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人間関係で苦労しやすい人に見られる「幼少期の共通点」とは

  • 2026.7.22

人間関係の悩みは、性格の問題だと捉えられがちですが、その背景に幼少期の経験が関わっていることが少なくありません。

人間関係で苦労しやすい人に見られやすい幼少期の傾向について、神谷町カリスメンタルクリニック院長・松澤 美愛先生監修のもとお届けします。

人間関係と幼少期の経験は関係がある?

幼少期の経験は、大人になってからの人間関係の築き方に一定の影響を与えると考えられています。

心理学の分野では、幼いころに養育者との間でどのような関わりを重ねてきたかが、その後の対人関係のパターンに影響を及ぼすことが知られています。

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たとえば、安心して自分を表現できる環境で育つと、大人になってからも人と自然体で関わることができるようになります。一方、常に相手の反応をうかがいながら過ごした経験が多いと、大人になっても人間関係の中で緊張しやすくなることがあります。

ただし、これはあくまで「影響を与えやすい」という話であり、「必ずそうなる」という決まりではありません。同じような環境で育っても、その後の経験によって人との関わり方は大きく変わっていきます。

まずは、どのような幼少期の経験が、人間関係の苦労につながりやすいのかを見ていきましょう。

次:人間関係で苦労しやすい人に見られる「幼少期の共通点」

人間関係で苦労しやすい人に見られる「幼少期の共通点」

1.感情を出すことを我慢するのが当たり前だった

「泣かないの」「わがまま言わないの」というように、感情表現を抑えることを求められて育つと、自分の気持ちを表に出すこと自体に苦手意識を持ちやすくなります。

大人になってからも、本音を伝えることに強い抵抗を感じ、我慢を重ねた末に関係がしんどくなってしまうケースがあります。

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2.親の機嫌や顔色をうかがう必要があった

親の機嫌によって家庭の雰囲気が大きく左右される環境で育つと、子どもは無意識のうちに「相手の顔色を読み取る力」を発達させます。

これは家庭内では身を守るための知恵だったのですが、大人になってからも他人の顔色を過度に気にしてしまい、人間関係で気を遣いすぎて疲れてしまう一因になることがあります。

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3.「良い子」でいることを求められた

期待に応えることや、手のかからない子でいることを求められて育つと、「ありのままの自分では受け入れてもらえないかもしれない」という感覚が根づきやすくなります。

大人になってからも、相手に良く思われるための振る舞いを優先しすぎて、素の自分を出せなくなってしまうことがあります。

4.きょうだいや他人と比較されることが多かった

「お兄ちゃんはできるのに」「よそのお子さんは」というように、他人と比較されながら育つと、自己肯定感が育ちにくくなることがあります。

その結果、大人になってからも自分に自信が持てず、人間関係の中で必要以上に相手に合わせすぎたり、逆に張り合ってしまったりすることがあります。

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5.親の対応に一貫性がなかった

同じことをしても褒められる日もあれば、厳しく叱られる日もあるなど一貫性のない対応が続くと、子どもは「何が正解かわからない」という不安を抱えやすくなります。

大人になってからも、相手の反応を予測できないことへの不安が強くなり、人間関係において常に緊張感を抱えてしまうことがあります。

6.甘えたい気持ちを十分に受け止めてもらえなかった

家庭の事情などにより、甘えたいときに十分甘えられなかった経験があると、「人に頼ることは迷惑なのではないか」という感覚を持ちやすくなります。

大人になってからも、助けを求めることに強い抵抗を感じ、一人で抱え込んでしまう傾向につながることがあります。

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「幼少期のせい」と決めつけすぎるのは危険

とはいえ、これらはあくまで「そうした経験があると、こうした傾向が見られやすい」という一般的な話であり、すべての原因を幼少期に求めることは適切ではありません。

同じような家庭環境で育っても、人との関わり方には大きな個人差があります。生まれ持った気質や、学校生活、職場での経験、これまでに出会ってきた人との関係など、さまざまな要因が積み重なって、今のその人らしい人間関係のパターンが形づくられているのです。

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また、「幼少期のせいだ」と原因を突き詰めすぎることが、かえって現在の人間関係の改善を遠ざけてしまうこともあります。

過去を理解することは大切ですが、それ以上に大切なのは「今の自分がどうありたいか」「これからどんな関わり方をしていきたいか」を考えることです。

人間関係がしんどい人が見直したいポイント

1.「相手にどう思われるか」より「自分がどう感じているか」を優先してみる

人間関係で疲れてしまう方の多くは、相手の反応を優先するあまり、自分の気持ちを後回しにしがちです。

まずは小さなことからで構いません。「本当は今日は一人で過ごしたい」「この誘いはあまり気が進まない」といった自分の本音に気づき、可能な範囲でそれを尊重してみることから始めてみましょう。

2.全員から好かれようとしなくていいと考えてみる

すべての人と良好な関係を築こうとすると、どうしても無理が生じてしまいます。

自分と相性の良い人もいれば、そうでない人もいるのは自然なことです。「合わない人がいてもいい」と考えられるようになると、人間関係にかかる力みが少しずつ軽くなっていきます。

3.一人で抱え込まず、話せる相手や専門家を頼ってみる

長年身についてきた人との関わり方のクセは、一人で気づき、変えていくことがなかなか難しいものです。

信頼できる友人やパートナーに気持ちを話してみることはもちろん、カウンセラーなど専門家のサポートを受けることも有効な選択肢のひとつです。誰かに頼ることは決して弱さではありません。

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監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長 松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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