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「飲み代くらい自分で払えばいいでしょ」生活費は全額夫任せの妻。だが、突き出された家計簿で立場が一変

  • 2026.7.26

財布の中身がいつも空なわけ

結婚してから、我が家の生活費はずっと私が全額を負担している。

月に25万円、給料の大半がそこへ消えていく。

妻はパートの収入を、まるごと自分の小遣いにしていた。

服やアクセサリーの紙袋が、玄関に増えていくのが常だった。

その週末、私は思いきって声をかけた。

「たまには、後輩と一杯だけ飲みに行きたいんだけど」

妻は雑誌から目も上げずに、こともなげに言い放った。

「飲み代くらい自分で払えばいいでしょ」

自分で払う。その自分の金が、生活費で根こそぎ消えているのを、妻は知らないのだ。

「僕の稼ぎ、どこに消えてると思ってるの」

「知らないわよ。とにかく、うちにお金はないの」

とりつく島もない返事に、私は静かに席を立った。

言葉で説明しても、この人には届かない。

突き出した一冊で立場が変わる

私は一年つけ続けた家計簿を持ってきて、妻の前に突き出した。

「これ、毎月の支払い。全部、僕の口座から出てる」

25万円という数字と、ずらりと並んだ引き落としの記録。

妻の負担額の欄だけが、どこまでも空白だった。

「君が出したぶんは、ここに一円もない。それでも、僕にお金がないと言える?」

妻は口ごもり、目を泳がせた。

「だって、生活費はあなたが出すものだと思って…」と、声はどんどん小さくなる。

妻の顔から、余裕がすっと引いていった。

「…そんなに、かかってたの」

「だから、来月から折半にしよう」

妻は数字を指でなぞりながら、反論の言葉を探していた。

けれど、突きつけられた記録の前で、何も言えずにいる。

「毎月これだけの重さを、僕は一人で背負ってきたんだ」と告げると、妻はようやく、うつむいて黙り込んだ。

やがて妻は救いを求めるように、実家の母へ電話をかけた。

だが、事情を聞いた義母の返事は素っ気なかった。

「そりゃあ、折半が当たり前でしょう。今まで甘えすぎよ」

味方だと思っていた相手にまで諭され、妻はうなだれてスマホを置いた。

強気だった態度は、もうどこにもない。

翌月、妻は初めて生活費の半分を差し出してきた。封筒を渡す手が、少しばつが悪そうだった。

「これで、あなたも飲みに行っていいから」

言い方は不器用だったが、それが妻なりの詫びなのだろう。

その週末、私が出かけ支度をしていると、妻が「気をつけてね」と玄関まで見送りに出た。以前なら、財布を睨むだけだった人が、だ。

あの日を境に、財布を握る手が逆になった。私は気兼ねなく後輩と杯を交わし、家計を一人で背負う夜は、静かに終わりを告げていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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