1. トップ
  2. エピソード
  3. 振られる前に「友達でいよう」と送った僕→SNSの投稿を消し続けた理由

振られる前に「友達でいよう」と送った僕→SNSの投稿を消し続けた理由

  • 2026.7.25
ハウコレ

自信がなくなった僕は、SNSに載せていた投稿を、1つずつ消していきました。彼女に振られる前に、自分から身を引こうと思っていたのです。

1枚の写真を見せられて

彼女とは付き合って数ヶ月、だんだん距離が縮まってきた実感があったところでした。先週は2人で旅行にも行って、自分なりに手応えを感じていたんです。そんなとき、共通の友人から1枚の写真が送られてきました。彼女がカフェで、僕の知らない男性と肩が触れるほど近くで話しているところでした。「一応、知らせておいたほうがいいかと思って」という短い一文が添えられていました。頭の中が真っ白になって、本人に確かめる勇気も湧きませんでした。彼女の気持ちが離れる前に、自分から線を引いておこう。そう決めて、僕は彼女に「友達でいよう」と送ったんです。

見るのがつらくて

送った直後、SNSに並んだ2人の写真が目に入りました。旅行先ではしゃぐ彼女の隣で、僕も同じ顔で笑っています。これを残したまま彼女が離れていったら、毎日この笑顔に責められる気がしました。2人で写った投稿だけを消すつもりが、指は止まりませんでした。1人で載せた日常の1枚も、彼女と会う前の何気ない投稿も、順番に消していきました。彼女のいた時間そのものを、なかったことにしたかったのかもしれません。操作を進めるほど、終わらせているのは関係のほうだと、どこかで気づいていました。結局はただの強がりです。

電話で謝っても

半分ほど消したところで、彼女からメッセージが届きました。「私、何かしたかな。ちゃんと話したい」。電話をかけて写真の話をすると、写っていたのは久しぶりに彼女に会いに来た兄だとわかりました。先回りして傷つく前に、どうして本人に聞かなかったのか。繰り返し謝りましたが、消した投稿はもう元には戻りません。彼女は許すと言ってくれたのに、声の端には、前にはなかった硬さが残っていました。

そして...

僕たちは、別れずに付き合いを続けています。空いたタイムラインを埋めるように、新しい投稿を少しずつ増やしているところです。けれど、一番楽しかった旅行の日の写真だけは、再び投稿する気になれません。あの日の笑顔を自分から消してしまった事実が、僕の中で消えてくれないからです。彼女が時々見せる短い沈黙の意味を、僕はまだうまく汲み取れずにいます。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ