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「朝ドラでおなじみ」「全員、強い」バカリズム脚本“解禁された”追加キャストに歓迎の声!新【NHK連続テレビ小説】

  • 2026.8.7
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志田未来(C)SANKEI

2027年度前期のNHK連続テレビ小説『巡るスワン』に、志田未来、古川琴音、富田望生の出演が発表された。SNS上では「朝ドラでおなじみの皆さま」「全員、強いし安定している」と歓迎の声が相次ぎ、実力派女優がそろったキャスティングに期待が高まっている。3人はいずれも朝ドラ出演経験を持ち、作品ごとに異なる存在感を発揮してきた女優たちだ。バカリズム脚本による新たな朝ドラで、それぞれがどのような役割を担うのか。その魅力についてあらためて考えてみたい。

志田未来が担う“主人公の帰る場所”

主人公・小松美咲(森田望智)の姉、有賀千夏を演じるのが志田未来だ。
千夏は育児中の母親でありながら、美咲にとって何でも相談できる理解者でもある。仕事で思うようにいかない日や、自信を失ったときに自然と足が向く存在として、物語の精神的な支柱になっていくことが予想される。

志田の演技は、あらゆる出来事に対する人間本来の反応、日常の延長線上にある小さな感情を丁寧に積み重ねることに長けている。

怒る場面でも怒鳴り散らすのではなく、相手を思うからこその厳しさを表現する。励ます場面でも過度に感動を演出せず、“大丈夫”という一言に温度を宿らせる。そんな自然体の芝居が、多くの作品で高く評価されてきた。今回は主人公を導く姉という役どころだけに、その持ち味が存分に発揮されそうだ。

さらに注目したいのは、志田がバカリズム脚本作品への出演経験を重ねてきた女優であることだ。バカリズム作品では、何気ない会話ほどテンポや間が重要になる。説明的な台詞ではなく、生活の中で交わされる雑談がそのまま人物像を形作っていく。
その空気を熟知している志田だからこそ、『巡るスワン』でも主人公の日常を支える欠かせない存在になりそうである。

古川琴音が生み出す、“何も起きない時間”の豊かさ

主人公の幼なじみ・笠原七海を演じるのは古川琴音。おそらく休日には美咲や真由とカフェへ行ったり、たこ焼きパーティーを開いたり、とりとめのない話で盛り上がるのだろう。
一見すると物語が止まっているようにも見えるこうした場面こそ、古川がもっとも力を発揮する領域だ。彼女の魅力は、言葉よりも佇まいで人柄を語れることにある。

視線の向け方や、ほんの少しの沈黙。笑う寸前の一瞬の表情筋の動き。そうした細かな芝居だけで、その人物の考えていること、心の動きまるごとを自然に伝えてしまう。

『街の上で』『偶然と想像』、そして夜ドラ『ミッドナイトタクシー』でも、派手なアクションに頼ることなく、空気そのものを演じる女優として高い評価を受けてきた。
今回の『巡るスワン』は、“事件が起こらないこと”が使命とされる生活安全課が舞台。犯人を追い詰める派手な展開ではなく、防犯相談や地域活動、同僚との雑談など、日常の積み重ねが物語を動かしていく。これはまさに、古川の演技が映える世界観と言えるだろう。

バカリズム作品が得意とする、“何も起きない時間のおもしろさ”を、古川がどう表現していくのか、大きな見どころになりそうだ。

富田望生が加わることで生まれる“リアルな女子トーク”

もう一人の幼なじみ・小泉真由を演じるのが富田望生である。

富田は、明るさや親しみやすさを持ちながら、シリアスな場面では観る者の胸を締めつける演技もできる稀有な女優だ。これまで出演してきた朝ドラでも、その存在感は際立っていた。
主人公を支える友人として笑いを生みながら、ときには物語を大きく動かす感情表現で視聴者を涙させる。その絶妙なバランス感覚は、今回も作品全体のリズムを整える役割を果たすはずだ。

『巡るスワン』では、古川琴音、森田望智、富田望生による幼なじみ3人組の会話が、大きな見どころになるだろう。バカリズム脚本では、オチのために用意された会話ではなく、どこにでもある雑談がそのまま笑いになる。

昨日こんなことがあってさ、それ前にも言ってたよね……そんな他愛ないやり取りが、登場人物同士の距離感や関係性を描いていく。富田は、その自然な掛け合いを成立させる名手でもある。
相手の台詞を受け止め、少し遅れて返し、時には思わぬ方向へ話を転がしていく。その呼吸の良さが、古川琴音、森田望智とのアンサンブルによってさらに際立ちそうだ。

今回発表された追加キャストには、偶然では片付けられない共通点がある。それは3人とも朝ドラという長丁場を経験し、作品の空気を作る難しさを知っていることだ。
朝ドラでは、一人だけ目立てばいいわけではない。主人公を支え、家族や友人として日常を積み重ねながら、半年という長い時間をかけて物語を育てていく力が求められる。

志田未来の包容力。古川琴音の静かな存在感。富田望生の親しみやすさ。三者三様の個性が、森田望智演じる主人公を囲むことで、『巡るスワン』の日常はより立体的なものになっていくだろう。

劇的な事件よりも、“何も起こらなかった今日”を愛おしく描くことが、この作品のテーマである。
その世界を支える追加キャストとして、この3人ほど心強い顔ぶれはない。実力派女優たちが紡ぐ何気ない会話や笑いが、毎朝15分の新しい楽しみになるはずだ。


出典:2027年度前期連続テレビ小説「巡(まわ)るスワン」新たな出演者第3弾のお知らせ

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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