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姉の結婚式を“ぶち壊す”つもりだった妹。土壇場で思いとどまった理由とは【著者インタビュー】

  • 2026.8.6

【漫画】本編を読む

ユイの妹・リカは、幼いころから容姿をほめられ、ちやほやされてきた。次第に「自分は姉よりかわいくて、価値のある存在だ」と考えるようになる。そしてユイのものを横取りするなど、なにかと姉に嫌がらせをするように。リカの言動はどんどんエスカレートし、ついには姉の彼氏にもちょっかいをかけ始めて……。

そんな姉妹の物語である『なんでも横取りする妹が嫌い』(しろみ/KADOKAWA)は、著者・しろみさんによるとほぼ実話だというから驚く。友人のユイさんから話を聞いて本作を描いたしろみさんは、リカさんとも実際に会って話を聞いたとのこと。姉に対して嫌がらせの数々をしていたリカさんは当時何を考えていたのか? 作品に込めた思いからエピソードの裏話まで、さまざまなお話を伺った。

――作中で妹・リカが姉・ユイへかけた言葉に「リカより先に結婚できるからって威張って」というのがあります。リカさんはユイさんの結婚をどのように受け止めていたのでしょうか?

しろみさん(以下、しろみ):実は、本作のモデルとなったリカさんにそのことを聞きました。本当は盛大に式をぶち壊してやろうと思っていたそうです。ところが姉のウエディング姿を見て、なぜか体が動かなくなったと。それで結局、せめてもの嫌味を耳打ちすることしかできなかったと言っていました。当時はユイさんに先に結婚された上に旦那様がかっこいい方だったのもあり、悔しくて眠れないほどだったそうです。

――リカさんが不倫している話をユイさんから初めて聞いたとき、どう感じましたか?

しろみ:正直、「そういうことがあっても不思議ではないな」と感じました。一方で、大人になるにつれてリカさんは多くの人から「かわいい」と言われ、好意を寄せられたりする機会も増えたはずです。自己肯定感が満たされる場面もあったと思います。それでもなお、他の家庭を壊してしまうような行動に至ってしまったことは、とても残念でした。どれだけ周りから愛情や承認を受け取っても埋まらない、大きな穴のようなものがリカさんの心の中には、あったのではないかと感じました。

――本作で、リカは不満や怒りを不倫相手ではなく妻に向けます。しろみさんは他にも不倫をテーマにしたお話を描かれていますが、こうした考えは不倫する人に多い印象ですか?

しろみ:すべての人に当てはまるわけではありませんが、いわゆる「シタ側」の女性の中には、「サレ妻」に対して怒りや敵対心を抱く方も少なくない印象があります。個人的には、ある意味とても自然な心理なのではないかと思いますね。シタ側の女性からすれば、本妻は恋愛のライバルです。一方で、好きになった男性本人にはなかなか怒りの感情を向けにくい。さらに不倫をしている男性の中には、妻への否定的な話を相手に話す人もいます。そうした話を繰り返し聞くうちに「妻がいるから彼は幸せになれない」「彼を解放してくれない本妻は敵だ!」という考えになってしまう人もいるのかもしれません。

取材・文=原智香

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