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コピー機に“本人確認書類の原本”を置いたまま…銀行員が現場で見た恐ろしいミス事例に「地道な確認を徹底」

  • 2026.8.22
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。くまえり銀行員です。
今日は、銀行の繁忙期に私たちが意識している「確認」の大切さについてお話しします。

年末や月末、お盆前、連休前などは、銀行の窓口が特に混み合う時期です。「急いでいるので早くお願いします」とお声をかけていただくことも多く、私たちもできる限りお待たせしないよう、一つひとつの手続きを進めています。

そんな忙しい日ほど、私たちはあえて声に出して確認をしています。

「本人確認書類をお預かりします」「通帳をお返しします」「現金五十万円、お渡しします」

窓口で耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

周りから見ると少し大げさに感じられることもありますが、この習慣には、お客様の大切な財産や手続きを守るための理由があります。

忙しい日ほど、一度立ち止まる

銀行では、繁忙期になるほど基本動作を徹底するよう指導されています。

私が勤めていた職場でも、朝礼で上司から繰り返し伝えられていた言葉があります。

「忙しい日ほど、一度立ち止まって確認すること」

慣れている仕事ほど、「大丈夫だろう」という思い込みが生まれやすくなります。だからこそ、私たちは指差し確認や復唱を行い、重要な手続きでは必要に応じて別の職員にも確認してもらいながら業務を進めています。

それは、数秒で終わる確認でも、その積み重ねが大きなミスを防ぐことにつながるからです。

実際に気を付けているのは、小さな確認漏れです

銀行のミスというと、現金の渡し間違いを想像される方が多いかもしれません。

しかし、現場で特に注意しているのは、もっと身近な確認漏れです。

例えば、本人確認書類をコピーするためにお預かりしたあと、コピー機に原本を置いたまま、お客様へお返しするのを失念してしまうケースがあります。

また、本来は銀行で保管しなければならない書類を、誤ってお客様へ返却してしまうこともあります。

お客様は手続きが終わったと思って帰宅されるため、その後ご連絡がつかなければ、必要書類がそろわず、銀行内で次の手続きを進められなくなってしまうことがあります。

どちらも、確認自体は決して大きな作業ではありません。ですが、ほんの数秒の確認不足が、お客様にも銀行にも余計な手間や時間を生んでしまいます。

だからこそ、忙しい日ほど「急ぐ」のではなく、「一度立ち止まって確認する」という基本を崩さないよう心がけています。

地道な確認がお客様の安心につながる

銀行の仕事は、特別な技術だけで成り立っているわけではありません。

当たり前のことを、どれだけ忙しくても当たり前に続けること。その積み重ねが、お客様の大切なお金や書類を守ることにつながっています。

窓口で何度も確認されたり、少し時間がかかったりすると、「そこまで慎重にしなくても」と感じることがあるかもしれません。しかし、その数十秒の確認によって、防げるミスは少なくありません。

忙しい日ほど、一度立ち止まって確認する。それは銀行員として教えられ、今でも大切にしている仕事の基本です。

もし窓口で私たちが声に出して確認している場面を見かけたら、「間違いなく手続きを進めるための大切な時間なんだな」と思っていただけるとうれしいです。


ライター:くまえり銀行員
金融機関の窓口業務に携わり、日々さまざまなお客様対応を経験。忙しい日常の中で起こりがちな銀行手続きの行き違いやトラブルを、窓口の内側から見た視点で、読者に寄り添いながら伝えています。「知らなかった」が「なるほど」に変わる瞬間を大切に執筆中。


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