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妻への返信を後回しにしていた俺が、食卓で気づかされた本当の順番

  • 2026.8.8
ハウコレ

「嫌われたくなくて、必死だったんだと思う」。連絡が来なくなった家の心細さの中で、俺はようやく、自分が誰を待たせ続けてきたのかを理解しました。

息子からの通知に箸を置いて返信した俺を、妻は無言で見ていました。

口をきかなくなった息子

息子が中学に上がってから、家の中で俺と話さなくなりました。それでもメッセージでは「今日って塾ある?」と聞いてくる。俺にとって、その短い通知は息子との数少ない接点でした。逃したら次はない気がして、どこにいてもすぐ返す。一方で、妻からの「牛乳、まだある?」は開いたまま、帰ってから答えればいいと思い込んでいました。急ぎじゃないから、ではなく、妻なら待ってくれるという甘えでした。

箸を置いた食卓で

その夕食の席で、俺は息子の通知にまた箸を置きました。返し終えて顔を上げると、妻がこちらを見ていました。「私の連絡は、後回しでいいんだね」。とっさに出たのは「あとでちゃんと返そうと思ってた」という言い訳でした。嘘ではないけれど、その「あとで」が何度も破られてきたことは、俺自身が一番知っていました。妻は食器をまとめて席を立ち、俺は未読のままの牛乳のメッセージをようやく開きました。

来なくなった連絡

それから、妻の連絡がぱたりと来なくなりました。不便よりも先に、家が急に広くなったような心細さが来ました。数日して、俺は「最近、連絡くれないね」と切り出しました。責める資格がないのは分かっていました。黙っている妻の前で、自分の中を探しながら話しました。「嫌われたくなくて、必死だったんだと思う」。息子に嫌われる想像ばかりして、妻のことは、何をしても大丈夫な相手だと決めつけていたのだと。

そして...

今も即レスは得意ではありません。それでも、後回しにする相手を間違えた代償が、あの数日の心細さだったのだと思っています。牛乳の返事を打つのに、たいした時間はかかりませんでした。かからないと知っていて、俺はずっと妻に払わせていました。

(40代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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