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「なぜかプレミアからの降格を経験したスーパースター」5名

  • 2025.12.3

現在ネイマールが所属している名門サントスが、2部降格の危機に瀕している。2023年にはクラブ創設111年目で初の降格を喫したが、1年で昇格に成功。再びの栄冠に向けて走り出したはずが、今シーズンも下位に沈むことになった。

今回は『Planet Football』から「なぜかプレミアリーグから降格を経験してしまった世界のスター選手たち」をご紹介する。

リオ・ファーディナンド

画像1: (C)Getty Images
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降格を経験したクラブ:QPR

リーズ・ユナイテッドで若くして才能を開花させ、その後移籍したマンチェスター・ユナイテッドで長年世界のトップレベルを維持したリオ・ファーディナンド。リーダーシップ、フィジカル、ディフェンス技術を併せ持ったパーフェクトなセンターバックであり、ネマニャ・ヴィディッチとともに世界でも最もパワフルで安定したCBコンビを構築した。

ところが2014年に彼はマンチェスター・ユナイテッドからの退団を発表し、プレミアリーグへと昇格してきたばかりのQPRへと移籍することを決断。その移籍は物議を醸すことになった上、ファーディナンド自身のパフォーマンスも低下し、クラブは全く調子が上がらないまま1年で2部へと降格した。

ファーディナンドは後に「QPRに行くのではなく、ユナイテッドでキャリアを終えたかった。あんなにお金の話ばかりしているドレッシングルームに入ったのは初めてだった。予算がないから練習に参加しない選手もいたし、トレーニングの強度も低かった」と振り返っている。

ジュリオ・セーザル

画像2: (C)Getty Images
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降格を経験したクラブ:QPR

リオ・ファーディナンドと同じく、QPRが起こした荒波に巻き込まれてしまったのがブラジル代表の守護神だったジュリオ・セーザルだ。ワールドカップでもプレーした名GKであったが、不運な数年間を過ごした。

インテルで7年半を過ごして活躍したあと、クラブの経費削減の煽りを受けて退団を余儀なくされてしまった。そして行きついたQPRでは1年での2部降格を喫した上、2年目は契約を残したままでチームから外され、半年もの間干されてしまった。

「QPRに行くなんて思ってもみなかった。全てが困難だった。インテルは経費削減を望んでいて、僕の給料を下げようとしたが、それは不公平だと感じたから退団した。しかしオファーはQPRからしかなかった。そして何も計画通りに進まなかった。クラブは多額の投資をしていたが、勝利のメンタリティが欠如していて、降格してしまった」とジュリオ・セーザルは後に語っている。

ロイ・キーン

画像3: (C)Getty Images
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降格を経験したクラブ:ノッティンガム・フォレスト

マンチェスター・ユナイテッドで長年闘将として名を馳せ、多くのタイトル獲得に貢献したロイ・キーン。当時のクラブはライアン・ギグスやデイヴィッド・ベッカム、ギャリー・ネヴィルら生え抜きの選手たちによって支えられていたが、意外にもキャプテンであったロイ・キーンは他のクラブから加入した選手である。

アイルランドのコープ・ランブラーズというクラブで活躍したことによって評価され、1990年夏にノッティンガム・フォレストへと加入。FAカップやリーグカップで決勝に進出するなどインパクトを残したチームで中心的な役割をこなし、期待の若手選手としての評価を固めた。

ただプレミアリーグが創設された1992-93シーズンはノッティンガム・フォレストが絶不調に陥り、チームは最下位に低迷。降格が決定したあと、1人輝きを見せたロイ・キーンにはブラックバーン・ローヴァーズからのオファーが舞い込んだ。そして契約書にサインする直前にマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督から電話があり、急遽移籍先を変更することにしたという。

マイケル・キャリック

画像4: (C)Getty Images
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降格を経験したクラブ:ウェストハム

ロイ・キーンと同じく、マンチェスター・ユナイテッドの中盤で長く活躍したマイケル・キャリック。彼もプレミアリーグで降格を経験した選手の1人だ。

ジョー・コールらとともにウェストハム・ユナイテッドのアカデミーで育ち、トップチームへと昇格。若くしてレギュラーを掴んで活躍を見せたが、2002-03シーズンはチームがまさかの絶不調に陥り、多くのスター選手を抱えながらも2部降格を喫した。

ジョー・コールやフレデリック・カヌーテ、ジャーメイン・デフォーらが退団するなか、キャリックは2部に落ちたウェストハムに残ることを決め、1年でのプレミアリーグ昇格に大きく貢献。それを置き土産にトッテナム・ホットスパーへと移籍している。

マイケル・オーウェン

画像5: (C)Getty Images
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降格を経験したクラブ:ニューカッスル

リヴァプールの英雄であるマイケル・オーウェン。しかしニューカッスルのファンからはあまり人気がない。2001年にバロンドールを受賞した彼は、その後レアル・マドリーでの苦しい日々を経て2005年にニューカッスルへと移籍した。

しかしニューカッスルはそのシーズンでプレミアリーグ18位に終わり、2部へと降格した。その時のことについて、オーウェン自身は自伝で以下のように振り返っている。

「ニューカッスルへの移籍は本当に後悔しているよ。自分の直感に従うべきだった。行きたくなかったし、心ではリヴァプールに戻ることに決めていた。ただ、レアル・マドリーはニューカッスルと同額のオファーがない限りは不可能だと言った。

イングランド北東部への移籍は僕にとって大きなマイナスだった。お金だけのことを言えば、どこのクラブよりも高い給与をくれていたけどね。ただ、僕の気持ちは『リヴァプール以外のクラブと契約したくない』ということだった」

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

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