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“死亡保険金1,000万円”の終身保険に加入→「保障は一生涯続く」はずが…25年後、判明した事実に60代男性が“耳を疑ったワケ”

  • 2026.8.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大学卒業後、国内の生命保険会社に35年間勤務し、個人・法人営業や営業所長、企画、事務部門などを経験してきた「あしふみ」です。

「終身」という言葉を見ると、「この保険の保障はすべて一生涯続くのだろう」と考える方は少なくありません。

しかし実際には、主契約が終身であっても、そこに付いている医療保障などの「特約」には、主契約とは別の保障期間が設定されているケースがあります。

今回は、終身保険に25年間加入していた63歳の男性が、10日間の入院を経てはじめて「医療特約がすでに終了していた」という事実に気づいた事例をご紹介します。

「終身保険に入っているから安心」と思っていたAさん

Aさん(仮名)は63歳の男性です。

38歳のとき、「家族に万一のことがあったときの備えに」と、死亡保険金1,000万円の終身保険に加入しました。

この契約には、入院した際に1日1万円を受け取れる医療特約も付帯していました。

「死亡保障もあるし、入院すれば1日1万円出る。これなら老後まで安心だ」

Aさんはそう考え、以来ずっと契約を継続してきました。

保険料は長年一度も滞ることなく払い込み、保険会社から届く契約内容のお知らせもきちんと保管していました。

ただ、その保障内容を一つひとつ細かく見直す機会は、これまでほとんどなかったといいます。

63歳で10日間入院。10万円を請求したところ…

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

そんなAさんは63歳のとき、病気により10日間の入院を経験しました。

退院後、「医療特約から10万円の入院給付金が受け取れるはずだ」と考え、保険会社へ請求手続きを行います。

ところが、返ってきたのは思いもよらない回答でした。

「入院給付金のご契約(医療特約)は、60歳をもって保障が終了しております」

Aさんは耳を疑いました。

「終身保険なのに、医療の保障は終わっているんですか」

あらためて契約内容を確認すると、主契約である死亡保障は確かに終身で続いていたものの、医療特約の保障期間は「60歳まで」という設定になっていました。

Aさんが入院したのは63歳。医療特約が終了してから、すでに3年が経過していたのです。

結果として、今回の10日間の入院は給付の対象外となってしまいました。

「主契約」と「特約」は、保障期間が同じとは限らない

生命保険は、大きく「主契約」と「特約」の2つで構成されています。

主契約は、その保険の中心となる保障です。今回のAさんの場合、死亡時に1,000万円が支払われる終身保険が主契約にあたります。

一方の特約は、主契約に上乗せする形で付けられる保障のことです。入院保障や手術保障、がん保障などが代表的な例として挙げられます。

ここで注意したいのが、主契約と特約とでは、保障期間が異なる場合があるという点です。

主契約が一生涯続く終身タイプであっても、特約は60歳までであったり、80歳までであったり、あるいは一定期間ごとに更新するタイプであったりと、契約によってさまざまです。

Aさんは「終身保険」という言葉だけを頼りに、医療保障もまた一生涯続くものだと思い込んでいたのです。

古い保険は、「解約する前」に内容の確認を

Aさんのように、若いころに加入した保険を何十年も継続している方は、決して珍しくありません。

契約期間が長くなるほど、「保険に入っているのだから大丈夫」と安心してしまい、保障内容をあらためて確認する機会は自然と減っていきます。

まず確認しておきたいのは、死亡保障・医療保障・がん保障などが、それぞれ「何歳まで」続く契約になっているかという点です。

保険証券や契約内容のお知らせを見ても分かりにくい場合は、保険会社へ直接問い合わせるという方法もあります。

ただし、「古い契約だから」といって、すぐに解約することはおすすめしません。

年齢を重ねたり、健康状態が変化したりすると、新たな保険に加入できなくなる可能性があるためです。また、古い契約の中には、今ではなかなか手に入らないような有利な保障が残っているケースもあります。

見直しを検討する際は、今の契約を残したまま、新たに加入できる保険や保障内容を確認し、そのうえで比較検討することが大切です。

「終身」という言葉だけで安心せず、自分に必要な保障が、実際には何歳まで続くのか。

一度、ご自身の保険証券を開いて確認してみると、思わぬ見落としに気づくきっかけになるかもしれません。


執筆・監修:あしふみ

大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務。個人・法人営業、営業所長、企画・販売促進、事務部門などを経験。FP2級の知識と保険実務の経験を生かし、保険や家計に関する情報を分かりやすく伝えている。

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