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妻「その帽子、今日はやめたら?」強風が吹いた公園で、何もかぶっていない夫の頭を押さえたワケ

  • 2026.8.6

風で飛ばされそうな帽子

休日の朝、私は妻と近所の公園へ散歩に出かけることにしました。

玄関でいつもの帽子をかぶろうとすると、妻がそれを見て言いました。

「その帽子、今日はやめたら?午後から風が強くなるみたいよ」

私が愛用しているのは、少しゆったりとした作りの帽子です。

締めつけがなくて気に入っているのですが、風が吹くと飛ばされやすいのが難点でした。

以前にも散歩中に飛ばされ、妻と二人で道路脇まで追いかけたことがあります。

「今はほとんど吹いてないけどな」

「公園に着く頃には分からないでしょ。また追いかけるのは嫌よ」

空はよく晴れていましたが、天気予報には強風注意の表示が出ていました。

私は妻の言うことにも一理あると思い、帽子を玄関の棚へ戻したのです。

公園に着くと、犬の散歩や日課のウォーキングに来ていた顔なじみのご近所さんたちがいました。

私たちも立ち止まり、しばらく世間話をしていました。

そのうち、木の枝が少しずつ揺れ始めます。

「本当に風が出てきたな」

私がそう言った直後、広場を横切るように強い風が吹き抜けました。

砂ぼこりが舞い、帽子をかぶっていた人たちは一斉に手で押さえます。

その瞬間、私の隣にいた妻も慌てて腕を伸ばしました。

そして、帽子をかぶっていない私の頭を、上からしっかりと押さえたのです。

妻がそっと耳打ちした理由

突然頭を押さえられた私は、何が起きたのか分からず、妻の顔を見ました。

妻も私の頭に手を置いたまま、きょとんとしています。

「今日は帽子をかぶっていないよ」

そう言うと、妻はようやく自分の行動に気づいたようです。慌てて手を離し、恥ずかしそうに頭を下げました。

私は頭をさすりながら尋ねました。

「いったい何を押さえたんだ?」

すると妻は私の耳元へ顔を寄せ、小さな声で答えました。

「ごめん。帽子が飛ばされると思って、ついいつもの癖で……」

どうやら周りの人たちが帽子を押さえるのを見て、妻も反射的に私の帽子を押さえようとしたようです。

「だから今日は、かぶってないって」

「分かってるわよ。置いていくように言ったのは私だもの」

妻はそう言いながらも、自分の勘違いがおかしくなったのか、肩を揺らして笑い始めました。

私もつられて笑うと、ご近所さんの一人が言いました。

「帽子は飛ばなかったけど、ご主人への気遣いは空振りでしたね」

先ほどまでの気恥ずかしさも、その一言ですっかり和らぎました。

帰り道、妻は何度も「本当に無意識だったの」と弁解していました。

それ以来、風の強い日に外へ出ると、私は帽子より先に妻の手が伸びてこないか、少しだけ気にするようになっています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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