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ヒツジを通じた「命の授業」テストも先生もない…北海道の新しい学校で迎えた歩み

  • 2026.7.26

2026年3月、北海道長沼町にある「新しい教育のカタチ」を実践する小学校を紹介しましたが、この春、中学校が開校しました。

今年度の中学のテーマは、「生き物」です。

訪れたのは4月―。そこにはまだ「卒業」の文字。飾りつけも自分たちでやります。

Sitakke

北海道空知地方の長沼町にある「まおい学びのさと小学校」。赤い三角帽子がシンボルの学び舎です。

開校して4年目。同じ校舎に中学校が誕生しました。
このあいだまで小学校に通っていた13人が、中学生になりました。

この学校には「ない」ものがたくさんあります。

まず、テストがない。
そして、大人を「先生」と呼ぶことも、ない。
さらに、学年別のクラスもありません。

Sitakke

「プロジェクト」と呼ばれる、テーマごとに集まったクラスがあり、小学生は5つに分かれています。

体験を入り口に、いくつもの教科にまたがる「学び」へとつなげていく。
それが、まおいのスタイルです。

細田孝哉校長(64)は「とにかく子どもたちが主人公 。自分たちがやりたい、自分たちが関心を持つことを、どんどん掘り下げていく」と話します。

この日も、入学式、ではなく「入学を祝う会」。小学1年生12人も入学しました。

在校生「好きなものはなんですか?」
新一年生「ソーセージです」

司会を務めるのも、子どもたち。

Sitakke

「かんぱーい!」

リンゴジュースで乾杯…これもまた、この学校のスタイルです。

入学を祝う会から2か月…。
6月になって、グラウンドには、なにやら大きな柵ができていました。

1か月かけて話し合う

Sitakke

「ヒツジだって」「ヒツジ!」

…ヒツジ?

今年度、中学生が取り組むプロジェクトは「生き物」。
学校としても初めての試みです。

どんな動物を飼うのか。
そもそも飼うのか、どうなのか…。
答えを、大人は決めません。

「ヒツジの方が飼育期間が短くて大きくならない」

「ブタ、ヒツジ、両方がいい人?」

「いま聞いているのは”飼えるなら”じゃなくて、飼えるという確信があるということ」

「確信はないけど飼いたい」

「ブタとヒツジ、両方の小屋を作るのが時間的に難しいかな」

「ブタは毎日3キロ食べるらしい、お金問題もある」

「ブタが食べる牧草ロールを調べたら1万円~1万2000円。いまこの世の中の物価高での影響、輸送費はここまで持ってきてくれるのは1万円前半では収まらない」

費用に飼育の手間…命を預かる責任もあります。
1か月にも及んだ話し合い…出した答えは、ヒツジとなりました!

「愛着がわいたらやばい」

Sitakke

「ヒツジが助手席に乗ってる!」
「おれ荷台に乗って来ると思ってた」

待ちに待った瞬間。
小学生も見守る中、手作りの柵の中へ、みんなで決めたヒツジが入ってきました。

1歳の「プピック」です。

地元の牧場から、一頭8万円で譲り受けました。

Sitakke

ここから飼育の日々が始まりますが…

「愛着がわいたらやばい」

「食べるのか…」

「想像できないな」

「テーマが『食と暮らし』で家畜をお肉にして食べる。話し合いで食べると決めた」

Sitakke

育てた命を、いただくこと。
ここで学ぶ「生き物」プロジェクトで、大切なテーマです。

細田孝哉校長(64)は「生きるとはどういうことで、食べ物を自分たちがいただくのをどういうことなのかを考えていければ。そこから社会科とか理科とか、いろんなところに展開していく」と話します。

ヒツジとの暮らしが始まりました。

中学校、最初の一年。ひとつの命と向き合い、いま学びが始まりました。

Sitakke

子どもたちがどうやって今後結論を出していくのか、その歩みをこれからも見ていきたいと思います。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年7月4日)の情報に基づきます。

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