1. トップ
  2. 外科医×オタク×3児の母! 結婚、妊娠、出産後に「三足のわらじ」を履きこなすまでを描いた人気シリーズのドタバタ前日譚!【書評】

外科医×オタク×3児の母! 結婚、妊娠、出産後に「三足のわらじ」を履きこなすまでを描いた人気シリーズのドタバタ前日譚!【書評】

  • 2026.8.6

【漫画】本編を読む

『外科医のママ道! 腐女医の医者道! エピソードゼロ』(さーたり/KADOKAWA)は、オタクで現役外科医、さらに3児の母親でもある著者が、結婚、妊娠、出産という人生の大きな転機を描いたコミックエッセイ。「腐女医の医者道!」シリーズの前日譚で、医者でありながら母になった著者の実体験が描かれている。

物語は研修医時代、夫となる男性との出会いから始まる。医師として一人前になるまでは結婚しないと決めていた著者だったが、同じ医療の現場で働く同僚・るるとの関係が徐々に変化していき、そして妊娠、出産という新たな局面を迎える。

しかし、その過程は一筋縄ではいかない。職場には産休と育休の前例がほとんどなく、制度面の不安に直面したり、東日本大震災の最中に出産のタイミングを迎えたりと、想像していなかった出来事に次々と直面する。そんなエピソードのほか、ふたりめの出産時は自ら帝王切開の様子を観察しようとするなど、医者魂が爆発した独特すぎる話も見どころだ。

また、出産後に待っている育児という未知の日々について、著者はそれを医師の「当直」のようだと喩えている。おむつ替えや授乳、寝不足に追われながらも、子どもの成長に喜びを見出していく姿が、コミカルかつ等身大で描かれていくのだ。

医療現場に加え、育児というまた別軸での「命の責任」を同時に背負う女性の日常を、深刻になりすぎず、笑いにうまく昇華させている点が本作の大きな魅力である。3人の子それぞれの出産の合間に医師としての業務や試験なども乗り越えていく姿は、多くのワーキングマザーの共感を呼ぶことだろう。

本シリーズは巻を重ねるごとにパワーアップしていきながら、働く女性の生き方に大きな希望を与えてくれる。仕事も家庭も諦めたくない人は全編通して読むことを強くおすすめする。

文=ドクター・ハサン

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ