1. トップ
  2. おでかけ
  3. 【60代ブログ】出雲大社と手しごとを巡る夫婦旅!名工の器やガラス作品に出会う特別な時間

【60代ブログ】出雲大社と手しごとを巡る夫婦旅!名工の器やガラス作品に出会う特別な時間

  • 2026.7.30

月刊誌『素敵なあの人』の公式ブロガーの日常を綴った素敵ブログ。
今回は、KAORIさんの出雲旅行の様子をお届けします!


暑中お見舞い申し上げます。 
 
湿った海風に乗って、海岸監視所の放送や子供たちのはしゃぐ声が聞こえてきます。あ~、今年も暑い夏がやってきたな〜。
 
若い頃は夏が大好きで、美白という言葉もなかったし、日焼け止めなんて誰も塗ってなかったものです。それどころかサンオイルを全身に塗りまくって真っ黒に日焼けして海で遊んでいましたね。
 
すっかり遠い昔のお話になりました。
 
いまや口を開けば「暑い~!」と言って、なかなか外に出る気にならないのですが、思い立って出雲の旅に行ってまいりました。
 
この暑いのになぜかというと、主人の母が大好きだったガラス作家の舩木倭帆展が県立島根美術館で開催されているという投稿をたまたまインスタグラムで発見したのです!
 
企画展が、フィンランドのモダンデザインの巨匠TAPIO展で、東京でやっていたのに見れかったのでこちらも見ることができてラッキーでした。(TAPIO展 8月31日まで)

舩木倭帆(ふなき・しずほ)さんのガラスは、吹きガラスの技法で、ぷっくりとしていておおらかで、でも洗練されていて鮮やかで、どれもとても素敵な作品です。
 
恐らく母は、舩木さんの個展が東京であるたびに通って、長年にわたって作品を収集したのだと思います。
 
譲り受けたたくさんの母の宝物達は、我が家の日々の生活に彩りを与えてくれています。
 
というわけで、世の中の夏休みが始まる前に行かなければ!!と、珍しく素早く行動に移して、夫と二人で出雲の地に降り立ちました。

舩木倭帆さんは、松江市に長く続く布志名焼の窯元に生まれて、父と兄は陶芸家として知られています。
 
以前何かで調べたときに、倭帆さんが亡くなられた後はガラス工房は閉鎖と書かれていたので後継者はいらっしゃらないのかもしれません。
 
しかし今回の旅で、ご実家の陶芸の窯元は続いていることが分かりました。出雲大社にお参りした後だったので、これも何かのご縁かもしれないと、勝手に工房に訪ねてみましたがどなたもいらしゃいませんでした。残念でした。
 
しかしそのあと訪ねた器のギャラリーになんと!舩木さんのお父様の道忠氏とお兄様の研兒氏の作品と、これまた島根出身の河井寛次郎の
作品が並んでいました。
 
こんなお宝が、ガラスの向こう側にあるのではなくて、手で触ることができて販売されてるなんて!!さすが地元だからなのか? 凄い!!これはもしかして、出雲の神様がめぐり合わせてくださったのかも!!
 
が、しかし値札を見て我に返りました。

さて、そんな工芸、民芸の盛んな島根なので、他にも何件か窯元に行きました。
 
宿泊した玉造温泉(噂通り美肌の湯は本当にすべすべになるお湯でした)にある「湯町窯」に伺いました!現在3代目の福間琇士さんが色々と楽しいお話をしてくださいました。
 
こちらは100年以上前から続く窯元で、2代目のお父様の時代に民芸運動に感銘を受けて、その後たびたび河井寛次郎、浜田庄司、バーナードリーチが来窯し、指導を受けたそうです。
 
特にスリップウエアやハンドルの技法をリーチ先生から教わったそうです。
 
棟方志功とも交流が深く、手紙や絵画がたくさん飾ってありました。お店の袋も看板も棟方志功さんでした。
 
柳宗悦、浜田庄司や河井寛次郎、バーナードリーチ、棟方志功の作品が別室にもたくさん飾ってあって、そちらも見せてくださいました。目の前で本物が見られるなんてとても贅沢な時間でした。
 
若い頃にはあまり興味のなかったスリップウエアでしたが、最近は良いなと思うようになりました。
 
直接火にかけられる大きなグラタン皿を一ついただきました。
梱包してくださる前に、「お嫁に行く前にね。」と愛おしそうに写真を撮っていらしたのがとても印象に残りました。
 
今まで沢山の作品を世に出されているであろう80代の福間さんの、作品に対する愛情が身に染みました。福間さんが優しく何度も「だんだん だんだん」と。出雲弁でありがとうだそうです。
 
代々大切にしますね!!だんだん。

日中はとにかく暑いので、美術館を巡りました。ずっと行きたかった足立美術館にもついに行くことが叶いました。
 
せっかくならもっと季節のよいときに来たかったなと思いきや、お庭は冷房の効いた中から眺めるので意外と夏の足立美術館は人が少なくてお勧めかもしれません。お庭もさることながら美術品の数々もそれはそれは素晴らしかったです!!特に魯山人館は感激しました。
 
創設者の足立全康さんて何者〜??
(パンフレットに説明が書いてありました。)

もう一つたまたま出雲の宿のそばにあった手銭美術館もご紹介します。
手銭家の私設美術館です。
 
手銭家は江戸時代から明治時代まで造り酒屋だったそうで、藩主や藩の重役の宿となることもあった豊かな暮らしぶりと、代々の当主の趣味の分野や、美術工芸品が展示されていました。
 
造り酒屋だったころの蔵が展示室になっており、小学校として使われていたこともあったというそれは立派な建物でした。ここでもなんと舩木さんのお父様の道忠さんの作品が多数展示されていました。
 
道忠氏もまた民芸運動に参加して浜田庄司やバーナードリーチに影響を受けているとのことでした。地元の名工の作品がたくさん紹介されていて見応えがあり大満足でした。
 
出雲大社から歩いてすぐなので、ご興味のある方はぜひ寄ってみてください!

さて工芸のお話ばかりになりましたが、もちろん本丸の出雲大社にも行ってまいりました。
 
早朝に、神有月に全国の神様が舞い降りるという稲佐の浜で砂を拾って、下宮、上宮を通ってから出雲大社に向かいました。
 
拝殿、御本殿、御本殿の裏の素鷲社で浜で拾った砂を交換して、神楽殿と順番に参拝しました。
 
友達に教えてもらうまで全く参拝ルートを知らなかった私達でしたが、人気のない早朝の清々しい空気の中厳粛な気持ちで参拝してまいりました。

舩木倭帆さんのガラスを見に出かけたことからお父様やお兄様の作品にも巡り合えて、やはり出雲の神様は縁結びの神様というのは本当なんだな!!名工たちの素晴らしい作品が心に残る旅でした。
 
追記
その他、日御碕灯台や松江城など、見どころ満載でしたが、ここはもっとよい季節にのんびり歩きたいです(笑)。

この記事を書いた人 KAORIさん

ちょっとリアルでぶさかわな編みぐるみを中心に自由気ままに創作しています。 大好きな編み物のこと、海や山の自然に近い暮らしのこと、お料理や旅のことなど、何か暮らしのヒントになれば幸いです!

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ