWとの一対一でも負けることがなかった。

35歳となった現在、全盛期の身体能力からはわずかに衰えがみられているにしても、最終ラインを統率する能力や経験は依然として高く、チームの主力であることに変わりはない。

ただ、リヴァプールでは近年、長くクラブを支えた選手たちが次々と去っている。アンディ・ロバートソンやモハメド・サラーの退団に続き、ファン・ダイクにも世代交代の波が及ぶ可能性がある。

かつて世界最高のセンターバックと評価された選手が、どのような形でキャリアの最終章を迎えるのか。契約延長がまとまらなければ、リヴァプールの象徴が移籍金なしで去るという現実が近づくことになる。

ティボー・クルトワ

所属:レアル・マドリー

ティボー・クルトワは、現在も世界最高のGK候補に挙げられる存在だ。レアル・マドリーでは数々の大舞台で決定的なセーブを見せ、特にUEFAチャンピオンズリーグではチームを救う活躍を繰り返してきた。

大きな負傷を経験しながら復帰し、その後もレアル・マドリーの正守護神を維持。直近2シーズンでは、クラブが主要タイトルを逃したにもかかわらず、リーガの年間ベストイレブンに選ばれたほどの存在感を見せている。

ただ、クルトワはすでに34歳となり、レアル・マドリーはベテラン選手に対して長期契約を提示しない方針があるクラブだ。能力だけを見れば残留に疑いはないが、契約期間や給与を巡る交渉は難しくなるだろう。

もちろん契約延長の交渉がまとまらなければ、正GKを必要とする欧州の有力クラブが関心を示す可能性は高い。

ただ、クルトワ自身も、レアルでプレーできる限りは残留を希望するとみられる。大きな問題が起きない限りクラブに残留すると考えられている。しかしながら、常にフリーエージェントで退団する可能性がつきまとう状況にクラブは納得するのかどうか…。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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