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『殺し屋たちの店2』の岡田将生と玄理にASK!初アクションを韓国ドラマで経験した意味とは?

  • 2026.7.27

かつて所属した傭兵組織「バビロン」に家族を皆殺しにされたチョン・ジンマンと、その唯一の生き残りである姪チョン・ジアンのサバイバルを描き、2024年に大ヒットしたアクション作品『殺し屋たちの店』。配信開始となったシーズン2では、岡田将生と玄理という日本からのキャストの出演も大きな話題。今回はそのお二人にインタビュー。初挑戦した過酷なアクションの裏側、韓国スターの素顔、海外作品に出演する楽しさ、「出てみたい!」というお気に入りの韓国ドラマなど、いろいろな話を伺った。

玄理/ジャケット ¥839,300、パンツ ¥300,300、パンプス 参考商品 以上ボッテガ・ヴェネタ(<a href="https://www.bottegaveneta.com/ja-jp" target="_blank">ボッテガ・ヴェネタ ジャパン</a>) ピアス ¥1,452,000、リング〈右手・薬指〉上¥511,500 下 ¥495,000、ブレスレット ¥2,530,000/以上ティファニー(<a href="https://www.tiffany.co.jp/" target="_blank">ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク</a>) 岡田将生/ブルゾン、シャツ、パンツ、シューズ/以上マルニ(<a href="https://www.marni.com/ja-jp/" target="_blank">マルニ ジャパン クライアントサービス</a>)眼鏡/<a href="https://www.hakusan-megane.co.jp/" target="_blank">白山眼鏡店</a></p><p> YOKO YAMASHITA

―本作への出演が決まった経緯と、どんな役か知ったときに感じたことを教えてください。

玄理 私の場合、別のドラマの撮影でたまたまソウルにいるタイミングでお話をいただき、「じゃあすぐ会いましょう」と。日本語、韓国語、英語を流暢に話す、高身長の俳優を探しているとおっしゃっていたので、お会いする前から「それ私なんじゃない?」という気持ちで待ち合わせに向かったのを覚えています。アクションは未経験のジャンルでしたが、いつかやってみたいと思っていたので「ぜひ」という感じで、トントンと決まりました。

岡田将生(以下、岡田) 僕は、ちょっとお休みしようと思って空けていたスケジュールに、突然この話が舞い込んできたんです。少し違う刺激が欲しいなと思っていたところだったので、興味が湧いて。その時点では、役については詳しく聞いてはいなかったんですが、監督は日本のあるゲームのキャラクターをイメージしていて、アクションできる?と聞かれたので、できる限り練習しますとお答えしました。

―おふたりは初共演になりますが、お互いの印象は?

玄理 『ドライブ・マイ・カー』の岡田さんのお芝居がほんとに好きで、共演が決まったと聞いてすごく嬉しかったんです。実際お会いすると、いい意味で猫ちゃんみたいな方だなと。なんか気になるというか構いたくなるというか。今回演じた「J」役は、私の中ではどちらかというとツンツンしてるけど可愛いハリネズミ系。でも素の岡田さんは、全然人殺さなそうだし(笑)、争い事とか嫌いじゃない?

岡田 嫌いです(笑)。玄理さんは、イメージと同じだったな。はっきりしていて嘘がない、一緒にいて気持ちがいいというか。会話をしていると、話が豊かになっていくというか。思ってた通りの方で、今回姉弟役で良かったなと、安心することができた感じですね。

岡田将生演じるJ(ジェイ)は、バビロン東アジア支部の傭兵。冷静沈着で高い戦闘能力を持つ一方、寡黙ながらも強い存在感を放つキャラクターで、岡田は本作で本格的なアクションに初挑戦している。 Disney+
日本語・韓国語・英語を操るトリリンガルの玄理は、本作でも3か国語を駆使した演技を披露。国際的な暗殺組織のリーダー・Qを魅力たっぷりに演じている。 Disney+

―お二人は、傭兵組織「バビロン」の日本支部に所属する「Q」と「J」という姉弟を演じていますね。それぞれの役について教えてください。

岡田 僕が演じた「J」は基本的に好奇心旺盛、何事にも真っ直ぐ突き進むキャラクターですが、隣に姉「Q」がいることで、抑制できる部分とできない部分がある。大人になりきれていない部分が、いろんなシーンで出てくれたらいいなと思って演じました。

玄理 最初に監督からは「Qは”八色鳥(色鮮やかな鳥)”みたいな人で、殺し屋にならなければら女優志望」と言われて、実際、作戦に合わせて完璧に作り込んだ役柄をいろいろ演じているんですね。独特のユーモアやリーダーシップ、弟思いの一面や、強者には強く出るけど弱者には優しいとか、いろいろな要素があり、立体的に見せられる役だなとは思いました。

ジンマンの過去に深い因縁を持つ冷酷な男・ベイルを演じるのは、チョ・ハンソン。 Disney+

―個性派揃いの殺し屋たちですが、自分以外でお気に入りのキャラクターはありますか?

玄理 キム・ミンさん演じるパーシンです。訛りとかも完璧で、タイの俳優さんだと思い込んでいました。出てる方はみんな素晴らしく、シーズン2から加わる自分は、生半可な気持ちでは入れないぞという気持ちになりました。

ジンマンの傭兵時代の仲間で、ジアンにムエタイを教えた格闘の師匠。卓越した戦闘能力を持ち、シーズン2でもジンマンたちを支える頼もしい存在として活躍する。 Disney+

岡田 本当にどのキャラクターも魅力的でしたが、やっぱりベイルですよね。何を起こすのか予測不可能で。ベイル役のチョ・ハンソンさんが、本当に素敵な方で、大好きなんです。通訳を通していますが、韓国語と日本語の言葉のズレで監督の言うことがうまく理解できず、何テイクかわからないくらいやった場面があったんですが、その時も「納得いくまでやろう」とずっと付き合ってくださったんですよね。

-ちなみに岡田さん、現場で覚えた韓国語、よく撮影中に使っていた韓国語はありますか?

岡田 ・・・ペコパ(お腹減った)です。

玄理 岡田さんがいきなりペコパって言うと可愛いくて、みんなが笑顔になってましたね。

―アクションものは初めてのおふたりですが、どんな用意をされましたか?

玄理 初めてお会いした時に、監督から「体をちょっと作ってほしい」と言われました。華奢な女性が男性をなぎ倒すのも悪くはないけれど、自分の作品ではなるべく嘘を減らしたい、と。Qが率いるチームは大きい男性だらけだったし、監督の意向も尊重したかったので、筋肉メインで5キロくらい体重を増やしました。準備期間中は、月水金にアクション練習、火木は射撃の練習という感じで、撮影が始まってからはどうせ毎日通うなら、とジムの上に住んでましたね。

岡田 オファーをいただいてから撮影までは期間が短かったので、時間が許す限り韓国に足を運んで、アクション練習を重ねました。体を作るのもそうですが、それ以上に動ける体を目指して準備していましたね。現場でもできる限りのことをしたかったので、第二話のエレベーターである人物を暗殺する場面も、自分でやらせてもらいました。ヘルメットをずっと被っている場面だったので、見えなくて困りました(笑)。

玄理 岡田さんは元々の運動神経がすごい良くて、アクション監督に「飲み込みが早い」とめちゃめちゃ褒められてましたね。

―アクションシーンの難しさや面白さは?

岡田 アクションってお芝居なんだな、と改めて思いました。相手役と呼吸を合わせ、アイコンタクトをとりながら芝居する会話と同じだなと。面白さについては、僕より玄理さんのほうが。

玄理 やっぱり現実で自分より大きい男性を殴って倒れてくれることってないし、アクション撮影でしか得られないアドレナリンがあるということは、やってみて思いました。撮影期間中は家に帰っても日本に戻っても、早く現場に行かないと!みたいな感じで、ちょっとアドレナリン中毒みたいになっていたと思いますね。

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岡田 今思い出したんですけど、アクションチームが僕の練習のために作ってくれた日時に合わせて渡韓したら、そこに、たぶんその日の朝まで撮影していた玄理さんが現れて、アクションチームが「将生の時間なのに、なんで玄理が?」みたいになって。

玄理 そうだったの、ごめん!

岡田 いやいや、アクションチームが嬉しそうだったんですよ、「あいつまた練習しに来たよ。将生ごめん、ちょっと玄理見てくる」って感じで。「玄理さんはもうアクションにしか目がいってないんだな」って思いましたね。

玄理 第2話のロシア人スパイを殺す場面が初アクションシーンだったんですが、前日のリハーサルで「これまで3~4ヶ月の集大成」と思ったらテンションが上がってしまって、翌日の撮影まで一睡もできませんでした。アクション監督からは「お前はもう川を渡ってしまったな、向こう岸には戻れないぞ」と。取り憑かれてましたね、あの時は。全身の筋肉が痛くて眠れないというのを、人生で初めて経験しました。

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―第3話に、Qが率いる日本チーム6人が韓国のヤクザ100人と戦う大きな見せ場がありますが、何か印象に残るエピソードはありますか?

玄理 あの場面はワンカットで撮っています。アクション練習の段階からカメラと一緒に動いて、カメラの背後にいる間は私たち映らないようにはけて、映りそうになったらパッと出て戦うという具合で。「これは何日かかるかわからない」と思っていたら、5回でOKが出て。私たちも変なアドレナリンが出まくっていたので、あの瞬間のわーっという盛り上がり方はすごかった。後でモニターで見たら、自由奔放なJが満面の笑みで殺してるんです。これぞJ!と言う感じで、監督も「あの将生の表情は最高だったな」と言っていました。

岡田 あの場面のチーム感、一体感はすごかったですね。みんなで話しながら、もう1回!もう1回!という感じでやるのが楽しくて。僕はその日がクランクアップだったんですが、すごくいいシーンで終われたな思います。みんな仲良かったから、終わるのが寂しかったです。

玄理 撮影前にご飯に行ったんですが、みんな本気で筋肉と向き合っている人たちなので、タンパク質を取るために鴨肉を選び、なんなら岡田さん以外はお酒飲まないという感じで。すごく身体の大きいコワモテ集団だけど、2次会はかわいいカフェで、ケーキとハーブティ。私たち絶対浮いてるよね、って(笑)。

ドンウク演じるジンマンは元傭兵で、殺し屋向け武器販売店「マーダーヘルプ」の創設者。シーズン1では死亡したと思われていたが、本作で生存していたことが明らかとなり、ジアンと共に組織へ立ち向かう。シーズン2は、シーズン1から現在に至るまでの空白期間にジンマンが何をしていたのかを描く物語から幕を開ける。 Disney+

イ・ドンウクさんは現場で役柄そのまま少し近寄り難いミステリアスな存在でした―玄理

―今回の作品で韓国のトップ俳優さんたちから受けた刺激などはありますか?

玄理 イ・ドンウクさんはベテランの風格でした。一緒にシーンを作る上ではとてもジェントルなんですけど、現場ではしっかりジンマンとしていてくれて、誰とも会話せず、ちょっと近寄り難い、ミステリアスな雰囲気でした。でもみんなでご飯に行くと全然違う人なので、現場ではあえてそうしてくれていたんだろうなと。シーズン2から参加の私には、それがありがたかったですね。

岡田 玄理さんとほぼ変わらないんですけど、ドンウクさんは最初はやっぱり怖かったですね。僕は韓国語も話せないし、どうしようと思っていたんですが、何かの時に「大丈夫?」とかけてくれる一言がとても優しくて。急に優しくされるからドキっとするんですよね。

玄理 ツンデレですよね。最初に監督から「ドンウクはツンデレでそういう人だから気にしないで」みたいなこと言われてましたし。

岡田 現場ではアクションのシーンの見せ方など、本当にリードしていただきました。アクションってスピードが早すぎると映らない瞬間ができてしまうし、カメラの位置もちゃんと計算しながらやらないといけない。間や呼吸などは、毎回ドンウクさんが言ってくださって、すごく勉強になりました。

両親を亡くした後、叔父・ジンマンのもとで育った本作の主人公・ジアン。シーズン2ではマーダーヘルプのCEOとして、生還したジンマンと共に国際的な暗殺組織「バビロン」との戦いに挑む。演じるのはキム・ヘジュン。 © 2026 Disney and its related entities

―今回の作品では、おふたりとも日本での既存のイメージとは違う役を得ていますね。海外作品に出る魅力はそういう部分もありますか?

玄理 おっしゃる通りだと思います。アクションものは未体験だったし、自分としても「やってみたらできた」という感じではありましたが、日本だと「玄理はこういう役、こういうイメージ」というのが少なからずあると思うので、すごくありがたかったですね。日本や韓国に限らず、世界中の俳優さんが「今まででやったことのない役をやりたい」と絶対思ってるはず。すごくいい機会をいただけたなというのは特に思うところです。

岡田 僕もアクションものは未経験でしたし、確かに既存のイメージというのはあったと思います。ただ海外作品には「アクションものなら、これくらいの練習時間が必要で⋯」という具体的なイメージがあり、そのためのお金と時間の余裕がある、という違いもあるのかなと。日本の作品でもそうした余裕があればそれなりに準備できますが、撮影まで一ヶ月と言われたら、僕は「挑戦しよう」とは思えないので。

© 2026 Disney and its related entities

常に新しい刺激を求めている自分にとって、海外作品での経験は大事ー岡田

玄理 私は大学を卒業して仕事を始めた当初から、いろんな国のいろんな人と仕事したいと思っていました。ただ「海外作品に出演する」という意味合いが変わってきたなとは思います。かつては「海外作品」の最高峰はハリウッドで、アメリカに住まないとそこでの役は得られないという感じがありましたが、今はビデオオーディションも可能です。海外作品じゃなくて日本発の作品でも、配信プラットフォームによって、存在を知ってもらうことができますし。ここ数年で大きく変化したなと思いますね。

7月20日にソウルで行われたキャスト勢ぞろいの記者会見にて。 The Chosunilbo JNS / Getty Images

岡田 僕は日本の環境に慣れてしまっている自分が嫌で、いろんな刺激を求めているところがあります。今回の新たな経験を経て、また違う国でも挑戦してみたいなっていう風にはもちろん考えてはいます。玄理さんがおっしゃるように、今、出演作品が世界の人たちの目に触れる環境が整ってきていますよね。ただ大前提として、日本の作品を見てもらいたいというのがあります。違う世界での経験を持ち帰ることが、日本の制作環境や、作品のクオリティを上げることに繋がるのかなと思います。

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―もしまた韓国ドラマでオファーがあったら、どんな作品に出てみたいですか?

岡田 僕は、もう一度アクションをやりたいです。今回のアクションとの出会いは自分にとって大きな変化で、もし韓国でもそういう機会があれば。もちろん日本でもですが。

玄理 私は『マイ・ディア・ミスター 私のおじさん』がすごく好きなんですよ。絶対見て、と岡田さんにもおすすめしていて。

岡田 見ました。あんな素敵なドラマはないですね。感動して泣いてしまいました。

玄理 パク・ヘヨン作家は、最近では『誰もが無価値な自分と闘っている』を書いた方なんですが、人間の感情への観察眼がすごくて、「自分が発してみたい」と思うような名セリフがたくさんあります。

岡田 僕は『鉄槌教師』が面白かった。わかりやすくスカッとするというか、視聴者が求めるものを、真正面からストレートに作っている気がしました。

玄理 そういうアクションものって韓国にはいっぱいありますしね。

Photo YOKO YAMASHITA Interview & Text SHIHO ATSUMI

Profile
岡田将生/1989年8月15日生まれ、東京都出身。2006年デビュー。映画『ドライブ・マイ・カー』『ラストマイル』、ドラマ『田鎖ブラザーズ』『ゆとりですがなにか』『虎に翼』など数々の話題作に出演。2027年には舞台「移民」を控え、幅広いジャンルで活躍中。

玄理/1986年12月18日生まれ、東京都出身。2010年に俳優デビュー。出演作に映画『スパイの妻〈劇場版〉』『偶然と想像』、ドラマ『アトムの童』『Eye Love You』など。日本語・韓国語・英語を操るトリリンガルで、本作は「この恋、通訳できますか?」に続く韓国ドラマ出演作。

「殺し屋たちの店 シーズン2」

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ディズニープラスのスターにて独占配信中。

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