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『前立腺がんになりやすい人』には“原因”があった。泌尿器科医が明かす、今すぐ見直すべき“2つのNG生活習慣”とは?

  • 2026.8.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「尿が出にくい」「トイレの回数が多い」といった排尿に関する悩み。年齢のせいだと諦めてしまいがちですが、実は重大な病気が隠れているのではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。また、「尿の出方が悪いと前立腺がんになりやすい」という噂を耳にすることもありますが、それは本当なのでしょうか。

今回は、前立腺がんになりやすい人の特徴や、排尿トラブルを放置するリスクについて、泌尿器科の専門医である小内友紀子さんに詳しく解説していただきました。ご自身だけでなく、大切なご家族の健康を守るためのヒントが詰まっています。ぜひ最後までお読みください。

尿の出方は関係ある?前立腺がんのリスクを高める要因とは

---「尿の出方が悪いと前立腺がんになりやすい」というのは本当でしょうか?また、どのような人が前立腺がんになりやすいのか教えてください。

小内 友紀子さん:

前立腺がんのなりやすさは、尿の出方には特に関係はありません。

ただ、血の繋がった男性親族が前立腺がんの場合、前立腺がんのリスクはそうでない方に比べて上がることはわかっています。また、年齢が上がれば上がるほど、前立腺がんの患者さんは増えると言われています。

この他にも、『高脂肪食やカルシウムの少ない食事』や『喫煙』は、前立腺がんのリスクを高める要因とされています。

一方で、『運動』は前立腺がんのリスクを低下させることが報告されており、『コーヒー』については一定の報告はありません。」

「尿が出にくい」「頻尿」をそのまま放置するリスク

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---尿が出にくい症状や頻尿を放置していると、どのような危険がありますか?

小内 友紀子さん:

「尿が出にくいのを放置していると、何かのきっかけで尿の出口がつまってしまう、『尿閉』になることがあります。

原因としては前立腺が大きくなる、前立腺肥大症が多いです。

頻尿は原因として過活動膀胱や膀胱がんなどが隠れていることがあり、頻尿を放置することで、その原因の病気が悪化して見つかってしまうことがあります。」

前立腺がんの症状は徐々に進む?家族が気づくべきサインと受診のすすめ

---前立腺がんになった場合、排尿にはどのような変化があるのでしょうか?また、家族として気づける変化やアドバイスがあれば教えてください。

小内 友紀子さん:

「前立腺がんは通常、外腺といって、前立腺の外側にできることが多いとされています。

前立腺肥大症は内腺といって、前立腺の内側が腫れてきます。前立腺がんも相当進行してからでないと症状がでないこともあります。ですから、尿が出にくくなることも、頻尿もどちらもあり得ますが、急に進むことは稀で、多くは徐々に症状が進んできます。

ご家族に最近やけにトイレの時間が長い、回数が多い、トイレの便器の周りが尿で汚れているなどの症状がある場合は、一度泌尿器科の受診をすすめてみてください。」

排尿の違和感を見逃さず、正しい知識で早期の対策を

排尿のしづらさと前立腺がんのなりやすさに直接の関連はありませんが、血縁者の既往歴や加齢、食生活や喫煙習慣ががんリスクに影響します。

また、尿が出にくい状態を放置すると急に排尿できなくなる尿閉を招く恐れがあり、頻尿の陰には過活動膀胱や膀胱がんが隠れている可能性もあります。前立腺がんは初期症状が出にくいため、トイレの時間が長くなった、回数が増えたなどの変化を家族が察知することが大切です。

「単なる加齢」と自己判断せず、違和感や行動の変化に気づいた際は速やかに泌尿器科を受診し、病気の早期発見につなげましょう。


監修者:小内 友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士、女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。
【資格】医師/ 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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