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「うちの子が叩かれた」子供の喧嘩を一方的に広めたママ友。だが、教室の先生がその場で訂正した

  • 2026.7.29

園の門で呼び止められて

お迎えの帰り、あまり話したことのないママに呼び止められました。

言いにくそうに、声を落としています。

「あの、変なこと聞いちゃったんだけど」

同じ組のママが、こう話していたというのです。

「うちの子が叩かれた」

足が止まりました。

そのママから電話をもらったのは、前の日の夕方です。

うちの息子とふざけていて相手の子の腕が赤くなった、初めてじゃないと。

私はその場で謝り、息子を連れて伺いますと伝えていました。

謝りに行く前に、話のほうが先を歩いていたのです。

息子が涙をためて言ったこと

電話のあと、息子には話を聞いていました。

最初はもじもじしていましたが、途中から目に涙がたまったのです。

「あの子も僕を叩いてくるよ」

「僕だけがやってるんじゃないよ」

思い当たることはありました。二人が芝生で転がって笑っているのも、うちの子が押されているのも、何度も見ています。

どちらにも悪気はなさそうで、そのたびに手加減を言い聞かせてきました。

それでも、赤くして帰したのはうちの子です。

言い訳をするつもりはありませんでした。

謝罪は、習い事の日に教室の前ですることになりました。

出てきた彼女に、息子が先に頭を下げます。

「痛くしてごめんなさい」

私も並んで謝りました。彼女はそれを受け取ると、周りに届く声で続けたのです。

「うちは何もしていないのに、やられる一方で」

順番を待つママたちが、こちらを見ました。

そこへ、片付けを終えた先生が出てきたのです。

「実は教室でも、お二人はいつもお互いにふざけ合っています。何度も見ています」

いつもと変わらない、穏やかな声でした。

「どちらかが一方的ということは、ありません。じゃれ合いが過ぎて、力の加減が難しいだけです」

彼女の頬が固まりました。言いかけた言葉を飲み込んで、視線が足元に落ちます。

「…見てらしたんですね」

近くのママが小さくうなずき、別の一人は、二人で追いかけっこしていましたよ、と続けたのです。

私は先生に頭を下げてから、彼女に向き直りました。

「痛い思いをさせたことは謝ります。そこは、うちが悪いので」

それ以上は言いませんでした。彼女は小さくうなずいて、子どもの手を引いて出ていったのです。

翌週から、一方的という言葉を聞くことはなくなりました。門で呼び止めてくれたママとは、今も立ち話をします。彼女とは、会えば会釈をするだけです。

子どもたちのほうは、何も変わりません。今日も教室の前で笑い合っていました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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